Meade LX800とLX600に見る初期設定の自動化

昨年Meade社から発売されたLX800は、極軸望遠鏡は使わず、搭載されているCCDカメラを使い基準星の動きを見ながら極軸を合わせる方式で、LSシリーズの技術がフィードバックされています。

今年発売されたLX200シリーズの上位機と見なせるLX600シリーズも同様に基準星の動きを見ながら極軸を合わせる方式で、LX200ではオプションだった赤道儀ウェッジも標準で装備されています。

日本のドイツ型赤道儀では、極軸望遠鏡を使って極軸を合わせる方式が一般的ですが、実際には厳密に合わせることはできないため、眼視では問題ありませんが、高倍率で写真を撮ろうとするときは、ガイド星の動きを見ながら厳密に極軸を合わせる必要があります。

高級な赤道儀には、極軸望遠鏡がない機種がありますが、これは、北極星を基準点にするのではなく、星の動きを見ながら極軸を合わせる方式なので、その必要がないからです。この方式だと、北極星が見えない場所でも正確に極軸を合わせることができます。

LX800とLX600の共通点

LX800はドイツ型赤道儀で、赤道儀本体には、マルチプレートが標準搭載され、基準星を捕らえるためのCCDカメラ、撮影時に使用するガイド鏡が備えられており、OTAは大型アリミゾ方式で自由に載せ換えることが出来ます。OTAとのセットが主体ですが、赤道儀単体も発売されています。

LX600は、LX200と同じフォークアームでOTAを支えるため、載せ換えはできません。LX200ではオプションだったウェッジが標準装備されており、OTAにはやはり基準星を捕らえるCCDカメラ、撮影時に使用するガイド鏡が備えられています。

撮影時に使用するガイド鏡には専用のCCDカメラが取り付け済みとなっています。

LX800とLX600ではドイツ型赤道儀とフォークアーム型の赤道儀という違いがありますが、GPS機能で緯度設定と時刻設定を行った後、1台目のCCDカメラで基準星を捕らえて、基準星の動きを見ながら極軸合わせを行うこと、撮影時はガイド鏡に備えられている2台目のCCDカメラでガイド撮影を行うことが共通点で、コントローラにはAutoStarⅡが装備されています。

この二つの機種は、日本でも発売されているLSシリーズの技術がフィードバックされたもので、極軸合わせはCCDカメラで捕らえた基準星の動きを見ながら手動で行う半自動式ですが、将来この部分が機械化された場合は、完全自動設定が行えるということになります。

Meade LX850ページ(LX800のモデルチェンジ機)

Meade LX600ページ

あとがき
2013/12/1現在、日本代理店ジズコではLX600/LX850両方を取り扱っており、協栄産業など一部の販売店でも取り次ぎ販売を行っています。LX800は何か問題があったらしく、マイナーチェンジされたLX850となりました。
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