PC-386 本家NECより高くては売れない

「先進技術を惜しみなくそそぎこんで、98ソフト最高速機登場。」

1988年に発売されたPC-9801RAより遅れること、6ヶ月、EPSONからも386DXマシンが発表されました(1988/10/18)。実際の発売は翌1989年1月下旬、CPUのクロックはPC-9801RAより早くなっていました。

EPSON PC-386スペック

  1. CPU:i80386DX 20MHzノーウエイト ※10/8MHz切り換え可能。
  2. ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM:96KB
  3. メインRAM:1.2MB。14.6MBまで拡張可 ※内部専用スロット12MB、拡張スロット1MB
  4. ビデオRAM:256KB。
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
  7. アナログRGBディスプレイ接続時グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示/640×200ドット4画面4096色中16色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍
  8. デジタルRGBディスプレイ接続時グラフィックス表示:640×400ドット4画面8色表示/640×200ドット8画面8色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍
  9. 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
  10. FDD:5.25インチ2HD/2DD2台内蔵(増設I/F内蔵)
  11. HDD:内蔵可(SASI) ※H20/H40は内蔵済み。
  12. シリアルI/F:RS232C
  13. プリンタI/F:セントロニクス社仕様
  14. 8インチFDD外付け用I/F:オプション
  15. 外付けFDD用I/F(2HD)
  16. マウスI/F
  17. CRT接続アナログRGB、デジタルRGB、モノクロディスプレイ(ライトペン接続可)
  18. サウンド:BEEP音(オプションでFM音源/SSG音源拡張スロット内搭載可)
  19. 拡張スロット:外部拡張スロット16ビットのCバス4個。内部拡張スロット5個(メモリ用2個。I/O用3個)
  20. 前面マスメモリ:2個(HDD/ストリーマ等用)
  21. キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
  22. 寸法:STD/H20/H40共通:430(W)*417(D)*150(H)㎜。キーボード 470(W)*180(D)*40(H)㎜
  23. 重量:STD14.0kg/H20 15.7kg/H40 15.7kg。キーボード:1.5kg

ラインナップ:1988/10発表、出荷は1989/1より

  1. PC-386-STD:598,000円 HDDオプション。20MB/40MBを2台増設可/若しくは80MB1台増設可
  2. PC-386-H20:723,000円 20MBHDD内蔵。20MB/40MBいずれか増設可
  3. PC-386-H40:813,000円 40MBHDD内蔵。20MB/40MBいずれか増設可

PC-286Xと同様に、前面マススロットは2個あり、ここにストリーマやHDDを内蔵できるようになっています。ストリーマはHDDのバックアップを専用の磁気テープに記録する装置で、大型汎用機で使われているオープンリールの装置をPC用に小型化したものです。汎用機用のものとは異なり、磁気テープはカートリッジ方式で扱いやすい反面、ストリーマは1台20万円位するので、購入するのは難しかったです。

確かに本家NECのPC-9801RA2/5と比較した場合、CPUクロック周波数は20MHzなので早いですが、価格がRAより10万円高いのは疑問ですし、当然あまり売れなかったというショップが多かったようです。

あとがき
EPSONは本来NECより先駆けて386DXマシンを出すべきだったし、そうすれば「EPSONやったね!」という評価を得られたであろう。さらにPC-9801RAより10万円も高い価格設定ではあまり売れなかったのも当然のことである。
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