ビクセンAXJ赤道儀or全周エンコーダー

ビクセンからAXJ赤道儀が2017年11月30日に発売され、とりあえず赤道儀単体だけが発売されています。そのため購入した場合、すぐに使用できるようにSX用のSXG-HAL130三脚に載せられるようになっており、オプションのAXJ-TR変換ADセットを使用してAXD用のAXD-TR102三脚にも載せられるようになっています。

専用アルミポール三脚が間に合わなかったためこのような形になったようです。中には、AP赤道儀用の三脚に載せている強者ユーザーもいますが、これは想定外の使い方になります。

AXJは正真正銘AXDのダウンサイジング機

2010年発売のAXDは、ニューアトラクスの後継機種という位置づけでしたが、倍の100万円もするものなので、宝くじでも当たったら買いたい等という人までいる位、高嶺の花というものでした。

2011年発売のSXPは、SXDをベースにAXDをダウンサイジングした機種でしたが、基本的にはSX系の赤道儀となります。

2015年に発表されたSXP-Conceptは、SXPの赤緯体を使用した試作品で、当初から全周エンコーダーを装備し、自動導入設定時に手動で動かしても赤経値が狂わないようになっていました。2016年にはAXJが初めて披露されましたが、全周エンコーダーを装備していることは同じで、AXDをそのまま一回り小さくしたような印象です。2017年のCP+では白く塗装されたことくらいです。全周エンコーダーは専用品をオプションで装備可能、ということでした。

AXDで採用されていたV-PECやSTARBOOKTENも搭載、鏡筒の取り付けはAXDやSXPと同じネジ止め方式を採用しています。但し軸材はAXDでは50㎜経超々ジュラルミンを使用しているのに対し、AXJでは40㎜径スチール材、V-PEC値はAXDで±2秒に対しAXJで±4秒、ベアリングはAXDで25個に対しAXJで14個、等となっています。

重量はAXDで25kg、AXJで17.4kgとなっており、SXPでは物足りないが、かといってAXDでは大げさすぎる、という人にはちょうど良いかもしれません。赤緯体を2枚の板で挟み込む、海外製ではよく見られる赤道儀と同じ方式を採用したことも、軽量化に貢献したようです。

AXJではモーターからギアへの伝達方式に初めてベルトドライブ方式を採用しており、これはCP+2017で参考出展されたGP/GPD系赤道儀用のSTARBOOKTENも同じです。ベルトドライブというと輪ゴムの延長のイメージにとらえがちですが、産業用の丈夫なもので、毎分数千回の動きに耐えられる代物ですから、全く問題ありません。

発表がなかった全周エンコーダーについて質問してみました

今回発表されたAXJ赤道儀は、スタイル的にはSXPの大型機、という印象ですが、赤道儀本体だけの先行発売ということもあるのか、全周エンコーダーの記述がありません。これがあるとないとでは評価が全く違ってきます。そこで、ビクセン社長にTwitterで質問してみました。その返事は以下の通りです。

三脚や鏡筒とのセット販売もしばらくお待ち下さいという状況なので、CP+2018で何らかの発表があることを期待しましょう。また、AXDなどでも使えるのか質問された方がいるようで、その返答も載せておきます。

AXJ専用品という形になるようで、どうやらAXDとAXJとでは外見は似ていても内部構造が異なっているようです。 価格は赤道儀本体だけで70万円税別ということで、基本値引きもないので、やはり今の私には夢みる赤道儀となりそうでした。

※2018/1/10を持って、STARBOOKTENに内蔵するオプション「アドバンスユニット」は生産終了となりました。CP+2016で参考出展されたことがある「WiFi内蔵アドバンスユニット」が今後発売されるのかどうかは2018年CP+まで分かりません。

あとがき
AXJ赤道儀は、海外製赤道儀ではよくあるベルトドライブの採用や全周エンコーダーの国内メーカーでは初めての採用など、新基軸も盛り込まれているが、価格だけが唯一の問題。このことで厳しい目を向けている人もいる。早くも購入された人もいるが、中にはAP赤道儀用の三脚に乗せている強者までいるのには驚いた。
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