FM77AV40/20にEXの型番がついて値段も引き下げられています。AV40EXではMMR使用時に1.6MHzに落ちていたクロックが、ノーウェイトの2MHzで動作するようになりました(実質25%のスピードアップ)。
AV20EXではカセットI/Fが削除されました。
FM-77AV40EX/20EXスペック
- CPU:MBL68B09E(2MHz)
- サブCPU:MBL68B09E(2MHz)
- ROM:F-BASIC V3.02
- RAM:FM77AV40は192KB(最大448KB)。FM77AV20は128KB(最大192KB)
- ビデオRAM:FM77AV40は192KB。FM77AV20は96KB
- テキスト画面なし(グラフィック画面に表示)
グラフィック画面※FM77AV40EX
- 640×400 8色 2画面
- 640×200 8色 4画面
- 320×200 262144色 1画面
- 320×200 4096色 2画面
- テキスト文字は80×20/25/40/50、40×20/25表示
グラフィック画面※FM77AV20EX
- 640×200 8色 2画面
- 320×200 4096色 1画面
- テキスト文字は80×20/25、40×20/25表示
漢字表示
- FM77AV40:JIS第1水準、JIS第2水準、非漢字、辞書ROM。※グラフィックス画面に40字×20行表示できる。
- FM77AV20:JIS第1水準、非漢字。※グラフィックス画面に40字×12行表示できる。
etc.
- サウンド:FM音源/PSG 各3重音8オクターブ
- 内蔵FDD:3.5インチ 320KB 2台
- RS232C:標準装備
- 拡張スロット:2スロット(不足の場合はI/O拡張ユニットで増設可)
- 添付ソフト:入門ディスク、F-BASIC V3.4 L20(AV40EX)、F-BASIC V3.3 L30(AV20EX)
製品ラインナップ
- FM77AV40EX:1987年11月4日168,000円
- FM77AV20EX-1:1987年11月4日128,000円
旧型機種でもそうでしたが、AV40EXで売りの320×200 262,144色はAV20EXではできないことになっており、予算の関係上AV20EXを購入する人にとってみれば不親切な設計です。何故このようなコンピューターを作ったのか疑問です。なおAV40EXでは320*200ドット時4096色表示の画面数が2画面に増えています。
テレビ画面やビデオ画面とのスーパーインポーズも可能ですが、専用ディスプレイテレビのみサポートとなっています。
ビデオカード(24,800円)を取り付ければ、テレビやビデオの画面をキャブチャしてフロッピーに保存することができます。但し静止画像のみとなります。これを生かすには320×200 262,144色表示のAV40EXを選んだ方がよいということでしょうか。漢字ROMや辞書ROMはあくまでも付録と思った方が良いです。
この機種にEXの型番がふさわしかったのかどうか疑問が付き、本体価格は下がったとはいえ、オプションを買い揃えないとならないのは前機種から同じで、何でも標準装備としたシャープのX1 turboZⅡとこの点で違いがあります。
この機種を検討している人はおそらくシャープのX1 turboZⅡと比較することもあったと思います。すでに1988年に差し掛かろうとしていた当時、8ビット機全体が衰退してきており、もう先も見えていた訳でしたが、価格的にはX1の方が勝っていました。
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