「The Compact Desktop」
PC-9801UF/URは3.5インチFDD搭載機ですが、すでに終焉を迎えているV30を採用したマシンであり、時代に合わない感がありました。2,3年持てばいいと割り切れるのならショップで激安販売されていたこれらを選ぶのも悪くはありません。
PC-386Pは386SX 16MHz機で、しかもPC-9801UFとは同価格ですから、CPUパワーは当時としては申し分ありません。32ビット機なので、当時話題になっていたWindows3.0を使うにも全く問題ありません。
EPSON PC-386Pスペック
- CPU:i80386 16MHz(ノーウエイト)。6/10MHz切り替え可。
- ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM:96KB
- メインRAM:640KB。14.6MBまで増設可 ※内部拡張スロット(8MB)及び外部拡張スロット(6MB)に増設
- ビデオRAM:256KB。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
- グラフィックス表示:4096色中16色表示。640×400ドット2画面。640×200ドット4画面。モノクロ時はこの倍
- 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
- FDD:3.5インチ2HD/2DD2台内蔵(増設I/F内蔵)
- HDD:40MB/100MBいずれか内蔵可(SCSI)。オプションのハードディスクアダプタ取り付けにより、NOTE/BOOK用HDD(20/40MB)装着可。
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス
- CRT接続:アナログRGB/デジタルRGB
- サウンド:FM音源3重和音/SSG音源3重和音計6重和音8オクターブ、BEEP音
- 拡張スロット:外部拡張スロット16ビットのCバス3個。内部拡張スロット2個
- キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
- 寸法:キーボードは300(W)×300(D)×101(H)㎜。キーボードは430(W)×169(D)×40(H)㎜
- 重量:本体5.0kg。キーボードは1.4kg
ラインナップ:1991/10発売
- PC-386P:268,000円
このPCは、横置きで縦置きは想定されていないのが翌1992年発売のPC-9801USとの相違点でしょう。EPSON互換機の386マシンはこれで最後です。
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あとがき
日本ではまだMS-DOS全盛期が続いていたが、アメリカでは早々にWindows3.1をリリースすることになっていた。それ故なのか、386SXを搭載した機種はほとんどなくなっており、486マシンへと移行していた。本家NECは1992年になっても386SXマシンの新製品を出していたが、EPSON互換機のデスクトップ機の新製品は1992年からすべて486マシンへと移行した。これは賢明な判断だった。
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