Meade LX850/LX600について

Meadeはエレクトロニクスとの融合、CELESTRONは光学性能に忠実、というイメージを持たれることがあります。現在MeadeではACF光学系と称されるシュミットカセグレン(SC)の改良版に主力がありますが、ACF光学系のOTAと組み合わせたMeadeでは珍しい赤道儀LX850とLX200の流れをくむLX600が日本でも発売されました。

どちらもLSシリーズで開発された初期設定の自動化機能(ライトスイッチ)が搭載され、極軸合わせの支援機能があります。

LX850赤道儀

Meade、というとLX200のようなフォーク型マウントが連想されますが、LX850では珍しいドイツ型赤道儀を採用しています。カラーリングは青をベースにしています。

日本では鋳物が使われることが多いですが、海外製赤道儀は工作機械による切削加工が多く使われており、ステンレス鋼と航空機レベルのアルミ合金(超々ジュラルミン?)が使われています。赤経軸・赤緯軸はステンレス製ローラーベアリングが使われています。直径17mmの銅合金ウォームと、直径147mm、225歯のアルミ合金ホイールにより、最大重量40kgまで搭載できます。モーターは両軸エンコーダー付きDCモーターです。

LX850には極軸望遠鏡はなく、スターロックによる極軸合わせシステムが搭載されています。

日本代理店からは赤道儀単体の他、25㎝/30㎝/35㎝OTAとのセットが用意されます。

LX600

LX200の流れをくむフォーク型マウントで、25㎝/30㎝/35㎝のOTAとの一体型が用意されます。40㎝OTAとの一体型もありますが、こちらはまだ詳細は公開されていません。

LX600ではOTAに最初からバランスウエイトが搭載されている他、フォークアームは架台部と鏡筒部を分離できるようになっています。モーターは両軸エンコーダー付きDCモーターです。

通常は経緯台で使いますが、オプションのXウェッジを入れることでフォーク型赤道儀としても使えます。

スターロックシステム

LX200ACFではGPS機能やデジタルコンパス、姿勢センサーが内蔵されており、これを使って初期設定が行われますが、基準星の導入は人間の目で確認しなければならないので、ただボタンを押せば良い、というわけではありません。

既発売のLSシリーズではこの作業を内蔵されているCCDカメラが行います。これを発展させたのがスターロックです。スターロックはファインダー付きのガイド望遠鏡のように見えますが、接眼部にD80mm F5とD25mm F1.04の2台のCCDカメラが取り付けられており、この2台で極軸合わせ支援とガイド支援を行います。通常はオートスターⅡコントローラーから行いますが、独立したファームウェアを持っており、ソフトDVDからインストールして直接PCから制御することもできます。

LX850には極軸望遠鏡がありませんが、スターロックのドリフトアライン機能による極軸合わせを行います。早く言えば、スターロックがガイド星の動きをとらえて、スターロックの指示通りに手動で極軸合わせを行う、と考えると良いでしょう。LX600で赤道儀モードで観測する場合も同じです。

スターロックには自動ガイド機能/P-PEC機能も当然装備されています。

LX600はフォークアーム一体型のためOTAの載せ替えはできませんし、重量も25㎝OTAのものでも30kgあるので簡単に移動観測、というのは困難でしょう。一方のLX850も赤道儀の総重量だけでも約43kgと重いですが、こちらは分解できるメリットがあり、OTAの載せ替えも可能でロスマンディ規格のアリミゾ互換になっています。

他のOTAへの載せ替えも考えているならLX850の方が良いと思います。重量はビクセンAXDやタカハシEM400並みですので、移動観測には体力が必要です。

あとがき
極軸合わせの支援機能(できればこれも全自動が良い)、オートガイド機能のスターロックと、エレクトロニクスとの融合に評価のあるMeade社ならでは、と思うが、日本でもVixenあたりでこのようなシステムを開発されると良いと思う。
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