PC-8801mk2FR/MR

PC-8801MK2SRが登場してまだ1年も経たない1985年11月にはFRとMRというマシンが登場します。基本的には、SRの機能のうち、拡張スロットを減らし(FRは1個、MRは2個搭載)、またカスタムLSIにできるところは全てカスタムLSI化し、コスト削減を図っています。FRではモノクロディスプレイ端子が廃止されています。MRではカセットI/Fも廃止されています。

CPU メイン:μPD780C-1(Z-80Aコンパチ、4MHz)
サブ:μPD780C-1(ディスクコントロール、4MHz)
ROM メイン N-BASICおよびモニタ:32KB、N88-BASIC:64KB
サブ ディスク・コントロール用:2KB
RAM メイン:ユーザーズメモリ:64KB、N88-BASIC起動時 テキストエリア:32KB、変数・ワークエリア・テキストVRAM:31KB、グラフィック用VRAM:48KB、テキストVRAM:4KB(ハイスピードモード時のみ仕様)、スロット内増設可能:32KB単位でバンク切り替え
サブ:ディスク入出力用バッファ・ワークエリア:16KB
テキスト表示 80文字*25行、80文字*20行
40文字*25行、40文字*20行
 ※上記のいずれかを選択可
リバース、ブリンク、シークレット(キャラクタ単位に指定可)
カラー8色(デジタルRGBディスプレイ使用時)または512色中8色(アナログRGBディスプレ使用時)※注
グラフィック表示 モノクロ表示
640*400ドット1画面(専用高解像度ディスプレイ使用時)
640*200ドット3画面
画面合成可(グラフィック、テキスト合成)
※上記のいずれかの画面を選択
カラー表示
640*200ドット1画面カラー8色(デジタルRGBディスプレイ使用時)
640*200ドット1画面カラー512色中8色(アナログRGBディスプレイ使用時)※N88-BASICV2モード動作時
画面合成可(カラーグラフィック、テキスト合成)
バックグラウンド
カラー
8色中1色指定可(デジタルRGBディスプレイ使用時)
512色中1色指定可(アナログRGBディスプレイ使用時)※注
ビデオ出力 R.G.B セパレート出力方式(TTL、カラー)
アナログRGB出力(75Ωアナログ、カラー)
コンポジットビデオ出力方式(輝度変調、モノクロ。MRのみ)
家庭用TV(TVアダプタ経由)に接続可
2画面独立表示可(テキスト画面、合成画面)
漢字ROMボード 標準実装
 文字構成 16*16ドット
 文字種類 JIS第一水準の漢字(2965字)、非漢字(約700種)
 画面構成 40文字*20行(専用高解像度ディスプレイ使用時)
キーボード JIS標準配列
テンキー、コントロールキー、5ファンクションキー、キャピタルロック可、HELPキー、COPYキー
セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続)
拡張用スロット 3スロット(PC-8012、PC-8013、PC-8801、PC-8801mk2 上位コンパチブル)
カセットテープ
インターフェイス
600ボー/1200ボー(FRのみ標準搭載)
汎用I/O 入力4ビット、出力1ビット、入出力2ビット
プリンタ
インターフェイス
パラレルインターフェイス(セントロニクス社仕様に準拠)
シリアル
インターフェイス
RS-232C規格に準拠。割込み/ポーリング制御可
ミニフロッピーディスク 本体内に内蔵もしくは内蔵可(最大2台)
model10のみ外部接続可能(インターフェイス別売)
カレンダ時計 月、日、時、分、秒。NiCd電池でバックアップ
オーディオ出力 FM音源 3和音(各音ごとに49種の音色指定可)
SSG音源 3和音(GI社PSGコンパチブル)
スピーカー内蔵、LINE OUT端子付
FDD FRは2Dの2台内蔵可能、または外付けFDD接続可能
モデル10はオプション
モデル20は1台内蔵
モデル30は2台内蔵
MRは2HD/2D両用FDDを2台搭載済
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 平均54W(model30)、最大90W
外形寸法 本体:406.5W*345D*127H mm
キーボード:412W*195D*32H mm
備考 ※注 N-88BASICのV2モードのみ可能

価格

PC-8801MK2FR model10 2DのFDD2台内蔵可 99,800円
model20 2DのFDD1台内蔵(最大2台) 148,000円
model30 2DのFDD3台内蔵 178,000円
PC-8801MK2MR - 2HD/2DのFDD2台搭載 238,000円

増設用FDD:PC-8801FR-FD1 ¥40,000 FR本体(model10・model20)の増設用。

システムディスク:PC-8834FR-2W(K) ¥10,000
FR用のN88-日本語BASICシステムディスク。model10・30には添付。

MRとその後登場するMH以降用のカセットインタフェースボード

PC-8801-21 ¥11,000 CMTインタフェースボード
FHを除く8MHz機またはMR用。4MHz時のみ使用可能。

NECの8ビット機はPC-8801に一本化

これらのラインナップを見ると、単なるPC-8801MK2SRのモデルチェンジではなく、NECの8ビット機全体の見直しであると見ることができ、工場の生産ラインを統一することでコスト削減した、と考えることができます。実際、PC-6000/PC-6600/PC-8000の後継機は発売されることはなく消えているので、NECの8ビット機は1985年11月でPC-8801に一本化された、と考えることができます。

その後の製品ラインを見ると、NECはホビーは88、ビジネスは98という考えになったと見ても良さそうです。

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