PC-9821Xa 内部はほとんどPC/AT化した

前年の1993年11月に発売されたPC-9821Bを作り直したモデルがこのPC-9821Xシリーズで、PCIスロットが標準装備されています。以前あったPC-98XAをイメージさせる名前になっています。通称MATE-Xは、1998年8月に最終モデルが発売されましたが、このときの型番も「Xa」でした。

CPU Pentium 90MHz
セカンドキャッシュメモリ 内蔵(256KB)
ROM モニタ96KB。
RAM メインRAM:7.6MB、最大127.6MB。
※本体メモリ専用スロットのサブボードを外し、32MB*4実装することで可。サブボードは2枚単位で実装する。
ビデオRAM:512KB。
テキストRAM:12KB。
テキスト表示

英数カナ:80文字×25行/80文字×20行
漢字(16ドット、ゴッシク体):40文字×25行/40文字×20行
※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。

グラフィックス表示 640×400ドット2画面16色/256色表示
アクセラレータ 本体PCIスロットに実装済み(U1はオプション)
ビデオRAM:2MB。
ビデオチップ:Matrox社製のMGA-II。
640×480ドット (256色/1,677万色)
1024×768ドット (256色/オプションで1,677万色可)
1280×1024ドット(256色)
インタフェース
(I/F)
シリアル:RS232C
プリンタ:セントロニクス社仕様
マウスI/F
CRT接続 アナログRGB
サウンド

PCM録音/再生機能(ステレオ)標準装備
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
スピーカ出力 (モノラル)

拡張スロット 16ビットのCバス3個
PCIスロット2個(HDD内蔵モデルは1個アクセラレータ実装済み。4倍速CD-ROM内蔵モデルはSCSI I/F実装済み)
ファイルベイ 1個(但しC9W/C10WはファイルベイにCD-ROMドライブを実装済み)
内蔵FDDとHDD 3.5インチ2HD/2DDのFDDを1台内蔵(2台まで内蔵可)
HDD:IDE/E-IDE仕様のものを内蔵可。
8W:270MB
9W:540MB
10W:1GB
※MS-DOS5.0A/Windows3.1インストール済み。
CD-ROM IDE仕様CD-ROMドライブをファイルベイに実装可。
C9W:倍速ドライブを実装済み
C10W:4倍速ドライブを実装済み

このラインでは、HDDなしのベーシックモデルも用意されていますが、他のモデルはMS-DOS5.0A/Windows3.1がインストール済みとなっています。

CD-ROMドライブはC9WではIDE仕様の倍速ドライブ、C10WではSCSI仕様の4倍速ドライブがファイルベイに内蔵されています。このシリーズから、IDEを拡張したE-IDEが採用されており、現在のATAPIと通じています。

X-MATEからPC/ATと同じ形状のPCIバスが実装されるようになり、ボードを取り付けるには本体カバーを開ける必要があります。Xa/U1では2個使えますが、U8W/U9Wではアクセラレータに1個使用しているので空きは1個のみとなり、C10WではアクセラレータとSCSI I/Fに使用しているので自由に使えるスロットはありません。

アクセラレータはU1を除いてPCIスロットに実装されており、当時早いといわれたMatrox社製のMGA-IIが採用されており、2MBのビデオメモリが実装されています。1024×768ドット /256色表示ができますが、オプションのPC-9821X-B01-01をボード上に実装するとビデオメモリは4MBに増え、1,677万色表示も可能になります(640×480ドットでは標準で1,677万色表示可)。

価格変更もあり、10~20万円程度下げられています(C8Wは生産中止?)。

機種名 発売 価格 1994/12/9価格改定
PC-9821Xa/U1 1994/7 640,000円 520,000円
PC-9821Xa/U8W 1994/7 640,000円 -
PC-9821Xa/C9W 1994/7 730,000円 560,000円
PC-9821Xa/C10W 1994/7 880,000円 710,000円

XaモデルはX-MATEとも呼ばれ、PCIスロットの採用、SB16に近いサウンド機能、E-IDEの採用など、ほとんど内部構造はPC/AT互換機に近いものに仕上がっています。この頃から、コストダウンのため、海外生産にシフトして来つつあったようです。ROM-BASICはA-MATEの頃から搭載されてはいたもののFDD/HDDからの立ち上げが前提になったため使用できなくなっていました。

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