N5200/05 企業や専門学校実習室で使われたPC

NECの16ビット機には、PC-9801の他に、N5200/05シリーズがありました。NECのパソコンカタログや広告に他のPCシリーズと一緒に載っていたこともあります。

1981年に発売を開始されましたが、オフコン・ワークステーションに分類されることもあり、またN5200シリーズの発展形として、N5300シリーズも存在しました。

なお、ビジネス/OA専門なのでそれ以外の目的には全く不向きですが、仕事の合間の息抜きにと、ごく少数でしたがゲームソフトも存在しました。

シリーズラインナップ

  • N5200/05 - モニタ、FDD 一体機 HDDは外付け。オフィスプロセッサのワークステーションとして連携動作する機能はない。
  • N5200/05mkII 05の後継モデル。HDDが内蔵された。テレビCMキャラクター:武田鉄矢

モデル05にはラップトップ型も登場した。オフィスプロセッサのワークステーションとして連携動作する機能が追加された。

  • N5200/07 - 05の上位後継モデル デスクトップ型 (モデル07ADI/II/III など)
  • N5200/07ws - 07のワークステーション特化モデル デスクトップ型 ハードディスクは内蔵されていない。
  • N5200/03 - PC-9801CVを思わせるようなデザインのモニタ一体機(FDDは3.5インチ×2、HDD内蔵型は3.5インチ×1)と、液晶(STN白黒やカラー)を搭載したラップトップ型やノート型(N5200 03Nなど)が存在する。
  • N5200 model50 - デスクトップ型
  • N5200 model60 - デスクトップ型 i386DX-20MHz
  • N5200 model70 - デスクトップ型

以下の機種はPC-9800シリーズのソフトウェアが動作する(一部を除く)『98プラットフォーム』

  • N5200 model98/80 - デスクトップ型 i486SX-16MHz PC-H98 model80相当
  • N5200 model98/90 - デスクトップ型 i486SX-25MHz PC-H98 model90相当
  • N5200 model98/105 - デスクトップ型 i486DX2-66MHz PC-H98 model105相当
  • N5200 model98/T - ラップトップ型

通常はスタンドアロン利用のためのアプリケーションソフトも用意され、ローカルのハードディスクをデータストアとして利用できる。

通信系のオプションを装着することによりACOS系メインフレームの端末として機能したほか、N6300/N6500/S3050/S3100Sモデル系のオフィスプロセッサのターミナルコントローラとしても機能し、N5200を介して電子組版システムを実現したN5170もある。

スタンドアロン利用の際に使用されるOSはPTOSというものである(オフィスプロセッサ(N6300は除く)と連携して動作している時にはNTOSもしくは、専用ワークステーション版のITOSにて稼動)。PTOSについては、後にPC-PTOSというPC-9800シリーズのハードウェア上で動くものも発売された。また、N5200上で動作するMS-DOSやCP/M-86も発売されている。但し、N5200上で利用可能な全てのハードウェア資源は使えなかった。使用されるフロッピィディスクなどのメディアに於いては大型コンピューターのACOSシリーズなどと互換性を持っていた。

派生系としてはワードプロセッサに特化した文豪シリーズのほか、POSシステム向けキャッシュレジスター型 端末があった。後者は、N5200ベースのハードウェアをベースに、キャッシュレジスター型のキーボードやレシート・ジャーナルプリンター、CRTディス プレイまたはキャラクタディスプレイ(レジ係および顧客用)を備えた端末に、PTOSとPTOSベースで開発されたPOSインターフェイスおよびPOS用 ソフトウェアを搭載していた。N5200シリーズ向けの周辺装置(一部制限あり)が接続可能だったほか、N5200がサポートしている規格でのデータ通信 に対応、POSソフトはパッケージソフトウエアの他、規模導入店向けにはカスタマイズによる個別対応が可能だったことから、各種専門店(オートバックスセブン他多数)、食料品店、家電量販店(ヨドバシカメラ他多数)、コンビニエンスストア(大手ではローソンと合併前のサンクスが採用)、飲食店(すかいらーくなど多数)など、幅広い業種の多数の企業で使用された。PTOSの2000年問題もあり、すでにほとんどのPOSシステムがMicrosoft Windowsを ベースとした次世代機に移行している。NECはWindows化後もPOS分野で一定のシェアを保っているが、ほとんどがWindowsベースのPOS端 末が主流となり、それまでPOSシステム端末に参入していないハードウエアメーカーが多数参入した上、周辺機器についてはOLEPOSやOpenPOS規格が提唱され、周辺機器の規格統一が進んだため、他メーカーPOS端末への乗り換え障壁が格段に少なくなり、他メーカー機種に乗り換えられる例も発生している。

元々、N5200はPC-9800シリーズと非常に似通ったハードウェアアーキテクチャを採用していた。CPUも80x86系、 メモリの割り当てやIOチップもほぼ同じ(ポートもほぼ同じ)。VRAM部分はどちらかというとハイレゾ系のPC-98と似通っていた。当時、NECは パーソナルユースとビジネスユースにて異なる事業展開を行っていた。この為、N5200シリーズが大型コンピューター系の事業部、PC-9800シリーズ がパーソナルコンピューター系の事業部で事業展開を行っていた。

なお、N5200(初代の機種を除く)の筐体前面部には、PC9800シリーズには装備されていない、起動するOSをFDD、N5200に接続されたHDD、前述のオフィスプロセッサ(REMOTE)のいずれから取得するかを切り替える専用のスイッチが装備されていた。このOS取得先設定スイッチの設定によりオフィスプロセッサ(N6300は除く)から起動OSを取得(ダウンロード)した場合には、N5200はオフィスプロセッサをサーバとするワークステーションとして動作し、アプリケーションソフトウェアそのものはN5200側で実行された。

ビジネスデスクトップアプリケーションソフトとしては、表計算ソフト『LANPLAN』(Microsoft Multiplanのもじり)、ワープロソフト『LANWORD』、データベースソフト『LANFILE』、グラフ作成ソフト『LANGRAPH』などが用意された。

ライバルは富士通のK-10およびFACOM9450/FM-Gシリーズであった。こちらの陣営もLANシリーズ対抗製品としてEPOCシリーズというビジネスデスクトップアプリケーションを発売していた。また、日立製作所の2020やIBMのマルチステーション5550もライバル機種の一つであった。

なお、前述の通りPTOSは2000年問題で不都合が出ることが判明しているが、1999年の時点ですでに「過去の規格」とされていたため、対処は行われていない。

※wikipediaより

ある電子関係の専門学校に在籍していた時に、このシリーズを使う機会がありました。実習室にはずらりとN5200/05が並び、二人で1台を使うようになっていました。FDDは8インチの大きなものが2台標準装備で、FDは各自が1枚ずつ教材として持たされていました。他の教科では知りませんが、プログラムやユーティリティの実行、それをFD記録に記録する実習を前期6ヶ月間に渡って実習し、COBOL等でプログラムを作ることはなかったです。情報学科なので多分2年次のソフトウェアコースやOAコースを選択するとこの機種でCOBOLプログラムを作ることはあったのではないかと思います。

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あとがき
専門学校の実習室に並んだN5200/05はやはりOAルームの印象が強かった。情報学部の学生は各自8インチFDを所有して、データの記録をしていたことが思い出される(退学)。
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