BasicMaster(ベーシックマスター)Level3 レベル1/2/Jrとの互換性はなし

ベーシックマスターレベル3は、日本で最初にMPUとして6809を搭載したパソコンだった。同じベーシックマスターを名乗るものの、デザイン・機能ともレベル1・2・Jr.とは互換性が全くない。

ベーシックマスターレベル3は、OS-9 Level1が動作可能で、自作ソフトをする人には人気があったという。

システムコール の詳細やハードウェアの回路などは、月刊I/Oの別冊『ベーシックマスター活用研究』という書籍に掲載され、ベーシックマスターシリーズのプログラムコン テストで優秀賞を獲得した作品がソースコードつきで掲載されていた。ゲームでは、VZ Editorの開発者による『デストロイ・エイリアン』が有名だった。

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BasicMasterLevel3共通スペック

型番:MB-6890/MB-6891/MB-6892の共通スペックは以下の通り。MB-6890との相違点はごく僅かである。

  1. CPU
    HD6809 1MHz
  2. ROM
    BASIC+モニタ24KB
    最大32KBまで搭載可能
  3. RAM
    32KB
    MB-6890/MB-6891は最大60KBまで搭載可能。
    MB-6892は最大128KBまで搭載可能。
    MB-6892にはイメージジェネレータ6KBを搭載
  4. 文字種類
    英数カナ281文字
  5. 表示能力
    640×200px(8ドット毎に8色)
    320×200px(8ドット毎に8色)
    160×100px(1キャラクタ毎に8色)
    80×1×00px(1キャラクタ毎に8色)
    80文字×25行(8色)40文字 x 25行 (8色)
  6. 漢字表示
    JIS第1水準漢字ROM(オプション)
  7. サウンド
    ビープ音
  8. CRT接続
    RGB 8ピン
    コンポジットビデオ
  9. プリンタI/F
    セントロニクス社規格準拠
  10. カセットI/F
    600ボー
  11. シリアルI/F
    RS232C 4800ボー
  12. 外付け3インチFDD(1S)×2※オプション
    外付け5.25インチFDD(2D)×2※オプション
  13. ライトペン接続
  14. 拡張スロット
    あり
  15. 電源
    100V
  16. 本体外寸
    MB-6890/MB-6891:(W)450x(D)515x(H)125㎜
    MB-6892:(W)450x(D)520x(H)125㎜
  17. 重量
    MB-6890/MB-6891:7kg
    MB-6892:8kg
  18. 備考
    カセットケーブル添付。MB-6892にはIGユーティリティ/BMCALC(表計算)/LOGOソフトが付属。

※本体とキーボードの一体型。現在から見ればかなり大きな筐体だったが、その形状と拡張性の高さから「和製Apple II」とごく一部で呼ばれることもあった。

BasicMasterLevel3の特徴等

グラフィック:640×200ドットまたは320×200(8色)横の解像度はテキストの表示モードに依存する。
当初はグラフィックにおいて1ドット毎にアトリビュートを指定するという構想であったものの、RAMの価格がまだ高価であり、結果的に1バイト単位でしか アトリビュート用のRAMが用意できず、色の指定は横8ドット単位であり、当時の言葉でセミグラフィックと呼ばれた。加えてマイクロソフト側がまだ 6809用のROM-BASICの製作において未熟であったために(当初実装が予定されていたCIRCLEに始まる新機軸のBASIC命令も、ROM- BASICの肥大化から削除されることとなった)、通称ハイレゾリューションモード時のBASICのコンソール画面は非常にスクロール動作が遅く、それは スクロール時の画面更新を、キー入力中に待つ必要があるほどだった。標準でひらがなの表示が可能。
ひらがなモードでは8×16ドットによってキャラクターを表現する関係からインタレーススキャンを利用するため、ちらつきを防止するために専用ディスプレイは長残光仕様であった。ば
その他にローレゾリューションモードがあり、このモードでのテキスト表示は比較的高速でありねその構成はPC-8001にかなり類似していた。従って、通 常のプログラム入力時や内蔵キャラクタのみで構成されるアプリケーションやゲームを実行する時は、プログラム用の主記憶領域も増加することからこのモード で実行されることが多かった。

外部記憶のカセットテープレコーダーは速度は600ボー。外付けで8インチ及び5インチのFDDがオプションで用意された。

キーボードにはBREAKキーに誤入力防止のためのカバーがついている。

シリーズの相違点

  1. MarkI(MB-6890)1980年11月発売。価格298,000円。後に富士通FM-8が218,000円で発売されたことから198,000円に価格改定。MarkII以降との区別のため、MarkIと呼ぶことがある。
  2. MarkII(MB-6891):1982年4月発売。198,000円。キーボードにステップスカルプチャキーボードを採用。
  3. Mark5(MB-6892):1983年5月発売。118,000円。イメージジェネレータ(プログラマブルキャラクタジェネレータ)を装備。

やがてパソコン御三家は、NECのPCシリーズやシャープのMZシリーズが主流となり、ベーシックマスターの陰はすっかり薄れていった。結局日立は御三家から外れた形になり、NEC/富士通/シャープが御三家に数えられるようになった。

寸評:BASICをマスターしないと使えないマシン

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あとがき
当時のPCは市販ソフトが少なく、BASICを覚えることが必須条件だったことがベーシックマスターという名前の由来だったのかもしれない。雑誌にはBASICで書かれたプログラムリスト(主にゲーム)が掲載されていたし、プログラムを高い金額で買い取ってもらってもらえることもあったのがその裏付けというものだっただろう。
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