1995年以降は、徐々にPentiumプロセッサの時代へと移りますが、ATXマザーボードが登場した時期とも重なっており、ちょうどATとの過渡期に当たる時期です。この時期に策定された規格は現在に至るまで有効なので、知っておくのが良いと思います。
とりあえずリリースされた、という感じのあるATXマザーボードです。

CPUソケット
ここにPentiumプロセッサを挿し込みます。

上部には切り込みがあり、ここにCPUを合わせます。取り付けは、レバーを上げて、向きを正しく併せて挿し、レバーをおろします。
Pentiumプロセッサ
左はクーリングファン後付Pentiumプロセッサ、右はすでに取り付け済みで売られていたものです。
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今では発熱量が多いため、大型のファンを使うようになりました。当時はまだ発熱が少なかったため、小さなファンでも間に合ったのです。またファン用の電源はマザーボードにはなく、電源ユニットから供給していました。
バックパネルコネクタ
ケーブルを使わないでコネクタを引き出すようにしたのがATX規格です。左から、シリアル、キーボード、マウス、パラレル、シリアルです。

現在ではコネクタは色分けして区別できるようにしていますが、当時はそこまでは考えてなかったようです。バックパネルは1種類しかなかったので、ケース付属のものを使っていましたが、現在は多種多様なのでマザーボードにも必ず付属します。
PCIバスとISAバスコネクタ
PCIバス(上部の白いコネクタ)は3個、ISAバス(下の黒いコネクタ)3個、PCI/ISAバス1個というのが当時の定番でした。PCIバスの隣にある茶色のコネクタはマザーボードメーカー独自のコネクタです。

当時はまだビデオカードとSCSIインタフェースカードがPCI化された程度であり、サウンドカードなどはメーカーはPCIカード版を出していませんでした。ISAバスの寿命は長く、Pentium2の時代になってもまだ残存しています。
メモリカードスロット
4スロットあります。

i486では1枚単位で増設するのに対し、Pentiumでは64ビットバスのため2枚単位で取り付ける必要があり、当時はまだメモリの値段が高かった(16MBでも1枚6万円はした)ので、かなりの出費となりました。
メモリカード
32ビットのメモリカードです。当時はEDOと呼ばれる規格のものが使われました。

高額だったメモリは1996年頃から急速に安くなり、また大容量化が進みました。まだPC100規格などは登場していません。
フロッピー/E-IDEコネクタ
フロッピーは1個、E-IDEコネクタは2個です。

E-IDEは、IDEに代わって登場した規格で、ハードディスクの大容量化と取り付け可能台数の増加(4台まで)を図りました。これにより、従来専用インターフェースで繋いでいたCD-ROMドライブなども、これを使った製品が1995年以降に発売されました。但し、使い方としては、1個はCD-ROM、2個目はハードディスクといった、1コネクタにつき機器1台、という使い方の方が設定(ジャンパー)が面倒でなかったです。
USBコネクタ
まだ、USB規格準拠の機器が少なかったためか、マニュアルにも書かれてなかったことが多かったです。このマザーボードではPCIコネクタの間にあったので、うっかりすると見逃します。

別売のコネクタを購入すればUSB機器の使用もできますが、まだプリンタはパラレル、またモデムはシリアルに繋いでいた時代です。
スピーカ/LED/スイッチコネクタ
文字通り、スピーカやHDD/電源LED、また電源スイッチを繋ぐためのコネクタです。

上部にあるのがスピーカー端子、また下の端子はLEDや電源スイッチなどの端子ですが、現在メーカーによっては取り付け間違いしないためのアダプタを用意しているマザーボードもあります。
ATX電源コネクタ
ATX専用電源ですが、AT電源も備えた製品もありました。また、AT電源変換プラグもあります。

ATX電源は、AT電源とは違い、物理的に電源を遮断するのではなく、ソフトウェア的に行います。ですから、WindowsなどのOSを終了させると、自動で電源が切れるようになっています。
ATマザーボード
当時はまだ過渡期なので、ATマザーボードも引き続きリリースされていました。ATであることを除けば、メモリ取り付けやPCI/ISAバス関係等は変わりません。

i486マザーボードとの相違点は、キーボードコネクタだけ搭載、というシンプルなものではなくなり、シリアルやパラレルといった基本的なインタフェースが装備されたということでしょうか。
なお、電源は物理的に遮断するものですから、システム稼働中に電源を切るのは禁物です。
ATマザーボード上にあるパラレル/シリアルコネクタ
ケースの外へケーブルで引き出すための端子があります。

上がパラレル、下の小さい2個の端子はシリアルで、付属のケーブルを使ってケースへ引き出します。
なお、この製品でもUSB端子はついていますが、マニュアルには記述がなく、またUSBコネクタを引き出すためのコードも別売となります。




