ビクセン AXD赤道儀が欲しいという話

ビクセンAXD赤道儀は、アトラクス赤道儀3代目、という位置づけですが、デザインは従来のアトラクス赤道儀とは異なり巨大SXという印象が強くあります。メーカーもかなり力を入れて宣伝を行っており、意気込みは感じられます。

1.初代アトラクスはC11を載せるために開発されたもの

1989年4月に初代アトラクスが発売されましたが、当時業務提携していたセレストロン社のC11(ビクセンではSC280Lと称した)を載せるために開発されたもので、セット販売品は鏡筒が真っ白に塗装されていたのが印象的でした。初代機の単体は当時の価格で確か50万円(定価)くらいだったと思います。初代機はGPシリーズと同じパルスモーターを搭載しており、DD-1コントローラやスカイセンサー3D/3Sが利用できました。

2.SS2000PCを搭載したニューアトラクス

1999年の望遠鏡ショーで発表、発売されたニューアトラクスはSS2000PCをコントローラーに採用し、このためにモーターはDCモーターに変更されました。写真派の人達には評判が芳しくないDCモーターですが、高速導入が可能で、これを採用した天文雑誌の入選例もよく見られます。この頃から、NATという略称で呼ばれるようになります。

3.StarBook(SB)を搭載したニューアトラクス

2007年に発表され、7月から購入可能となった(生産が間に合わず2期ロット以降は11月から)SB搭載NATです。SXが発売された当初から、SB版搭載NATの登場は予想されましたが、SBの取り方はいろいろあるでしょうが、写真派の人達は毛嫌いしていたようなところが見受けられ、SB版NATは絶対出ない!と言い張る人もいました。

簡単にまとめると、初代機、SS2000PCを搭載した2代目、SBを搭載した2.5代目を経て、3代目のアトラクスになるAXDが登場しました。2009年のフォトキナで参考出展、2010年フォトキナで参考出展の後、同年4月にNATの生産終了を経て、11月から販売開始、かなり意気込みを入れて販売しています。しかし価格は2009年フォトキナで50万円台を目指すと担当者が語っていたということでしたが、1,029,800円(税抜き980,000円)と高額になっています。

4.すべてが3代目のAXD

AXDはアトラクス3代目、というだけでなくSBも3代目のSB-TENを採用しています。

5.軸には超々ジュラルミンを使用/パルスモーター

外装はアルミニウム合金ですが、赤経軸や赤緯軸には超々ジュラルミン、ウォームホイールには真鍮材を使用し、頑丈なものとしたほか、21個のベアリングを使用して滑らかな動きを実現しています。また、DCモーターをやめてパルスモーターに変更されています。30kgまで搭載可能としています。

6.デザインは巨大SX

デザインはSXをそのまま大きくした巨大SXという印象ですが、カラーリングは白をベースにシルバーの文字、目盛環等が採用され、青い色はなくなりました。

7.SB TEN

SBはパルスモーターに合わせた、SB TENが採用されていますが、SBの天体ナビゲーション機能やLAN接続、外付けオートガイダー、PCからの制御はすべて受け継がれています。SB TENの特徴は、拡張スロットがあり、ここに拡張ユニットを内蔵できることで、現在では内蔵オートガイダーが開発中とのことです。デザインやカラーリングは白をベースにグレーのテンキーがありますが、初代機のゲーム機のような印象はなくなり、コントローラーらしい印象ですが、インターホンのようにも見えます。

8.セット販売

赤道儀単体販売の他、VMC280L、若しくはAX103Sのセット販売があり、三脚仕様とピラー仕様があります。セット品はNAT時代から何故かアイピースが付属しません。

9.評価はさまざま

メーカー側は、最近は初心者であっても最初から高額な機材を選ぶことが多いということもあり意気込みを入れて開発したと星ナビ記事で語っていますが、評価はさまざま、例によって写真派の人達はこれを買うくらいなら、EM400を買う、という声もぐぐるとよく出てきます。また普通の人では宝くじに当たらないとと買えないな、というあきらめに似た声もよく出てきます。

一方、数ヶ月も熟慮するほどのぎりぎりの予算だったが、夜と人生は短いものだからこれにして良かったと思えるようにしていると五つ星の評価をしている人もいます。

10.もし買うとしたら?

テーマの通りですが、鏡筒は仮に手持ちのものを使うとした場合、ピラー脚を選ぶと思います。セット品なら、AX103Sのピラー脚を選ぶと思います。ピラー脚に載せた姿があまりにも美しく見えるからです(スカイツリーみたいな)。先の「夜と人生は短いもの」とは的を射る名言だと思います。

今後もし買えたら、このサイト内で実際に報告したいと思います。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://makky.s32.coreserver.jp/mt51/mt-tb.cgi/1850