歴史的なV30にも終わりが来たことを伺わせるのがこのマシンですが、同時に内蔵FDDの違いだけで型番が変わったりリリースが遅れるといったことがなくなったのがこのシリーズです。DAはRA、DSはRS/ES、DXはRX/EXのモデルチェンジ機で、3.5インチFDD内蔵モデルには/Uの型番がついて区別されることとなりました。この他では、FM音源/SSG音源が標準装備されたこと、ソフトウェアディプスイッチの装備があります。CPUスペックはどれも変更がなく足踏み状態です。
スペック
| CPU | DA:i386DXを20/16Mhzで稼働 DS:i386SXを16Mhzで稼働 DX:i286 10/12Mhzで稼働 V30エミュレーションモードあり 8MHz相当 切り換えて稼働。 |
| ROM | N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。 |
| RAM | メインRAM:DAは1.6MB。DS/DXは640KB。 ※全機種とも14.6MBまで拡張可能。本体メモリ専用スロット12MB。 ビデオRAM:256KB。 テキストRAM:12KB。 |
| テキスト表示 | 80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 切り換えて使用(8色表示)。 |
| グラフィックス表示 | 640×400ドット2画面16色表示 640×200ドット4画面16色表示 |
| 漢字表示 | JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載 |
| インタフェース (I/F) |
シリアル:RS232C プリンタ:セントロニクス社仕様 FDD外付け用I/F 2HDI/F、マウスI/F |
| CRT接続 | アナログRGB、デジタルRGB |
| サウンド | FM音源3音/SSG音源3音の6重和音 |
| 拡張スロット | 16ビットのCバス4個 |
| 内蔵FDDとHDD | 5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。 Uモデルは3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。 HDD:内蔵可能 HDD内蔵モデルあり |
ちょうどMS-Windows3.0日本語版がリリースされたばかりということもあり、DA/DSがよく出ていたようです。
DAモデルには、SCSI仕様の100MBHDD内蔵モデルが登場しましたが、Dシリーズでは全てのモデルにSCSI仕様のHDDを内蔵することができます。従来のSASI仕様も取り付け可能です。
なお、筐体はRシリーズのものが流用されていますが、内蔵メモリボードの互換性がないので、流用はできません。
PC-9801DA i386DX 20MHz
| PC-9801DA2 | 448,000円 | 1991年1月 | 5インチ x 2 | なし(内蔵可) |
| PC-9801DA/U2 | 448,000円 | 3.5インチ x 2 | ||
| PC-9801DA5 | 598,000円 | 5インチ x 2 | 40MB内蔵(SASI) | |
| PC-9801DA/U5 | 598,000円 | 3.5インチ x 2 | ||
| PC-9801DA7 | 698,000円 | 1991年2月 | 5インチ x 2 | 100MB内蔵(SCSI) |
| PC-9801DA/U7 | 698,000円 | 3.5インチ x 2 |
PC-9801DS i386SX 16MHz
| PC-9801DS2 | 358,000円 | 5インチ x 2 | なし(内蔵可) |
| PC-9801DS/U2 | 358,000円 | 3.5インチ x 2 | |
| PC-9801DS5 | 508,000円 | 5インチ x 2 | 40MB内蔵(SASI) |
| PC-9801DS/U5 | 508,000円 | 3.5インチ x 2 |
PC-9801DX i286 12MHz
| PC-9801DS2 | 358,000円 | 5インチ x 2 | なし(内蔵可) |
| PC-9801DS/U2 | 358,000円 | 3.5インチ x 2 | |
| PC-9801DS5 | 508,000円 | 5インチ x 2 | 40MB内蔵(SASI) |
| PC-9801DS/U5 | 508,000円 | 3.5インチ x 2 |
ソフトウェアディプスイッチ
従来ディプスイッチで行っていた設定を画面上に出したもの。3個あるうち、滅多に使われない1個を除いてソフトウェア化された。
FM音源/SSG音源
5インチFDD/3.5インチFDD内蔵モデルに関係なく標準装備。主にゲーム用なのでEMSメモリ使用時などは設定画面で切り離すことができる。
V30シミュレーション
V30を搭載するのをやめて、386/286がシミュレーションする。もっとも、V30に特化したソフトは実質なかったので、あまり利用されることはなかった。
1990年は日本IBMがDOS/V規格を発表した時期ですが、NECは別段危機感もないまま、新製品として発売したような感があります。MS-Windows3.0は結構面白いOSですが、まだ専用ソフトがあまりなかったので、MS-DOSとEMSの組み合わせ利用がまだ多かったせいもあるのでしょうか。

コメントする