天文雑誌とフォトコンについて

日本では現在天文ガイド」、「星ナビ」が毎月5日に発行されており、過去には「月刊天文」という雑誌も発行されていました。「星ナビ」は、時折増刊号もムックも出しており、その年の天体現象がよく取り上げられます。


Moonlit / makelessnoise

1.天文ガイド:誠文堂新光社が発行。半分近くはメーカーや販売店の広告で占められており、「広告ガイド」の側面があるが、新製品や販売店の情報を多く得ることができる。天文記事はどちらかというと専門的な内容が多い。

2.星ナビ:アストロアーツが発行。以前は「スカイウオッチャー」という名前で、立風書房が発行していたが、休刊となり、まもなくして星ナビとして再刊された。天文記事はビギナーでも分かりやすい入門記事が多い。どちらかといえばもっとも取っ付きやすい雑誌。

3.月刊天文:現在は編集長の長期入院を理由に休刊。専門的な内容が多いが初心者でも難しい方ではなく読めた。かつては「天文と気象」という名前で、その月分の天気図も掲載されていたことがあった。 

天文雑誌のフォトコン

天文ガイド、星ナビとも天体写真のフォトコンを行っており、特に締め切り日は設けない形で行っています。現在はデジタル写真が多く、昔の銀塩写真は少なくなってきています。機材データを見るとよく分かるように、大抵はタカハシ製品が使われており、滅多に安い機材で撮したものはありません。そういうこともあるのか、毎回同じ人ばかりの入選になっています。もっとも、賞金が安いから応募をやめたとか言った人もいましたが・・・。


Betty / Space Ritual

デジタルツールの普及やインターネットで容易に画像がダウンロードできるようになったこともあり、2009年/2010年にはインターネットで公開されていた画像を無断で複製し、改竄を加えた画像が「星ナビ」の表紙を飾るという事件もありました。星ナビだけではなく、「天文ガイド」やビクセンの情報誌「So-Ten-Ken」、その他一般の雑誌や新聞にも不正な画像を提供していたことが明らかになっています。この画像を提供した人物はこのとき42歳で、1990年代後半から「下地隆史」の名前で「天文ガイド」や「スカイウオッチャー」誌に天体写真を多数投稿しており、「体育会系天文少年」等ともてはやされましたが、実際にはすでに30代だったことが明らかになっており、中学生~高校生だと身分を偽っていたのでした。

宮城(下地)隆史による画像盗用事件の顛末(星ナビ編集部の総括)

宮城隆史氏による天体写真盗作問題まとめ(2ch有志がまとめた記録。裁判傍聴に行った人もいた)

天文雑誌のフォトコンで入選するには結局機材に金をかけなければならなくなり、中には500万円以上もつぎ込んでいる人もいるとかいわれますが、やはり金持ちの道楽か、ととられることもあるでしょう。一時期天体写真系の同好会に入っていたことがありましたが、ローンを組んででも買わなきゃダメだ等と迫られた記憶があります。こういう同好会には皆さんも注意していただきたく思います。

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