MZ5500/6500系列

ビジネス向けMZシリーズは、ビジネス向けの一体型PC、PC-3000シリーズの、本体・キーボード分離型にした新型機の型番をMZに移行したものです。

5.25インチFDDを搭載(MZ-6550のみ3.5インチ)しており、存続する事業部となった情報システム事業部が元々展開していたシリーズの後継機です。

ビジネス向けMZシリーズのラインナップは以下のようになります。

MZ-3500系列 - 1982年発売。Z-80A×2基搭載、日本語表示。ビジネス向けPC-3000シリーズの上位機。

MZ-3531 - 5.25インチFDDを1基搭載。標準価格320,000円。

MZ-3541 - 5.25インチFDDを2基搭載。標準価格410,000円。

PCシリーズの型番であったというのは驚きますが、これをMZの型番に改めたのがビジネス向けMZで、8ビットのZ80Aを採用しており、16ビット機並みに価格が高かったというのはまた驚きます。

1983年には16ビットのi8086を採用したMZ5500系が発表されました。

MZ5500のスペック

CPU:i8086/5MHz

RAM:MZ-5501はRAM128KB搭載。MZ-5511はRAM128KB搭載。MZ-5521はRAM256KB搭載。

VRAM:96KB

FDD:MZ-5501はオプション。MZ-5511は5.25インチFDDを1基搭載。MZ-5521は5.25インチFDDを2基搭載。

グラフィック:640*400ドット*8色

サウンド:8オクターブ3重和音

価格:MZ-5501は標準価格218,000円。MZ-5511は標準価格288,000円。MZ-5521は標準価格388,000円。

備考CP/M採用。BOOT-ROM付MS-DOSが発売された。

発売当初、マウス付きの広告が月刊マイコン(電波新聞社)に載ったときは新鮮さを感じたことがありますが、すぐにNECからPC-9801Fが発売されたので、あまり普及しなかったと思います。

翌1984年にはMZ-6500系列が発売されています。クロック周波数を8MHzに高速化。CAD向けとして位置づけです。

MZ6500のスペック

CPU:i8086/8MHz※MZ-6550(model 50)はi80286。

PAM:512KB

VRAM:192KB

FDD:MZ-6541は5.25インチFDDを2基搭載。MZ-6545は5.25インチFDDを1基搭載。MZ-6550(model 50)は3.5インチFDD2基搭載。

HDD:MZ-6541はオプション。MZ-6545は10MBHDD搭載。MZ-6550(model 50)縦置き筐体。

グラフィック:640*400ドット*8色

サウンド:8オクターブ3重和音

価格:MZ-6541は標準価格650,000円。MZ-6545は標準価格998,000円。MZ-6550(model 50)標準価格は不明。縦置き筐体。

当時は、10MBHDDでも大容量であり、今と比べると随分のんびりした時代でした。

シャープは、その後、AXマシンに手を出してみたりと、いろいろなことを行っていましたが、個人ユーザーから見れば、X68000に対する熱意をなくしたのか、と思わせるくらいしっかりしていない印象を持たせたことがあります。

MZ-8000系列:(AX286/AX386) 型番はMZだが、PC/AT互換機(AX)仕様に移行。

1990年に入ると、シャープはAXマシンを出し、これはこれで評価がありますが、何故か型番はMZのままであり、ハードウェア仕様が異なるため、MZシリーズに含めるかは賛否両論あります。

あとがき
ビジネス向けMZシリーズは1990年代に入ると、独自規格からAX規格へと移行しており、やはりMZの型番には違和感がある。
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