「エプソン98ペンティアムPC、新登場。」
PC-586RT / RX / RJは発売毎にCPUの速度が向上しています。価格も上がっていますが...。PC-9801互換機の最終型です。
EPSON PC-586RT / RX / RJスペック
- CPU:PC-586RA Pentium75MHz。
PC-586RX Pentium100MHz。
PC-586RX Pentium120MHz。
※いずれもセカンドキャッシュ256KB搭載済み。CPUのグレードアップ可能 - ROM:BIOS-ROM/BASIC-ROM
- メインRAM:標準メモリは7.6MB。最大191.6MB
- ビデオRAM:512KB。ローカルバス接続。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。切り換えて使用(8色表示)。
- グラフィックス表示:4096色中16色表示。640×480ドット1画面(Windows使用時のみ)640×400ドット2画面。640×200ドット4画面。
- 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
- グラフィックアクセラレータ:S3Vision986(V-RAM2MB。2MB追加可)。
- グラフィックアクセラレータ使用時:
640×400ドット1677万色中256色または1677万色
640×480ドット1677万色中256色または1677万色
800×600ドット1677万色中256色または65536色
1024×768ドット1677万色中256色
※1024×768ドット1677万色中65536色または1677万色
※1280×1024ドット1677万色中256色または65536色または1677万色
※PC-586RAにV-RAM2MBを追加した場合。 - FDD:3モード対応3.5インチFDD1台内蔵
- HDD:540MB内蔵(エンハンスドIDE仕様)。
- CD-ROMドライブ:前面スロットに取り付け済み(4倍速)
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス接続
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:FM音源3重和音/SSG音源3重和音計6重和音8オクターブ、PCM録音再生機能。BEEP音
- 外部拡張スロット:16ビットのCバス3個。
- 内部拡張スロット:拡張ビデオカード(PCSKB5)実装済み
- キーロック:キーボードとリセットボタンをロック可。
- 寸法:380(W)×350(D)×125(H)㎜。キーボードは430(W)×169(D)×40(H)㎜
- 重量:8.6kg / キーボードは1.4kg
ラインナップ
- PC-586RT1LW:398,000円 1995/2発売
- PC-586RX1LW:498,000円 1995/3発売
- PC-586RJ1LW:498,000円 1995/6発売
S3社製Vision968(V-RAM2MB、最大4MB可)を実装され、Windows使用時高解像が使用できます。ノート型ではサウンドブラスターPRO互換サウンド搭載機も発売されましたが、本機では前機種同様FM音源3重和音/SSG音源3重和音計6重和音8オクターブ、PCM録音再生機能となっています。
この時期になるとNECのPC-9821とPC-9801の板挟みの状態であり、かなり苦しい状況であることも窺えます。
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あとがき
1993年に98MATE(PC-9821A)の発売により、EPSON互換機のアドバンテージが完全に覆され、以降は苦しい闘いを強いられる形となっていた。高機能がほしいならPC-9821Aを買えば良いし、低価格にあげたいならPC-9801BXを買えばよい状況になっていたのである。そろそろ98互換機はやめてPC/AT互換機に移る潮時だと判断するに至るのはまもなくだった。
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