VixenからAXD赤道儀が発売されて14ヶ月近く経っていますが、ほとんど値引きがないままで販売されています。一方で、天文ガイド2013/1号のフォトコンの入賞作品にAXDを使ったものがありました。
Vixen AXDのコンセプト
前機種にあたるSTARBOOK版ニューアトラクスは価格面でタカハシを意識した内容であったため、性能的に中途半端なものになったが、今回はタカハシを意識せずに納得行く内容のものを目指した、価格は50万円台に抑えたい、また外付けオートガイダーは使わなくて済むようにオートガイダー内蔵STARBOOKを開発中、2009年2月のCP+で開発担当者が語っていたとあるサイトで見ましたが、現在の価格は100万円にもなり、値引きは消費税分を引いた程度なのでほとんど定価で販売されていると思った方がよいです。また三脚やマルチプレートもかなり高いです。
AXDは機能を詰め込んだ高性能赤道儀、という感じがありますが、初心者でも扱いやすいように開発した、としています。これは近年では初めて望遠鏡を買うのに安い機材ではなく、最初から高価な機材を選ぶことも珍しくない、という点を考慮しているとのことです。
V-PEC機能
工場で製造後、高性能測定器を使い追尾誤差を測定し、追尾性能±4°を実現しており、この範囲内に収まっていない場合は検査落ちとされ、決して出荷されることはないということです。測定値はV-PECとしてあらかじめ赤道儀内ROMに書き込み、赤道儀の電源を入れる度稼働するようになっています。これ以上の精密な追尾を望む場合はP-PECによりユーザー側で測定してSTARBOOKに記録することになります。
軸材はジュラルミン製
軽量かつ強度のある超々ジュラルミンを軸材に使用しています。
外観は巨大SX
前機種のSTARBOOK版アトラクスと比べると青い色がなくなり、グッドデザイン賞ということで、白とシルバーをベースにした高級感あるカラーリング、デザインは巨大SXという感じに仕上げられています。三脚への固定はただ載せて下から固定するだけで良く、方位調整は赤道儀のシルバー部分にあります。
STARBOOK TEN
テンキー付きに改められ、操作性が向上しています。初代STARBOOKではPEC値は電源を切ると消えてしまうものでしたが、STARBOOKTENでは電池によるバックアップがあり、電池が切れない限りは保持されます。これは、PCのBIOSが電池によってバックアップされているのと似ています。電池が切れた場合はユーザーで簡単に交換できます(ボタン電池)。
オートガイダーはSIBG端子のものが外付けできますが、発売予定のアドバンスユニットを取り付ければオートガイダー内蔵STARBOOKとなります。この場合、PC不要でオートガイドが行えます。
前にも書いたことがありますが、STARBOOKTENは「カッコいいんだよな、これ」という人もいたほどデザイン、カラーリングとも良いです。
望遠鏡セット
AX103LとVMC260Lのセットが用意されていますが、アイピースは別売なので購入時は目的にあったものを併せて購入する必要があります。初心者の方にも、というのであればやはりアイピースも付属させていただきたいと思います。
AXD単体
赤道儀とウエイト、STARBOOKTENのセットになっています。三脚やピラーは前機種のニューアトラクスとの互換性がないので専用のものを購入する必要があります。また、直接鏡筒を取り付ける方式なので取り付けようとする鏡筒にあった金具を用意する必要があります。取り付けはアトラクス仕様/ロマンスディ規格/タカハシ規格のビス孔が開けられています。プレートホルダーSXの他に、サードパーティが用意しているプレート、タカハシ鏡筒バンドがそのまま取り付けられます。
価格面
値引率は低く98万円前後のショップが多く、価格が載せられないのか中には電話かメールで問い合わせて下さい、というところもあります。
その他
この機種を見るとやはり天体観測は金持ちの道楽か、と思ってしまうことがあります。とはいえ、そういう身分でありたいものだと思うこともあります。この機種は30kgまで搭載可能、ということですがニューアトラクスと同様に50万円台で20kg前後まで載せられる赤道儀の開発もお願いしたいと思います。
なお、以下のサイトでAXD赤道儀ファーストレビュー記事が公開されているので参考にしてみて下さい。
AXD赤道儀ファーストレビュー(痛い目見てなんぼ)





