MZ-80B シャープの一体型8ビット機

シャープのパソコンはパソコンテレビ「X1」が有名だが、それとは別に、「MZ」シリーズがあった。MZの方は情報システム部、X1の方はテレビ事業部と、開発部署が異なり覇権争いといわれたこともあった。

MZ-80Bは、グリーンディスプレイ、カセットレコーダー一体型で、コンパクトにまとまっている。汎用機の端末を彷彿させる、本格的コンピューターのイメージを出しているデザインとも言える。なお、MZ80Bまでは部品事業部の製品であり、MZ-1200Aから情報システム部に移管された。

MZ-80BのBはビジネスの意味と言われているが、開発者達は「BIGのB」として開発に打ち込んだ究極のMZであった。

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MZ-80Bスペック

  1. CPU
    Z-80A 4MHz
  2. RAM
    メイン 64KB(海外仕様では32KB)
    テキストVRAM:4KB
  3. ROM
    CGROM:2KB。各種キャラクタパターンが格納されている。
    IPL:2KB
  4. サウンド出力 400mW最大
  5. 表示能力
    8×8ドットマトリクス。1,000文字(40桁×25行)。2,000文字(80桁×25行)。
    2モードソフト切換。
  6. ディスプレイ
    グリーン10インチ40桁×25行・80桁×25行(2モード可変)
  7. グラフィックス
    オプション
  8. 記憶媒体
    フルロジックコントロールカセットデッキ内蔵(モニタープログラムからLOADを入力すると自動に読み込む)。
    データ転送方式:シャープPWM方式、データ転送速度/2000ボー、コントロール
    ソフトタッチキー(FF・REW・STOP・EJECT)
    ソフトウェアコントロール(READ・WRITE・FF・REW)
  9. 電源
    AC 100V ±10% 50/60Hz
  10. 消費電力
    65W
  11. 使用条件
    温度/使用時 0℃ 〜 35℃。度/使用時 85%以下
  12. 外形寸法
    幅450mm×奥行520mm×高さ270mm
  13. 重量
    約16kg
  14. 標準価格
    278,000円。
  15. 発売
    1981年

グラフィックVRAMを標準搭載し、電源変更が行われたMZ-80B2が情報システム部移管後に発売。価格はMZ-80Bと同じ278,000円。1982年発売。

オプションのグラフィックス機能

MZ-8BG(VRAM-1)を1枚増設すれば320×200ドット、1プレーンのグラフィックスができる。その後発売される市販ソフトは、※要グラフィック用VRAM-1と書かれているものが多かったので、ほぼ必須と言えた。
2枚増設すればよってモノクロで最大2プレーンのグラフィックスと、テキスト画面の合成表示を行うことができる。2枚セットはMZ-8BGK。

当時VRAMの値段はとても高くて、V-RAM1は39,800円もしたので、1枚が精一杯という人が多かったという。容量は1枚8KBである。

シャープのMZシリーズは、1978年発売のMZ-80K(198,000円)オールインワン筐体・キーボード未組立のセミキットから始まった。MZ-80Bではカセットデッキ/グリーンモニタ一体型の完成品だったので、買ってきてすぐ使えたとはいえ、278,000円と高く、まだマニア向けという印象だ。デザインはMZ-80Kより本格的になったといえる。

BASICをROMで持たないクリーンコンピュータ設計故に、内蔵データレコーダーは高性能にできており、キーボードから「LOAD」と入力すれば、テープから自動でBASICを読み込むようになっており、BASICのバージョンアップにも対応できるが、プログラムが暴走してしまうと再度読み込まなければならなくなり、意外と面倒でもあったと思う。

シャープのMZシリーズは、情報システム部が開発している。後に発売されるXシリーズは、テレビ事業部が開発しており、同じシャープでも異なる事業部が開発していたのである。共通している設計コンセプトは、BASICをROMで持たないクリーンコンピュータ設計。

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