PC-8201とPC-2001 存在感のないハンドヘルドコンピュータ

現在のノート型パソコンのご先祖中のご先祖様、といえるのはハンドヘルド型コンピュータと呼ばれるもので、この分野ではエプソンが強く、1983年にその存在を知ったのですが、レシートくらいの大きさに印刷できる小型プリンタが内蔵されていたのは印象的でした。

NECからは、ポケットコンピュータPC-2001が発売されていましたが、1983年2月に発売開始されたPC-8201は京セラがOEMしたハンドヘルドパソコンです。

但し、用途は専用ソフトが少なかったこともあり、バーコードリーダーを接続してデータ収集機として使うことが主なものだったようです。

PC-8201スペック

  1. CPU:80C85(8085のCMOS版)約2.4MHz
  2. ROM:CMOS ROM 32KB標準装備
  3. 拡張ROM 32KB(本体内実装)
  4. RAM:CMOS RAM 16KB標準実装/最大RAM容量64KB(本体内実装 8KBごとの増設)
  5. 液晶LCD:(有効表示面積:191.2(W)×50.4(H))
  6. テキスト表示:40文字×8行
  7. グラフィックス表示:240×64dot
  8. ブザー:圧電式ブザー仕様
  9. CMT:(カセット)600ボー(フォーマットN-BASIC仕様準拠)
  10. シリアル:RS232C
  11. プリンタ:セントロニクス社仕様
  12. バーコードリーダI/F:HP社仕様インタフェース1ch標準装備(コントロールプログラムはオプション)
  13. 拡張機能:RAMカートリッジ(32Kバイト)、CRTアダプタ、外部拡張用インタフェース
  14. 電源:単3電池×4本/専用Ni-Cd電池パック(3電源方式)/ACアダプタ
  15. 外寸:300(W)×215(D)×35(H〔前部〕)mm(H〔後部〕)61mm
  16. 重量:約1.7kg

なお、グラフィックス表示は、オプションで拡張ボックスを購入して、そこへ320×200ドット4色表示させるためのボードが別売され、JIS第一 水準漢字ROMも組み込めるようになっていました。そうすれば、N80-BASICで利用できたようです(詳細不明)。拡張ボックスのカードはPC- 8001のものと同じです。

価格は138,000円。なお、カラーリングはメタリックシルバー、アイボリー、ワインレッドの3色が用意されました。

PC-2001

ポケットコンピュータで、大きさは葉書と同サイズ。CPUにはμPD7907が使われています。文字行は液晶画面2行のみの表示。プリンタには PC-2021が用意され、本体とプリンタ両方を合わせても1kg程度と軽かったようです。なお、内蔵BASICはN-BASICとの互換性も高く、収集したデータを上位機で使うことができることが説明されていました。

定価59,800円。1982年発売。

PC-2001とPC-8201はいつ頃まで発売されていたのか正確にはわかりませんが、PC-8801MK2FR/MRが発売される1985年11月より早く生産終了となっていたと思われます。

あとがき
PC-2000はポケットコンピュータであるが、この分野ではシャープの方に軍配が上がっていた。PC-8201はせいぜいバーコードリーダーを接続してデータ収集に使う位しか用途がなく、存在自体が不思議なラインナップだった。ハンドヘルドコンピュータではEPSONの方に軍配が上がっていたのである。どちらもいつの間にか消えていったマシンである。
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