「高速処理と使いやすさを追求、16MHz80286CPU搭載の16ビットマシン。」※PC-286VS
「98ソフトを高速実行。より速く、より使いやすく進化した16ビットマシン。」※PC-286VF
1988年に発売されたPC-286VEの上位機がPC-286VSで、CPUクロックを16MHzに向上させた他は変わりありません。NECのPC-9801RX2/4よりも少し安くて、CPUが早いのが特徴でしょうか。
4ヶ月後には、PC-286VEのモデルチェンジ機PC-286VFが発売されており、性能面で変わるところはありません。NECのPC-9801RX2/4よりと同じCPUクロックで、価格が大幅に安いのが特徴でしょうか。
EPSON PC-286VS/VFスペック
- CPU:PC-286VSはi80286 16MHzノーウエイト ※10/6MHz切り換え可能。
PC-286VFはi80286 12MHzノーウエイト ※10/6MHz切り換え可能。 - ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM:96KB
- メインRAM:640KB。14.6MBまで拡張可 ※内部専用スロット12MB、拡張スロット2MB
- ビデオRAM:256KB。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
- アナログRGBディスプレイ接続時グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示/640×200ドット4画面4096色中16色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍
- デジタルRGBディスプレイ接続時グラフィックス表示:640×400ドット4画面8色表示/640×200ドット8画面8色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍
- 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
- FDD:5.25インチ2HD/2DD2台内蔵(増設I/F内蔵)
- HDD:内蔵可(SASI)※H20/H40は内蔵済み
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- 8インチFDD外付け用I/F:オプション
- 5.25インチFDD外付け用I/F(2HD)
- マウスI/F
- CRT接続アナログRGB、デジタルRGB、モノクロディスプレイ(ライトペン接続可)
- サウンド:BEEP音(オプションでFM音源/SSG音源拡張スロット内搭載可)
- 拡張スロット:外部拡張スロット16ビットのCバス4個。内部拡張スロット2個
- キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
- 寸法:STD/H20/H40共通 380(W)*341(D)*150(H)㎜。キーボード 470(W)*180(D)*40(H)㎜
- 重量:STD 10.0kg/H20 11.6kg/H40 11.6kg。キーボード 1.5kg
PC-286VS:1989/2発売
- PC-286VS-STD:388,000円HDDオプション20MB/40MBが用意されている。
- PC-286VS-H20:513,000円 HDD20MB内蔵(SASI)
- PC-286VS-H40:603,000円 HDD40MB内蔵(SASI)
PC-286VF:1989/6発売
- PC-286VF-STD:298,000円HDDオプション20MB/40MBが用意されている。
- PC-286VF-H20:423,000円 HDD20MB内蔵(SASI)
- PC-286VF-H40:513,000円 HDD40MB内蔵(SASI)
PC-286VFは前モデルVEとは価格据え置きです。性能面ではどちらもCPUのくロックの違いの他は変わるところはありません。どちらを選ぶとしても、PC-9801RXよりも価格が安く、大変よくできた286互換機といって良いでしょう。
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あとがき
発売年が同じであることや、CPUクロックが異なる他は同じなので、一つにまとめておいた。すでにPC-9801用ソフトの動作条件も「EPSON PC-286/386シリーズ」とラベルされていたから、純正にこだわらなければ、PC-9801RX2/4と比べても安くて、お買い得と言える。
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