PASOPIA16系

東芝のパソコンには、PASOPIAがあったことはよく知られていますが、ここで取り上げるのは16ビット機です。8ビットのPASOPIAシリーズと結びつく上位機ではなく、8ビット機から16ビット機への移行を指向しても周辺機器を利用することはできませんでした。PASOPIA16は、当時のOAブームに対応するもので、本格的日本語処理を可能としました。初代機は、i8088で内部処理16ビット/外部バス8ビットです。

ディスプレイ用に16×16ドット,プリンタには24×24ドットの漢字フォントROMの搭載

MS-DOS漢字版採用による,「日本語メッセージ」,「日本語ファイル名」などの実現

高度な漢字・グラフィック機能を実現した拡張BASIC[T-BASIC 16」の提供

専用日本語ワープロ機能の提供(専用キーボード付き)

漢字MULTIPLANの提供

CPU 8088-2(6MHz)
コプロセッサ (8087オプション)
ROM 4KB
RAM 192KB(最大512KB)
VRAM テキスト4KB
グラフィック 128KB
カラーグラフィックカード 256KB
拡張グラフィックカード 128KB
テキスト画面 80x25 40x25
グラフィック画面 640*500モノクロ
640*400モノクロ
640*200モノクロ
320*200モノクロ
640*500*8色*2(オプション)
640*400*8色*4(オプション)
640*200*8色*4(オプション)
320*200*8色*4(オプション)
拡張グラフィックカードで256色中16色表示
漢字ROM JIS第一水準(2965字)+特殊漢字標準装備
外部記憶装置 5インチ(640KB)一台標準装備
※オプションでもう一台内蔵可能
I/F プリンタ(セントロニクス準拠)
RS-232C
価格 398,000円(1982/10発売)

16ビット機で従来の8ビット系PASOPIAシリーズとは互換性はない。8088-2 6MHzを採用、メモリは標準192KByte(最大512KByte)、表示はテキストRAM 4KByteで80字x25行、文字色、背景色共に8色、グラフィクは標準128KByteで640x500dotモノクロ、オプション (+256K+128K)で640x500dot256色中16色表示まで拡張できる。キーボード分離型で本体に5インチ640KByteFDDを1台内 蔵(もう1台内蔵可能)しMS-DOS V2.0を標準装備。拡張スロットを4個備える。T-BASIC16はMS-DOS上で起動、T-BASICとは互換はないがコンバートユーティリティが 有る(画面等手直しが必要)。漢字はJIS第一水準+特殊文字で全5312文字が16x16dotで40字x25行、カナ漢字変換機能がT-BASIC上 でも使える。ハードウェアのアーキテクチャ的には、互換機ではないがIBM-PCに近い設計で、一部のIBM-PC用ソフトウェアがパッチを当てるなどで動作する。

PASOPIAの後継機種として、i8086-2とi80286マシンがその後ラインナップされています。パソピア1600(PA7030)の仕様は以下のようです。

CPU 8086-2(約8MHz)
コプロセッサ (8087オプション)
ROM 8KB
RAM 256KB(最大512KB)
VRAM テキスト4KB
グラフィック 384KB
拡張グラフィックカード 128KB
テキスト画面 80x25 40x25
グラフィック画面 640*500*8色*2画面
640*400*8色*4画面(オプション)
拡張グラフィックカードで256色中16色表示可
漢字ROM JIS第一水準(2965字)+特殊漢字標準装備
第二水準ROM(オプション)
外部記憶装置 モデル10(7030A) 5インチ(720KB)*2 本体
モデル20(7030B) 8インチ(1M)*2 本体+8インチFDD
モデル30(7030C) 5インチ(720KB)*1,10MBHDD本体
I/F プリンタ(セントロニクス準拠)
RS-232C
マウス標準装備
価格 不明
その他 拡張スロット2個
JS-WORD標準装備

i80286採用機はパソピア1600 TS100/300というものです。CPUに80286 8MHz、RAMは704KByte、RAMファイル320KByte、JIS第一、第二水準標準装備、MS-DOSはV2.11。TS100が5インチ(1.2MByte)x2、TS300が5インチFDDx1+20MByteHDD。

パソピア1600 TS100/300をもって、PASOPIAブランドは終了し、以降、東芝の16ビット系パソコンはJ-3100シリーズが主力製品となりました。

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