MovableTypeのライセンス体系と機能/確認

MovableType(MT)のライセンス体系は、通常ライセンスと個人ライセンスとがあり、また骨格をGPLライセンスとしたMTOS(Movable Type Open Source)があり、ライセンス体系や機能の有無が複雑な印象があります。因みに活字による印刷のことを英語では「MovableType」といいます。MT3ではまた使用条件が変わったりしたことから、WordPress(WP)などに流れるユーザーも多かったといわれ、WPが世界でもっとも多く使われるようになった一因ともいわれています。

MT4以降のライセンス体系:MT3ではライセンス体制が複雑で、通常ライセンスの他に、個人向けのライセンスがあり、無料ライセンスと有料ライセンスがありました。無償ライセンスでは同時に作れるブログ個数は3個までの制限があり、この条件が撤廃されるのは3.2になってからです。

MT4以降からは、通常ライセンスと個人ライセンスとになり、個人ライセンスは使用者が個人であること、また非商用であることが求められています。アフィリエイト利用については、それが主体でなければ(記事中に挿入する程度であれば)問題ないが、アフィリエイト自体を目的とするときは通常ライセンスが必要となっています。どちらも1サーバーにのみインストールすることが条件で、別のサーバーにインストールするときは通常ライセンスの購入が必要になります。

この他、レンタルサーバー業者などが関係してくるホスティングライセンス等がありますが、個人や一般企業に関係してくるのはこの二つといえます。

個人ライセンス:個人で日記をつけたり、アフィリエイト利用に使う場合がその対象になり、企業はこのライセンスを使うことはできません。また、インストール代行サービスやサイト構築サービスなどを受けることは出来ません。また、サポートは付属しませんが、別途料金を支払うことで(年間6300円)1年間サポートを受けることが出来ます。なお、投稿者数に制限はありません。

通常ライセンス:企業や団体、個人事業の場合がその対象になります。1サーバー・5ユーザー・50プロフィールとなります。購入はシックスアパートのサイトからダウンロードとなります(52500円)。代理購入も認められていますが、ライセンス登録は必ず利用する本人・企業が行って下さい。1年間のサポートがつきますが、それを過ぎた場合引き続きサポートを受ける場合は別料金(6300円/年)となります。

通常ライセンスの一種といえますが、レンタルサーバーやプロバイダなどでブログを貸し出す業務を行うためのものがホスティングライセンスがあります。これの購入は要問い合わせです。

基本的にはダウンロード購入となり、CD-ROM版が必要な場合は、会員登録が必要になります。

個人ライセンス/通常ライセンスには、MT4では以下の種類がありました。

Movable Type Pro:カスタムフィールドなどの機能を含むProfessional Packをパッケージとしたので、Movable Type Proとなります。

Movable Type Proにコミュニティ機能を加えたMTCS:MT4.2からは、Community Packが追加されたバージョン(MTCS)があります。これは、コミュニティブログとコミュニティ掲示板を追加したパッケージです。通常ライセンスは全てこのパッケージです。個人ライセンスではダウンロード時になしパッケージか含むパッケージかを選択します。この機能を使うと、たとえば仲間同士でSNSに似たサイトが構築でき、同じように個人のプロフィールも作れます。

※MT5以降からは、機能は統一され、カスタムフィールド/コミュニティ機能を含むパッケージのみが提供されています。

テンプレート:MT4.2以降から、既存のブログに加えて、プロフェッショナルウェブサイト、コミュニティソリューションとしてコミュニティテンプレート、コミュニティブログが付属するようになりました。4.5からはモーションテンプレート・アクションストリームが付属されています。
モーションは画像やムービー、オーディオなどのコンテンツも簡単に公開、表示できるようにするもので、youtubeで公開されている動画などもURLを入力するだけで簡単に公開できます。
アクションストリームは、指定された時間にスクリプトの処理を実行するための機能です。利用には、サーバーがcronに対応していることが必要です。モーション/アクションストリームは、WPを意識して搭載したように思えます。

ユーザーの意味:ユーザー数は実際に投稿する人数をさします。実際に投稿する人数分のライセンスが必要になります。通常ライセンスでは1サーバー5ユーザーとなります。

ユーザー数が不足の場合は追加ライセンスが用意されています。MT5がアナウンスされた時期からは、すべて無制限ユーザーに変更されています。

サーバーの意味:実際にインストールするサーバー台数をいいます。複数のサーバーにインストールする場合はその数分のライセンスが必要になります。別のサーバーにインストールするとか、同じサーバーであっても別々にMTをインストールする場合は別途ライセンスが必要になります。

作成できるブログ数:全てのライセンスで作成できるブログ数の制限はなく、1サーバーにMTをインストールしてその管理画面から、複数ブログを設定することが出来ます。レンタルサーバー等がマルチドメインに対応していれば、それに対応した設定も可能です。

通常ライセンスと個人ライセンス(MovableTypePro):含まれる機能は全く同じですが、使用条件が異なるのがこの二つのライセンスです。

個人ライセンスではすべての機能が含まれ、複数人でブログに投稿するのにも人数制限はありませんが、あくまでも個人で使用する用途に限定され、企業や法人ユーザーは使用できないことになっています。また、商用目的(アフィリエイトを除く)で使用することができません。料金は無料となっています。

通常ライセンスではすべての機能が含まれ、企業・法人・個人で使用することができ、商用目的利用の制限もありませんが、有料になります。

MT4までの通常ライセンスでは1サーバー・3ユーザーまでに制限があり、それ以上必要な場合には追加ユーザーライセンスの購入が必要になっていました。MT5からは、1サーバー・無制限ユーザー版が用意されていますが、1サーバー・5ユーザー版も用意されています。1サーバー・3ユーザーを購入したときは追加ユーザーライセンスがありませんのでご注意ください。

通常ライセンスを購入したときは、1年間サポートがつきます。それ以降のサポートが必要なときは1年毎に別途サポート料が必要になります。

個人ライセンスを使うときはサポートがありませんが、同じく別料金で1年毎にサポートを受けることができます。

通常ライセンス
(1サーバー・無制限ユーザー)
12,6000円
通常ライセンス限定版
(1サーバー・5ユーザー)
6,3000円
1年間サポート(通常版延長・個人ライセンス) 1,0500円

MT4.2以降からGPLライセンスで用意されたのがMovable Type Open Sourceです。

2007年に公開されたMovable Type Open Source、通称MTOSは、MTの骨格をオープンソースにしたもので、MT4.1から公開されています。複数サーバーにインストールすることも、商用利用することも制限なく使えます。

相違点はProfessional Pack/Community Packが含まれないため、カスタムフィールド機能が使えないこと、またコミュニティブログ/コミュニティ掲示板がないことです。また、テンプレートは既存のブログのみとなります。モーション/アクティブストリームはありません。

GPLライセンスで配布されているので、インストールできるサーバー数、用途などは問われません。但し、サポートはありませんから、mixiなどのコミュニティサイトをあたる等の必要もあります。

プラグイン:機能を拡張するためのプラグインは、メーカーやサードパーティ、個人から公開されていますが、MovableTypePro/MTOS両方で利用できるものとMovableTypeProでなければ使えないものとがあり、また同じMovableTypeProでも通常ライセンスでなければ使えないものがあります。これは、メーカーの方針により、そういったライセンス条件が付けられているわけですが、通常ライセンスでなければいけないという条件は特に有料で配布されているプラグインにありますからよく確認してください。

また、MTのバージョンによって動くものと動かないものがあり、MT4では動くが、MT5では動かないものも最近見られています。また同じMT4でもマイナーバージョン(MT4.1とMT4.2)の違いで動くものと動かないものがあったりしましたからよく確認してください。

※現在入手できるのはMT5とMT4です。

2010/02/08改訂

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