「一気に100MHz領域へ。 」
1994年05月に発売されたPC-486HXは、486DXの100MHzを搭載し、Windows3.1インストール済みマシンも設定されました。グラフィックアクセラレータはEPSON独自のPCIバススロットに装着しています。
EPSON PC-486HAスペック
- CPU:PC-486HXはi486DX2 100MHz ※386DX10MHz 相当に切り替え可。
- ODP:Pentium ODPにアップグレード可
- ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM他
- メインRAM:3.6MB。PC-486HA3JWは7.6MB ※63.6MBまで拡張可
- ビデオRAM:256KB。PCIバスから直接アクセス可
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
- グラフィックス表示:640×480ドット1画面(Windows使用時のみ) / 640×400ドット2画面。4096色中16色表示。
- 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
- FDD:5.25インチFDD / 3モード対応3.5インチ2台内蔵 前面スロットに増設FDD内蔵可
- 増設FDDドライブI/F:2HD内蔵済み
- HDD:内蔵可
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス
- CRT接続アナログRGB
- サウンド:BEEP音 / FM音源3音/SSG音源3音6オクターブ内蔵済み
- 外部拡張スロット16ビットのCバス4個。第3/4スロットはEPSON独自PCIバス仕様
- 内部拡張スロット2個(増設メモリボード用)
- キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
- 寸法:389(W)*347(D)*150(H)㎜。キーボード 470(W)*180(D)*40(H)㎜
- 重量:キーボード 1.5kg 本体重量は機種により異なる
PC-486HX:1994/5発売
- PC-486HA2:3.5インチFDD2台内蔵 HDDオプション 本体重量8.6kg 368,000円
- PC-486HA3JW:3.5インチFDD2台内蔵 / 5.25インチFDD1台内蔵 HDD320MB内蔵 本体重量10.0kg 528,000円
※PC-486HA3JWモデルはMS-DOS3.3AとWindows3.1インストール済み。また第4スロットに拡張グラフィックボードを実装のため空きは3個。
Windows使用時のみ640×480ドット1画面ですが、4096色中16色というのが98MATEに比べて弱いところなのは前年発売のHX/HGモデルと同じです。
PCIバスにしてもCバス共用形のEPSON独自仕様で、まもなく登場するPC/AT互換機用のPCIバススロットとは形状が異なります。EPSON互換機でしか採用されなかった形状なのでこれで良いかもしれませんが、NECはPC/AT互換機と同じ形状のPCIスロットを採用しています。
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あとがき
PC-9801BXの互換機としては良いが、やはり98MATEの競合製品とは言い難い。どうも熱意が薄れつつあるとでもいうのだろう。製品発売もNECより後になってきた。この頃から「いつ98互換機をやめてPC/AT互換機に移るか」考え始めていたのかもしれない。
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