「マルチからスーパーマルチへ。」
1994年11月発売のこのマシンは、CPUが違うだけで基本的スペックは同じと考えてよいでしょう。アメリカでは数字だけでは商標登録できないので、Pentiumという名前にしましたが、開発時は586と称していました。
EPSON PC-586MV / PC-486MVスペック
- CPU:PC-586MV Pentium60MHz。※いずれもセカンドキャッシュ256KB搭載済み。486DX 33MHz相当 or 386DX相当 5MHz切り替え可。
PC-486MV SLエンハンスi486DX2 66MHz。486DX33MHz or386DX相当 5MHz切り替え可。Pentium ODPにアップグレード可 - ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM
- メインRAM:PC-486MVは5.6MB標準搭載。最大61.6MB。PC-586MVは7.6MB標準搭載。最大191.6MB
- ビデオRAM:512KB。ローカルバス接続。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
- グラフィックス表示:4096色中16色表示。640×480ドット1画面(Windows使用時のみ)640×400ドット2画面。640×200ドット4画面。
- 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
- グラフィックアクセラレータ使用時:
640×400ドット1677万色中256色または1677万色
640×480ドット1677万色中256色または1677万色
800×600ドット1677万色中256色または65536色
1024×768ドット1677万色中256色 - グラフィックアクセラレータ:PC-586MVはシーラスロジック社製CL-GD5429搭載(VRAM1MB)。PC-486MVはシーラスロジック社製CL-GD5428搭載(VRAM1MB)
- FDD:3モード対応3.5インチFDD2台内蔵 ※PC-586MVは1台内蔵
- HDD:内蔵済み(エンハンスドIDE仕様)。
- CD-ROMドライブ:標準実装(4倍速)
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス接続
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:FM音源3重和音/SSG音源3重和音計6重和音8オクターブ。BEEP音
- 外部拡張スロット:16ビットのCバス3個。PC-486MV2JVMは2個使用済みのため空きは1個
- 内部拡張スロット:増設RAMスロット1個、増設RAMモジュール用1個、拡張ビデオカード専用スロット1個
- キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
- 寸法:380(W)×350(D)×125(H)㎜。キーボードは430(W)×169(D)×40(H)㎜
- 重量:キーボードは1.4kg
ラインナップ
- PC-586MV1LW:488,000円 HDD340MB 8.5kg ※MS-DOS5.0 / Windows3.1インストールモデル。17インチマルチスキャンCRT付属
- PC-486MV2:308,000円 HDD340MB 8.5g
- PC-486MV2JM:398,000円 HDD340MB 8.5kg ※MS-DOS5.0 / Windows3.1 / 統合ソフト「Microsoft Works」インストールモデル。17インチマルチスキャンCRT付属
- PC-486MV2JVM:468,000円 HDD340MB 8.7kg ※MS-DOS5.0 / Windows3.1インストールモデル。TV機能 / ビデオCD再生機能 / ビデオキャプチャー機能搭載。17インチマルチスキャンCRT付属
PC-586MVにはシーラスロジック社製CL-GD5429、PC-486MVにはCL-GD5428が標準搭載(VRAM1MB)され、Windows使用時高解像が使用できます。
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あとがき
CRTとの一体型ではなく、コンパクトボディにCRTを載せて使うのがM型番機の特徴だった。PC-486MV2JVMにはテレビ機能やビデオキャブチャ機能が標準で搭載されており、すぐにマルチメディアを実感することができた。PC-9821C型番機にはサウンド機能が及ばない他はほぼ互角といえる。
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