天体観測は何度も取り上げているようにどちらかといえば趣味人口は多くない方です。これは、実際に販売店に行ってみて、来店客数を見ればよく分かることでしょう。そんな中でも、販売店も写真派御用達の店か眼視中心の店かで性格がかなり違ってきます。写真を撮らないで肉眼で観測することは「観望」ということが多いですが、どうも違和感があるのでここでは単に「眼視」と呼ぶことにします。
1.写真派御用達の販売店:天体写真バリバリの客層が多い店では、ガイド鏡やプレートなど、写真を撮るには欠かせない部材を多く扱っているし、店長や経営者も写真バリバリという人が多いようです。先ほどのガイド鏡やプレートも販売店独自のオリジナルだったりすることも多くあります。
2.眼視(観望)中心の販売店:ガイド鏡やプレートも扱っていますが、あまり表に出さず、実際に目で見て観測することを主眼においています。スターライトコーポレーションは実際に独自の屈折経緯台を作って販売していますが、「よく見える」と評判も良く、サポートもしっかりしているようです。
3.幅広い扱いがある販売店:アイベルは、写真撮影機材も独自製品を多く用意していますが、イメージとしてはバリバリというものではなく、協栄産業と同様に幅広く扱っているというところでしょうか。
3-1.特定のメーカーにこだわりがある販売店:協栄産業は昔からセレストロン製品に熱意があり、OTAの格安販売が特徴的であるし、ビクセン製品を買うならここがいいという人も多く見かけます。通販店のスターゲイズは、ミード製品にもっともこだわりがあります。
4.メーカーの代理店:(株)ジズコはテレビュー/ロマンスディ/ミードの代理店です。趣味人はセレストロン等の代理店サイトロンジャパンショールームです。実際には国内メーカー(ビクセン/タカハシ等)の製品のほとんどを扱っています。かつて西新宿にあったニュートンはセレストロン製品も扱っており、親会社ミックはミード代理店でも子会社の経営なので特にためらわなかったということでしょうか。

Bays Mtn Observatory / Eric McCarty
写真派望遠鏡販売店に対する疑問点
ある望遠鏡販売店で、初心者向けの望遠鏡を求めにやってきた家族連れに、某店員が天体写真の楽しさを説き始め、急速に高額な機材(タカハシ製品?)を買うように勧めたので退店してしまったという話がありました。因みにその店員は今は退社していると聞きましたが、筆者自身も、ある写真中心の同好会に入っていたことがあり、ローンを組んででも買わなきゃダメだとか、今すぐオートガイダーやプレートを買うようにとその会の人達が御用達としていた販売店の店内で求められた(迫られた)ことがあります。
誰でもローンを組んででも買えるほど余裕のある人ばかりではないし、無論マニアならいくらお金がかかろうとも関係はありません。しかし筆者や多くのような普通の人なら第一に予算が関係してきます。土地や家はともかく、自動車に次いで高いのが天文機材です。また誰でも彼でも天文雑誌への入選を目的としている訳ではありません。
すべてがこうだとは言いませんが、中にはこういう店(店員)がかつてあったということは確かです。今では、全くの初心者なのに最初から高額な製品を選ぶことは珍しくありませんが(だからAXDのような高性能&使いやすさを追求した製品があるわけ)、顧客の目的にあった製品を勧めるのは商売の基本だと思いますがいかがお感じでしょうか。




