FP-1100/FP3000

カシオ計算機といえば、ポケットコンピュータでよく知られていますが、FP-1000/FP-1100という8ビット機やFP3000という16ビット機も出していました。本体価格がとても安くて魅力的だったといえます。

FP1000/FP1100

  1. メインCPU:Z-80A互換/4MHz
  2. サブCPU:uPD7801G 2MHz(キーボード等用)
  3. RAM:64KB
  4. VRAM:16KB(FP-1000)/48KB(FP-1100)
  5. FDD:オプション
  6. グラフィック:640*400ドット*モノクロ/640*200ドット*8色(FP-1100)
  7. サウンド:なし
  8. キーボード:本体とはケーブル接続のセパレート型
  9. FP-1000:98,000円
  10. FP-1100:128,000円
  11. 1982/11発売

二つのカートリッジ型拡張スロット、数値型の内部形式がBCDのC82-BASICを搭載し、ハイエンド指向とはいえ、当時最もメジャーであったNECのPC-8000/PC-8800シリーズを強く意識してものとなっていました。

BASICは、 計算機メーカーとして、数値演算に重点を置き独自開発したもので、BCD形式で、通常よく使われる倍精度(64ビット)浮動小数点の数値型のほか、 倍々精度(128ビット)の数値型を備えていました。任意精度に丸める関数を備えており、BCDのため、浮動小数点型の小数点以下の二進-十進変換から来る誤差を生じないことから、業務アプリケーションが数多く作られました。

ビデオRAMやキーボードなどの周辺機器がすべて低速サブCPU側に配置されていたため、これらを使用するアプリケーションの実行速度が遅く、アクションゲームはあまり多く作られることはなく、当時主流だったPC-8801向けに作られたゲームが移植されることはほとんどなかったようです。

この価格で一体型ではなく本体とキーボードが分離していました。一体型よりも分離している方がスタイルが良いといえましょう。FP1100は当時としては魅力的でしょう。640*400ドット対応もありますが、実際はインターレース仕様で擬似的な400ドットなので 、表示してみるとチカチカして実用的ではありませんでした。本当の400ドットに対応するための各メーカーCRTは15万円を超えている時代なのでやむを得なかったといえます。

FP-3000

16ビットの8086を搭載したマシンで、1983/10に発売されました。FDDはオプションとはいえ、8086搭載機なのに8ビット機なみの低価格です。

  1. CPU:8086/8MHz
  2. RAM:128KB
  3. VRAM:32KB(TYPE-1)/96KB(TYPE-2)
  4. FDD:オプション
  5. グラフィック:640*400ドット*15色中8色(TYPE-2)
  6. サウンド:なし
  7. TYPE-1:148,000円
  8. TYPE-2:198,000円

詳細は分かりませんが、カシオの16ビット機には、後にV30搭載機もラインナップされました。

あとがき
携帯電話企業であるNECカシオという会社がある位なので、NECとカシオは仲が良いことがうかがわれる。
関連記事