FM77AV40SX ※1988/11/15発売

FM77AV40EXにビデオデジタイズ機能を標準装備としたマシンで、それ以外の機能は同じだ。デザインは上がグレー、下が黒、それを区切る緑色の線の組み合わせ方から、「墓石パソコン」という愛称がつけられていた。

CMタレントには40EX時代から起用された南野陽子が続投した。

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FM-77AV40SXスペック

  1. CPU
    MBL68B09E(2MHz)
  2. サブCPU
    MBL68B09E(2MHz)
  3. ROM
    F-BASIC V3.02
  4. メインRAM
    192KB
    最大448KB
    ※拡張メモリスロットに増設可
  5. ビデオRAM
    192KB
  6. テキストRAM
    なし
  7. テキスト画面※グラフィック画面と共用
    80×20/25/40/50、40×20/25表示
  8. グラフィック画面※カラーパレット機能あり
    640×400ドット8色 1画面
    640×200ドット8色 2画面
    320×200ドット262144色 1画面
    320×200ドット4096色 2画面
  9. 漢字表示
    JIS第1水準、JIS第2水準、非漢字、辞書ROM
    ※グラフィックス画面に40字×20行表示できる。
  10. サウンド
    FM音源3重和音,PSG3重和音・8オクターブ。外部オーディオ接続端子付き
  11. キーボード
    赤外線ワイヤレスまたはワイヤード接続。JIS配列準拠、総数100キー。
  12. 内蔵FDD
    3.5インチ 620KB 2台
  13. 拡張スロット
    2スロット。不足の場合はI/O拡張ユニットで増設可(I/O拡張コネクタに接続)
  14. ビデオディジタイズ機能
    ビデオデジタイズカード標準装備
  15. CRT接続
    21ピンRGB/8ピンRGB
  16. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様準拠
  17. オーディオカセットI/F
    なし
  18. ジョイスティックI/F
    2ポートあり
  19. シリアルI/F
    RS-232C準拠
  20. マウスI/F
    オプション
  21. MIDI I/F
    オプション
  22. 電源
    AC100V。50/60Hz
  23. 使用条件
    温度5~35℃、湿度20~80%。ただし結露しないこと
  24. 外寸
    未確認
  25. 重量
    未確認
  26. 添付ソフト
    入門ディスク、F-BASIC V3.4 L21
  27. 発売
    1988年11月15日
  28. 価格
    178,000円

専用ディスプレイテレビを接続し、テレビ画面やビデオ画面とのスーパーインポーズも可能である。

ビデオデジタイズ機能が標準装備されたことで、320×200ドット時262,144色 1画面の静止画像取り込みがすぐにできる。とはいえ、それだけではすぐに飽きがくるのは明らかで、FMグラフィックエディタや市販ソフトを活用したいところだ。それ以外はオプションの標準化はなく、やはり価格面では前機種と同じで、X1 turboZⅢの方が勝っていた。

すでに主流は16ビット機に移ってきており、パソコン御三家も最終機種を出していたのだが、FM77AV40SXもその範疇だった。

8ビット機のFMシリーズは本機を持って終了となった。すでに16ビット機としてはFMRシリーズがあったが、これは企業向けであり個人市場向けとは考えていなかった。個人用としてはFMR50をベースに独自開発した1989年2月に出るFM TOWNSとなり、FM77AVSXのデザイン/カラーリングが引き継がれている。

なお、従来オールラウンド指向の8ビット機を出していた時代は、FM-77と、-(ハイフン)が製品名に入っていたが、AV指向機に移行した1985/11以降は、FM77AVというように、-(ハイフン)は入らなくなった。

寸評:FM-7シリーズの終着

FM77AV40EXにビデオデジタイズ機能を標準装備したのが本機で、8ビットのFMシリーズはこれで終点となった。以降は、個人向けに32ビット機であるFMTOWNSを展開していくこととなった。
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