PC-H98model105 最後のH98

「頂点の実証。i486DX2(66MHZ)搭載の98最上位機、PC-H98model105登場。」

1990年に発売されたPC-H98Model100は、価格が自動車1台分の値段なので、個人ユーザーは全く相手にしていないし、企業ユーザーでもどのくらい採用例があったのかは疑問ですが、2年ぶりにモデルチェンジされ、CPUは486DX2にアップされています。全機種SCSI HDD内蔵済みです。

とはいえ、HDD100MB内蔵モデルでも100万円近い値段ですし、店頭では全く売れなかったというショップが多いようで、企業ユーザーにもどれだけの需要があったのか疑問です。

PC-H98model105/U105スペック

  1. CPU:486DX2 66MHz
  2. ROM:(H)BIOS64KB(N)N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メインRAM:(H) 7.5MB/ 63.5MB (N) 7.6MB/ 63.6MB
  4. ビデオRAM:(H)1MB。(N)512KB
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。※切り換えて使用(8色表示)。
  7. グラフィックス表示:(H)1120*750ドット1画面。(N)640*400ドット2画面。(N)640*200ドット4画面。1600万色から256色表示(H/N)
  8. 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM、JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載(テキスト/グラフィックス画面に表示)
  9. シリアルI/F:RS232C
  10. プリンタI/F:セントロニクス社仕様
  11. FDD外付け用I/F:2HD
  12. マウスI/F
  13. SCSI I/F(FA/FS/FXと同仕様)
  14. CRT接続:アナログRGB
  15. サウンド:BEEP音のみ(オプションでFM音源/SSG音源搭載可。拡張スロット内に実装)。
  16. 拡張スロット:NESAバス兼16ビットのCバス4個。ファイルスロット1個
  17. 内蔵FDD:5.25インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。U型番機は3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵
  18. HDD:内蔵済み、ラインナップ参照

※セキュリティキーロック機能あり

価格は半分にまで下げられ、5.25インチFDDと3.5インチFDDモデルが用意され、すべてSCSI仕様のHDDが内蔵されています。FA/FS/FXと同じSCSI I/Fが内蔵されているので、増設HDDは外付け(またはファイルスロット内に増設)できます。

前面パネルにはFA/FS/FXと同じファイルスロットが設けられており、HDDやCD-ROMドライブなど、SCSI機器を1台取り付けられます。

ラインナップ:1992年12月発売

  1. PC-H98 model 105-100:980,000円 5.25インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵HDD100MB内蔵(SCSI)
  2. PC-H98 model U105-100:980,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDD100MB内蔵(SCSI)
  3. PC-H98 model 105-300:1,180,000円 5.25インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDD300MB内蔵(SCSI)
  4. PC-H98 model U105-300:1,180,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDD300MB内蔵(SCSI)

この頃には、新しいバス仕様が模索されており、PC/AT互換機では価格の高いEISAバスからとりあえずVLバスへ変更されつつある時期でした。インテルからはPCIバスが提唱されていましたが、スロットの仕様はまだ正式には決まっていませんでした(EPSONが98互換機で独自スロットで採用した例はある)。PC-9801ではNESAバスのサブセットであるローカルバスが開発されていたようで、高額なNESAを採用したPC-H98シリーズは本機をもって終了となります。

PC-98XAから始まったハイレゾマシンはこれでピリオドが打たれた形ですが、1993年にPC-9821Aのローカルバスに取り付けられるハイレゾボードが発売されました。

あとがき
横長のPC-9801FA/FS/FXというようなデザイン。価格からいって企業でもどれだけ需要があったのか疑問を禁じ得ないマシン。後継機種はPC-9821Aシリーズとなるがローカルバスに取り付けられるPC-H98と同じハイレゾが実現できるボードが発売された。
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