1980年代、日立と富士通のパソコンは、MPUとしてMC6809 (6809) を搭載していました。主流だったZ80は、メモリ空間が64KBまでしか扱えないため、それ以上はバンク切り替えという手法を使わなければならず、それが速度を低下させていましたが、6809は16ビットの8086より広い1MB(1024KB)まで扱えます。ベーシックマスターレベル3は、日本で最初に6809を搭載したパソコンでした。同じベーシックマスターを名乗るものの、デザイン・機能ともレベル1・2・Jr.とは互換性が全くありません。
ベーシックマスターレベル3は、OS-9 Level1が動作可能で、自作ソフトをする人には人気があったようです。
システムコールの詳細やハードウェアの回路などは、月刊I/Oの別冊『ベーシックマスター活用研究』という書籍に掲載され、ベーシックマスターシリーズのプログラムコンテストで優秀賞を獲得した作品がソースコードつきで掲載されていました。ゲームでは、VZ Editorの開発者による『デストロイ・エイリアン』が有名でした。
ハードウェアスペック
※本体とキーボードの一体型。現在から見ればかなり大きな筐体だったが、その形状と拡張性の高さから「和製Apple II」とごく一部で呼ばれることもあった。
| CPU | 6809 1MHz |
| グラフィック |
640×200ドット または 320×200(8色) 横の解像度はテキストの表示モードに依存する。 当初はグラフィックにおいて1ドット毎にアトリビュートを指定するという構想であったものの、RAMの価格がまだ高価であり、結果的に1バイト単位でしかアトリビュート用のRAMが用意できず、色の指定は横8ドット単位であり、当時の言葉でセミグラフィックと呼ばれた。加えてマイクロソフト側がまだ6809用のROM-BASICの製作において未熟であったために(当初実装が予定されていたCIRCLEに始まる新機軸のBASIC命令も、ROM-BASICの肥大化から削除されることとなった)、通称ハイレゾリューションモード時のBASICのコンソール画面は非常にスクロール動作が遅く、それはスクロール時の画面更新を、キー入力中に待つ必要があるほどだった。 標準でひらがなの表示が可能。 ひらがなモードでは8×16ドットによってキャラクターを表現する関係からインタレーススキャンを利用するため、ちらつきを防止するために専用ディスプレイは長残光仕様であった。 その他にローレゾリューションモードがあり、このモードでのテキスト表示は比較的高速でありねその構成はPC-8001にかなり類似していた。従って、通常のプログラム入力時や内蔵キャラクタのみで構成されるアプリケーションやゲームを実行する時は、プログラム用の主記憶領域も増加することからこのモードで実行されることが多かった。 |
| 外部記憶 |
カセットテープレコーダー:速度は600ボー。 外付けで8インチ及び5インチのFDDがオプションで用意された。 |
| キーボード | BREAKキーに誤入力防止のためのカバーがついている。 |
シリーズ
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初代 (MB-6890) |
1980年5月発売。発売時の価格は298,000円、後にFM-8が218,000円で発売されたことから198,000円に価格改定された。MarkII以降との区別のため、MarkIと呼ぶことがある。 |
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MarkII (MB-6891) |
1982年4月発売。198,000円。キーボードにステップスカルプチャキーボードを採用。 |
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Mark5 (MB-6892) |
1983年5月発売。118,000円。イメージジェネレータ(プログラマブルキャラクタジェネレータ)を装備。 |
※wikipediaより作成
この頃になると、NECのPCシリーズやシャープのMZシリーズが主流であり、ベーシックマスターの陰はすっかり薄れており、1982年以降は富士通もFMシリーズを始めたことから、パソコン御三家はPC/MZ/FMになっていきました。
ベーシックマスターシリーズの最終機はMB/SIとなりますが、いくら本でべた褒めされても高価格で良いのでは16ビットの方にユーザーは移行していくものでした。


