PC-6001MK2登場 PC-8001MK2を上回る弟機

「パピコン」の愛称で親しまれたPC-6001もモデルチェンジされてPC-6001MK2が1983年6月に登場します。このシリーズから、 NECではイメージキャラとしてタレントの武田鉄矢を起用しています。このクラスのマシンでは、中学生・高校生が対象であることと関係しているようですが・・・(いくら中学生・高校生でもタレントのイメージでパソコンを買うことはしないと思うが・・・)。

PC-6001MK2

PC-6001に対し、PC-6001MK2ではキーボードが通常タイプのものに変更され、デザインも一転して硬質になった感もあります。また比較 的コンパクトな大きさになり、この値段ならそれなりに良いデザインでしょう。カラーリングは共にシルバーとアイボリーが用意されています。

入門機、ということで、15色表示、SSG機能、スーパーインポーズ機能と、初心者が飛びつきそうな機能が満載されています。

グラフィックス機能はアナログ出力に変更されたことで、専用ディスプレイ使用時は最大15色表示が可能となりました。これによって色のにじみが解消 された為、にじみを逆用して擬似的に着色していたソフトは白黒表示(本来は白黒が正常)となってしまいました。ページ切り替えのシステムも継承されています(最大4画面、うち1画面はテキスト専用)。また、通常の英数字・カタカナ・ひらがなのキャラクタセットとは別に、絵文字のキャラクタセットが追加され ました。また、漢字ROM搭載により、教育漢字を含む1,024種の漢字をグラフィックで表示できるようになりました。

サウンド機能はPSG音源で変化はありませんが、内蔵の音声合成により日本語を発声でき、しかもBASICからコマンドで簡単に発声内容を作ることが可能となります(音声合成機能自体は、PC-6001にもオプションで提供されていた)。

PC-6001のさまざまなハードウェア構成(拡張BASICの有無、拡張RAMの有無)と互換性を持たせるため、起動時にBASICのモード(1-5)を選択する以下のようなメニューが表示されます。

  1. N60-BASIC (RAM 16K)
  2. N60-BASIC (RAM 32K)
  3. N60拡張BASIC (RAM 16K)
  4. N60拡張BASIC (RAM 32K)
  5. N60m-BASIC (RAM 64K)

モード決定後はページ数(前述)の入力があり、FDD使用時はさらに最大ファイル数 (How many files?) と3回も入力してようやくBASICのプロンプトに入ります。

160×200ドット15色という画面モードは、程良い解像度の低さで処理速度を稼ぐことができ、吟味された15色は豊かな色彩を提供したため、独特な味のある優れたゲームソフトが多数制作されています。

CPU μPD780C-1(Z80A相当品) 4MHz
RAM メインRAM:64KB
ビデオRAM:16KB
BASIC N60m-BASIC (RAM64KB),N60-BASIC(RAM 16KB/32KB),N60-拡張BASIC (RAM 16KB/32KB)
※N60m-BASICは本機にしか搭載されていない。PC-6601以降は、N66-BASICという名称になった(主な違いは歌う機能の有無)。
テキスト表示 40桁×20行
グラフィック表示 320×200ドット 4色 または 160×200ドット 15色 最大3面
漢字表示 教育用漢字1024文字表示可能な漢字ROM標準搭載
(JIS第一漢字ROMはオプション))
サウンド PSG3重和音
インタフェース モニタ(カラーディスプレイ、家庭用テレビ)、
CMT(300ボーと1200ボー)
プリンタ(セントロニクス準拠)
カートリッジスロット
ATARI仕様ジョイスティックx2
スーパーインポーズ(PC-60m54専用)
RS-232C(オプション)
5.25インチ/3.5インチ 1D FDD
拡張スロット あり

スーパーインポーズ機能

テレビやビデオの画面とパソコンの画面を合成する機能ですが、合成画面のビデオ録画も簡単にできます。スーパーインポーズユニット(PC-60m54)は5万円ほどの価格でした。

CRT表示

これまで通り、家庭用テレビにも接続できますが、専用CRTを使う方がきれいになります。グラフィック画面は320×200ドットで15色ですが、160×200ドットなら15色表示できます。

サウンド機能は変わりありません。但し、PC-6001でオプションだった音声合成が標準装備され、パソコンに喋らせることができるようになったことが相違点です。

PC-8001MK2に迫った弟機

上位機であるはずのPC-8001MK2にはサウンド機能や15色表示はないし、漢字ROMもオプションなので、こうなってくると兄機を上回った弟機、ということもでき、PC-8001MK2の存在は明らかに中途半端なものとなっていきました。

なお、FDDには従来の5.25インチFDDの他、後に3.5インチのものも用意されました。

このパソコンが発売された5ヶ月後にはPC-6601が発売され、こちらはディスク内蔵で、音声合成は歌うこともできるようになったので、どうせならこちらのPC-6601を考えた方が得でした。

PC-6001MK2 84,800円

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