FMV TOWNS H/H2/H20 PC/AT互換機とのハイブリッド機

Windows95のお祭り騒ぎが続いたのがこの1995年です。CPUはPentium、拡張バスはPCIというのが普通になり、国内メーカーは大半がPC/AT互換機路線へと移行しています。

富士通の個人向けPCの一つがこのFMV TOWNSで、FMV上でTOWNSをエミュレーションする方式になりましたが、同時に独自性が失われることにもなりました。

FM TOWNSII HA/HB/HC スペック

CPU:Pentium ※詳細は発売日参照

キャッシュメモリ:CPU内16KB / セカンドキャッシュ128KB

メインメモリ:16MB~32MB(2枚単位で装着済み) /.128MB(2枚単位で増設) ※4スロット中2スロット使用済み、最大にする場合2枚を取り外す必要あり

漢字ROM:512KB(JIS第1,第2水準256KB,辞書ROM)

時計機能:年月日、時分秒(電池によるバックアップ)

※TOWNSモード

基本ソフト:TOWNS OS

VRAM:512KB+128KB

スプライトメモリ:128KB

表示能力

※モデルH20

640×480ドット 1677万色中256色 1画面
640×480ドット 4096色中 16色 2画面
360×240ドット
32768色表示 2画面 320×240ドット
32768色表示 2画面 640×480ドット 1677万色 フルカラー 1画面

※モデルH/H2

640×480ドット 1677万色中256色 1画面
640×480ドット 4096色中 16色 2画面
360×240ドット 32768色表示 2画面
320×240ドット 32768色表示 2画面

映像入出力:ビデオ映像(NTSC)/音声入出力機能 (ビデオデジタイス、ビデオコンバート、スーパーインポーズ機能)

ビデオデジタイズ:静止画/動画対応

スプライト機能:定義数1024個、色数32,786色、サイズ16×16ドット/パターン

特殊機能:ハードウェアスクロール(円筒/球面)、プライオリティ機能

サウンド機能

サウンド機能:FM音源(ステレオ6チャンネル),CD-DA(音楽CD)8ビットPCM音源(ステレオ19.2KHz,8チャンネル)

オーディオ端子:LINE IN/OUT(L/R)、外部マイク端子、ステレオヘッドフォン端子

MIDI音源:MIDI INx1/OUTx1(FMT-402互換)※Hモデルはハードウェアの欠陥によりMIDI OUT使用不可

※FMVモード

基本ソフト:Windows95

表示能力

VRAM:2MB(H/H2はATI社製Mach64-264CTをオンボードで搭載 / H20はATI社製Mach64-264VT2をオンボードで搭載)

1280×1024ドット 256色
1024×768ドット 256色/65536色
800×600ドット 256色/65536色/1677万色
640×480ドット 256色/65536色/1677万色

サウンド機能

サウンド機能/MIDI音源:SoundBlasterAWE32を搭載済み

※共通仕様

入出力機器

CD-ROMドライブ:4~8倍速、ATAPI仕様

マイク HモデルはTOWNSマイク(FMT-MC101) / H2/H20モデルはスタンダードマイクを標準添付

PS/2マウス:HモデルはFMV-MO103 / H2/H20モデルは(FMV-MO104)を標準添付

キーボード:HモデルはOADG106キーボード(FMV-312) / H2/H20モデルはOADG109キーボード(FMV-KB321)を標準添付

パット:TOWNSパット(FMVTW-PAD)を標準添付 ※アタリ規格

FDD:1台内蔵(2HD/2DD) ※3モード対応

HDD:850MB~3.2GB

スピーカー外付け標準添付(FMSP-101:3W+3W)

入出力I/F

RS-232C(シリアル):D-SUB25ピン

セントロニクス(プリンタ):セントロニクス準拠(24ピン)

15ピンアナログRGB出力(D-SUB15)

SCSIⅡ対応I/F端子装備

増設スロット

ISAバス:1個:※SoundBlasterAWE32装着済み

ISA+PCIバス:1個:

PCIバス:1個 ※TOWNSカード装着済み

1995年冬発売モデル(横置き型)

※Pentium 120MHzで稼働

FMV TOWNS H2:298,000円 メインメモリ16MB※最大128MB FDD1台 HDD850MB 4倍速CD-ROMドライブ内蔵 Windows95

※Pentium 150MHzで稼働

FMV TOWN H20:318,000円 メインメモリ16MB※最大128MB FDD1台 HDD1.2GB 6倍速CD-ROMドライブ内蔵 Windows95OSR1

※FMV TOWNS H20は1996年に価格を278,000円に改定。仕様に変更なし。

1997年夏モデル(横置き型)

Pentium 200MHzで稼働

FMV TOWNS H20:318,000円 メインメモリ(EDO対応)32MB※最大136MB FDD1台 HDD3.2GB内蔵 6倍速CD-ROMドライブ内蔵 Windows95OSR2

FMVシリーズのチップセットは当初ALi製Alladin IIを使用したことから、Pentium 133MHz搭載でも486 100MHz搭載機にさえ劣る程度の性能しか出ない機種であったことから、WindowsマシンとしてもTOWNS互換機としても額面通りの性能が出ないことで大きな不評を買うこととなりました。

FM TOWNSアーキテクチャはFMV TOWNS H20を持って終了し、以降は100%PC/AT互換機であるFMVシリーズへと進みました。

あとがき
国内でもPC/AT互換機路線へ移行したことから、FMV TOWNSというTOWNS機能をエミュレーションモードで動作するマシンを出したが、ほとんどTOWNSの資産継承の為に出てきたといって良い。そのためこのシリーズは短期間で終わり、100%PC/AT互換機であるFMVへ完全移行している。
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