Vixen SXPが発売されて、すでに望遠鏡販売店やビクセンマーケッティングでは店頭に並んでいる訳ですが、もう一度ここでスペックについてまとめておきましょう。SXPは、AXDで採用された機能をSXDに反映させた感が強くあり、機能面でも共通していることがあります。
1.ステッピングモーターをマイクロ制御:SXDではエンコーダー付きDCモーターで制御していましたが、SXPではSXDと同じステッピングモーター(パルスモーター)を使用してレスポンス(応答)性能が向上しています。マイクロステップ方式で低速から高速域まで常にスムーズな駆動を実現したとしています。
2.ベアリングを15個使用:SXDではベアリングを9個使用し、内訳はボールベアリング4個、ニードルベアリング5個の計9個でしたが、SXPではボールベアリングを15個使用し滑らかな動作としています。ベアリングの使用個数はかつて販売されていたSTARBOOK版ニューアトラクスの13個よりも2個多いのです。
3.赤経軸を40㎜:SXDでは赤経軸は35㎜でしたが、SXPでは40㎜と5㎜ほど太くなっています。この5㎜の差は意外なほど大きいのです。
4.プレートホルダーは後付方式:SXDではプレートホルダーを装備していましたが、SXPでは他社鏡筒の取り付けも考慮し後付方式に変更されています。SXP赤道儀単体で購入するとプレートホルダーが装備されていませんから、別途プレートホルダーSXや他社製ホルダーを購入する必要があります。タカハシ製鏡筒バンドやセレストロン/ロマンスディ互換プレートホルダーは基本的にそのまま取り付けできます。
SXDとデザインは同じですが、以上のように中身は異なるものになっています。

Open Star Cluster NGC 6791 / HubbleColor
STARBOOK TEN
AXDと同じステッピングモーターを採用したことで、コントローラーもSTARBOOK TENになりました。そのままでも他社オートガイダーを接続して直焦点をすることができ、この場合SIBIG互換オートガイダーが利用できます。今のところ発売日は未定ですがSTARBOOK TENの拡張スロットにアドバンスユニットを組み込めばオートガイダー内臓STARBOOKとなります。こうすることで、PC不要オートガイドが可能になります。昨年2月のCP+では画像取り込みもサポートされた参考出展がされていたようです。またある人のTwitterではアンドロイド端末とUSB接続することでGPS情報の取り込みも対応する、とあったようですが果たしてどうなるのでしょうか。
最大搭載重量
SXPの重量は11kgとSXDが8.8kgなので2.2kg増しています。その分最大搭載重量は16kgで、SXDが15kg最大搭載重量なので比べると1kg増したことになります。但し消費電力はDC12V・0.45~2.2A(標準約10kg 搭載時)・0.6~2.5A(約16kg 搭載時:最大搭載) ということなので、重量が増えると消費電力も増えます。また、SXPでは乾電池駆動はできませんから、AC電源かバッテリも合わせて購入して下さい。
セット販売
SXPと望遠鏡のセットは、写真撮影を意識した鏡筒との組み合わせになっており、アイピースも付属するので、後はバッテリかACアダプタを用意すればすぐに観測が始められます。勿論撮影の時は、自分のカメラに合わせたアダプタが別途必要です。
SXP赤道儀単体販売
例えばGPDなどからの乗り換えの場合、別途プレートホルダーSXを購入すればすぐに載せることができます。三脚はSXG-HAL三脚を使っていなかった場合、手元の三脚を生かしたいのであれば、アダプタである「GP60→45AD」を三脚に取り付ければ流用可能です。勿論新調するのも悪くないと思います。
その他
2chなどでは20kgは無理なのか、という意見を見ることがありますが、16kg以上を載せたい場合は最上位のAXDをご検討下さい、ということのようです。個人的にはAXDとSXPの中間にあたる、かつてのニューアトラクスと同じ50万円台で22kgまで載せられるような赤道儀の開発も期待したいと思います。
三脚に鏡筒があたるような場合はピラー脚を使えばこの問題は回避できます。三脚と赤道儀の間に延長筒(ハーフピラー)を入れるという方法もありますが何だか嵩上げ改造した送電鉄塔みたいに見えてしまうようで・・・(個人的感想ですが)。
なお、SXP発売後もSXD/SXの販売は継続されるのでサポート体制は問題ありません。



