MSX2+(PLUS)規格

MSX2+は1988年に発表されました。MSX1からMSX2へは大幅にグレードアップしたのに比べ、グラフィック機能の小改造や一部オプション規格の標準化にとどまり、MSX3の名称は冠されませんでした。

ほとんどのメーカーがMSXからは撤退しており、松下とSONY、サンヨーの3社が発売しています。

MSX2からの拡張部分

画面モードが追加されたことと、VRAM容量が128KBに定められたことくらいでしょうか。

1.画面モード

  1. SCREEN0~9:MSX2準拠
  2. SCREEN10・11:グラフィック256×212ピクセル×2画面 固定12,499色(ドット単位の色指定不可)+512色中16色(ドット単位に色指定可能)
  3. SCREEN12:グラフィック256×212ピクセル×2画面 固定19,268色(ドット単位の色指定不可)

2.VRAM:128KB

3.VDP:モードが追加された、上位互換のV9958

漢字ROM標準装備

参入したメーカーと発売した機種

MSXからほとんどのメーカーが撤退した中、僅か3社から発売されました。発売された機種は全てキーボード一体型となり、規格の上では必須ではないが大半の機種でFDDを1~2基搭載していたことから、供給ソフトのメディアの主流は完全にROMから価格の安いFDへと転換されています。

三洋電機

WAVY70FD、WAVY70FD2、WAVY35:BASICコンパイラ(「MSXべーしっ君ぷらす」相当)を内蔵。単漢字変換で、MSX-JEは内蔵しない。
WAVY35は日本国内の一般向けのモデルではなく、FDD非搭載。70FD2はフロッピーディスクドライブを2機搭載。

ソニー

HB-F1XDJ、HB-F1XV:ゲーム開発ツールをディスク付属、筐体はMSX2のHB-F1XDシリーズから流用。MSX-JEを内蔵。XDJは1年ほど使用しているうちにFM音源の音が小さくなるという回路の不具合があり、メーカーでコンデンサー交 換による対応を取っていた。またメモリーは64KBながらハード的にはマッパーRAMとなっており、ページを跨いでのセグメントの移動が可能となってい る。メモリマッパー規格は最低128KBで切り替えBIOSがなくてはならないので厳密にはメモリマッパー対応ではない。

松下電器産業(現パナソニック)

FS-A1WX、FS-A1FX、FS-A1WSXWシリーズはワープロ内蔵、FXはFM音源・MSX-JEなし。WSXはS端子を 付けた代わりにカセットテープ端子を削除(改造して後付けすることは可能)。通常時はCPUは3.58Mhzで動作するが、内蔵ワープロを高速に動作させ る為に実装された6Mhzモード(実際は5.38Mhz)を持っており、BASIC等からも利用が可能であった。BASICより「OUT 65,154」と打ち込むなどの方法でI/Oポートに規定の値を出力することで、入力周波数が変化する。ただしMSX-ENGINEに対する入力周波数が 変化することから、PSGの音程など、そのクロックを拠り所としているものは全て影響を受ける。MSXの規格に存在するポートではないので、その場所にデ バイスが繋がっていなければ対象機以外では無反応である。

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あとがき
8ビット機全体が終焉を迎えつつある時期、もはやMSXの役割は終わっているという時期だった。最後までMSXを作っていたのは事実上ナショナルとSONYだけであった。
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