セレストロン(Celestron)天体望遠鏡の特徴

セレストロン(Celestron)は、アメリカに本社を置く天体望遠鏡メーカーで、シュミット・カセグレン鏡筒では定評があります。現在は中国メーカーSYNTAの傘下にあります。一体型望遠鏡もありますが、大部分は赤道儀とOTAの組み合わせであり、日本でいえばVixenのようなメーカーです。

かつては、Vixenと業務提携(2000年まで)していたので、特にC8OTAはかなり普及しています。現在日本ではサイトロンジャパンが代理店業務を引き継いでいます。

シュミットカセグレン

日本では製造しているメーカーは少なくともアマチュア向けはなく、すべて輸入販売のみとなっていますが、セレストロンではC5/C6/C8/C9 1/4/C11/C14がラインナップされています。なお、C5は小型ながら冷却CCDの一人者の岡野邦彦氏が絶賛するほどの定評があります。

EdgeHD

シュミットカセグレンの一種ですが、副鏡部分に補正レンズを入れたり、メッシュ状の通気口を設けて早く温度になじむようにしたり、ミラーを2箇所でロックしてミラーシフトを解消したものです。やはり、C8/C9 1/4/C11/C14の口径がラインされています。

FaStar

副鏡を外して補正レンズを組み込み、カメラを取り付けてF2相当の撮影システムを実現するもので、EdghHD全機種とC8/C9 1/4/C11/C14が対応しています。純正のFaStar対応品はなく、サードパーティのHyparStarを使うことになります。カメラはStarlight Xpressがもっとも最適で、これで撮った写真は本当に素晴らしいと思います。


binoviwer / Astrowoosie

赤道儀

VixenのGPDを模したADVANCED-GT、上位機としてはCGEがあります。CGEには現在CGEM/CGEM-DX/CGE-PROがラインナップされています。付属するコントローラはVixenSS2000PCと同様に極望を使わずに極軸を合わせられる機能(All-Star Polar Alignment Technology)があり、このためCGE-PROには極望自体がありません。他の機種も極望はオプション扱いですが、必要な場合は、Vixen製のものが取り付けられるようになっています。なお、赤道儀/経緯台コントローラーのファームウェアはインターネットからダウンロードして書き換えることが可能です。なお、オプションでGPSレシーバが使え、時刻/緯度の自動設定が行えます。

ADOVANCED-GT

VixenのGPDのほとんどコピーと見られる赤道儀で、日本ではニュートン反射からC8/C9 1/4/C11までラインされている。モータはDCモータ。赤道儀本体の価格はかなり安く、頑丈なステンレス三脚が付属する。

CGEM

CGEのミドルで、C8/C9 1/4/C11のセットがある。EdgeHD(C14を除く)のセットもある。極望はオプションでVixen製のものが取り付けられる。

CGEM-DX

CGEMの強化版らしく、C14まで載せることができる。三脚は上位のCGE-PROのものが付属する。

CGE-PRO

CGEの最上位機で、非常に頑丈にできている。但し、その分重量があり、さすがに移動観測にはプロレスラー並みの体力が必要。一般には据え付けて使うのが前提と思う。

NexStarSE/CPC

NexStarSEはアリミゾ方式の鏡筒取り外し可能な経緯台で、マウント単体の販売もあります。GPSレシーバはオプション。NexStarSE4/5用のもの(スタンダート)は三脚がウェッジ機能付きなので赤道儀モードで使うこともできます。NexStar6/8用のもの(デラックス)はウェッジ機能付き三脚はオプションになっています。

CPCは一体型で取り外しができませんが、GPS機能標準装備なので緯度/時刻設定が楽です。赤道儀モードで使うには、赤道儀ウェッジが必要な上、重量が増すので、通常は経緯台として使う方が良いと思います。またC11クラスになると重量が増し、腰を痛める人もいるので、C8クラスが価格面からもちょうどよいかと思います。


Celestron Schmidt-Cassegrain Telescope / Mr. T in DC

購入とメンテナンス

2Chなどでもよく話題になるのが内外格差で、倍以上になってしまうのが実情です。個人輸入は輸入代行業者などを通せばできますが、英語ができない人には勧められません(日本語マニュアルは代理店経由で購入しないと手に入らない)。

OTA自体は協栄産業でもっとも安く購入でき、ほとんど内外格差は気になりません。C8/C11/C14が格安で購入でき、保証も受けられます。また、セレストロン50周年記念モデルのCPC800GPSも日本割り当て分(20台)は協栄産業でのみ販売されています。

OTAのみ協栄産業あたりで安く購入して、赤道儀は国内メーカーのものを使う、といった人が案外多いように思います。

故障時の修理は国内で対応できない補正板の損傷等ではアメリカまで送り返して行うことになり、日数と送料がかかります。新品を買うのと同じくらい費用がかかるので、くれぐれも補正板を損傷しないように注意が必要です。

日本での販売/保証/修理等は代理店のサイトロンジャパンが行っています。

※補正板について

補正板の製造では微妙な違いが出ます。このため、補正板と主鏡に相性が生じるため、マッチングテストといってどの組み合わせがもっとも最適かをテストしてからOTAを製造します。補正板を損傷したときは幾つかの異なる補正板から、マッチングテストをやり直すことになり、修理には時間がかかることになるわけです。

Celestronサイト (英文)※製品情報の他、英文マニュアルやコントローラのファームウェアのダウンロードが可能。

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