Vixen SXシリーズについて考察

Vixen SX赤道儀シリーズには、SXW/SXD/SXPがラインされており、3代目のSXPにはやはり3代目のStarBookTENが搭載された完成版、ともいえますし、SXWが発売された当初から、上位機にあたるSXDも既に構想されていたことが2003年の月刊天文で書かれていたことがあります。


VST image of the star-forming region Messier 17 / European Southern Observatory

コントローラーであるStarBookは、LANを通してPCと接続する方式になっています。以前販売されていたSS2000PCはRS232Cをインタフェース(I/F)としていましたが、2000年代はPCにRS232C端子が装備されなくなってきたことから、VixenではRS232Cに代わるI/Fについて検討していたようです(USB→RS232C変換コネクタを使えばいいと割り切ることもできるが)。

SXW(2003年7月)

天文雑誌などに不思議な広告が掲載された翌月に発売され、SXWと赤緯体クランプとウエイト軸をオプションとしたSXC(現在は単体販売なし)が発売されています。SXWは望遠鏡のセット販売もあり、ホワイトとスタイリッシュなデザインは注目されたものでした。SXCでは卓上脚をセットにした屈折鏡とのセット販売もあります。

SXD(2007年3月)

2003年の月刊天文では、SXWの強化版であるSXDが提案されたことがあり、Vixenもユーザーの意見を参考にして検討したい旨を返答していたことがあります。青い色がなくなり、白一色とモーターカバーの黒のスケルトンに金色文字は高級感があふれるものです。望遠鏡とのセット販売品では主に写真撮影を意識したラインが用意されています。

初代機にあたるSXWは、有楽町の国際フォーラムで展示されたので、見に行った人も多いことでしょう。


#23. astrodeep200407aec.png / rmforall@gmail.com

SXP(2007年11月)

SXDは良い赤道儀だがDCモーターなのが・・・、という声があったのも確かであり、最高峰であるAXDをダウンサイジングしたSXPが発売されます。これまでは、普及機から開発し、上位機にフィードバックする、というものでしたが、今回は上位機から下位機にフィードバックされるという形になりました。

デザインはSXDと同じでもカラーは白一色、モーターカバーにはシルバーと黒文字で「SXP」と書かれ、はめ込みカバーではなく、ビス止め方式に改められています。モーターはパルスモーターになり、コントローラーはStarBookTENを採用しています。アリミゾ一体型ではなく、直づけ方式に変更されており、雰囲気はアトラクスジュニアというところでしょうか。

SXDとSXP

見た目は同じに見えても中身は異なり、ベアリングはSXDでは9個、SXPでは以前あったSB版アトラクスより多い15個使用されています。AXDではアリミゾ/赤経クランプ一体型だったのがSXPでは赤経クランプとアリミゾは分離されています。取り付けビス孔はタカハシと同じピッチになっています。プレートホルダーSXの他、各社から出ているプレートや鏡筒バンドを取り付けられます。

SXDでは15kg、SXPでは16kg搭載できますが、SXDの8.8kgに対し、SXPでは12kgと3.2kgほど重量が増しています。

StarBookTEN

拡張スロットがあり、ここに近日発売されるアドバンスユニットを内蔵することができ、これまでアナウンスされてきたところでは、オートガイダー内蔵コントローラーとなります。余談ですが、天文ガイドの「大人のための天体望遠鏡選び」に出演した浅倉大介氏が絶賛したように「かっこいいんだよな、これ」という言葉が合う程良いデザインです。


The 12 Planets / Wesley Fryer

SXPを買う場合

セット品を買うならあまり気にしませんが、赤道儀単体で買う場合、三脚が良いか、ピラーが良いか考えることもあります。三脚は移動しやすく、価格も安いというメリットもあります。ピラーは重いので移動観測には不利なように思えますが、上位のAXDではピラーがこんなに良いとは思わなかったという方もおられました。また、SXPはアリミゾが別売なので、プレートホルダーSXもお忘れなく。

協栄産業で予約を受け付けていますが、赤道儀単体の場合の例では

SXP赤道儀:338,000円

SXG-HAL三脚:25,200円

プレートホルダーSX:4,200円

計367,400円となります。また、電源はACアダプタか、バッテリを使う必要があります。

SG-1100:9,800円

SG-3000(大容量タイプ):14,980円

メーカー純正のものでは

ビクセン ポータブル電源SG-1000SX:15,120  円

ビクセン ACアダプター12V・3A:12,600  円

等となります。以上、おそらく他店でも大体同じ金額となると思います。

※以下の販売店でも予約受付開始を確認。

誠報社

アイベル

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