「低価格宣言。98FELLOW。」
PC-9801の正統派の流れを汲むのはこの時点では「B」の型番がつくもので、MS-DOS主体に考えられたモデルです。但し、Windows3.1の利用が増えているためか、ビデオアクセラレータが実装済みのモデルも用意されています。
なお、「BS」の型番がついたモデルは型落ちしています。
PC-9801BA3/BX3スペック
- CPU
BA3 i486DX2 66MHz
BX3 i486SX 25MHz - ODP
BA3はDX4(100MHz)相当
BX3はDX4(100MHz)相当 or i486DX2(66MHz)相当いずれか - ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。システムセットアップメニュー32KB。 計128KB。
- メインRAM
BA3/U2:3.6MB、BA3/U2/W:7.6MB
BX3/U2:1.6MB、BX3/U2/W:5.6MB - メインRAM増設:全機種最大63.6MB。
※本体標準内蔵の増設RAMサブボード(2MBまたは4MB)を取り外し、増設RAMサブボード(32MB)を2枚実装した場合。増設RAMサブボードは異なる容量の混在可。 - ビデオRAM:256KB。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示※MS-DOSのみ利用可
英数カナ80文字×25行/80文字×20行、漢字40文字×25行/40文字×20行。キャラクタ単位にアトリビュート設定可(リバース、ブレイク、シークレット、カラー8色)。
グラフィック画面とは独立したコードリフレッシュ方式のテキスト画面表示サポート。 - グラフィックス表示※MS-DOSのみ利用可。
640×400ドット2画面4096色中16色表示
640×400/480ドット(1,677万色中256色)をMS-DOS6.2以降で表示可。 - ビデオアクセラレータ
CIRRUS LOGIC(R)社製GD5430を拡張スロット内に実装
640×480ドット(256色、65,536色、1,677万 色)
800×600ドット(256色、65,536色)
1,024×768ドット(256色) - 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載 ※MS-DOS利用時のみ
- ビデオアクセラレータ
BA3/U2/WとBX3/U2/WにはCIRRUS LOGIC(R)社GD5428チップ搭載ウィンドウアクセラレータボードを汎用拡張スロットに実装済み。
640×400ドット(1,677万色中256色または1,677万色)。
640×480ドット(1,677万色中256色または1,677万色)。
1,024×768ドット(1,677万色中256色) - シリアルI/F:RS232C準拠
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様準拠
- マウスI/F:あり
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵(3モード対応)。
- HDD:内蔵可(IDE)※BA3/U2/WとBX3/U2/WにはMS-DOS6.2とWindows3.1インストール済み。
- ファイルベイ:1個、2台目HDDCD-ROMドライブ、5インチFDD、ミニカートリッジテープドライブのいずれか1台内蔵可能可(IDE、内部結線が必要)※2台目HDD利用は1台目HDDが内蔵されていることが必要。5.25インチFDD利用には別途ケーブルセットが必要。
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:BEEP音のみ。FM音源等はオプション(拡張スロット内に実装)
- 拡張スロット:16ビットのCバス3個
※BA3/U2/WとBX3/U2/Wはビデオアクセラレータ実装済みのため空きは2個(取り外し可) - パワーマネージメント機能:あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
- サービスコンセント:個
- 電源:AC100V±10%、50/60Hz
- 使用条件:10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
- 外寸法
380(W)×380(D)×130(H)㎜ (ゴム足含む)
キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜ / 1.2kg - 重量
BA3/U2:約6.8Kg
BA3/U2/W:約7.6Kg
BX3/U2:約6.8Kg
BX3/U2/W:約7.6Kg
キーボード:439(W)×183(D)×31(H)㎜ / 1.2kg - 主な添付品:キーボード、ガイドブック、アップグレードディスク、デモンストレーションプログラム、電源ケーブル、アース線、保証書
Windows3.1インストール済みモデルにはビデオアクセラレータ(メーカーではウィンドウアクセラレータと称した)が実装されていますが、16ビットのCバス仕様なので、ローカルバスやPCIバスには及びません。また、ようやくMS-DOS6.3が採用されたりしています。
ラインナップ:1995年1月発売
- PC-9801BA3/U2:3.5インチFDD×2台。HDD内蔵可(IDE)。価格138,000円
- PC-9801BA3/U2/W:3.5インチFDD×2台。HDD210MB内蔵(IDE)。価格198,000円
- PC-9801BX3/U2:3.5インチFDD×2台。HDD内蔵可(IDE)。価格98,000円
- PC-9801BX3/U2/W:3.5インチFDD×2台。HDD210MB内蔵(IDE)。価格163,000円
1年2ヶ月ぶりにモデルチェンジされていますが、CPUが早くなったことと、メモリが増えたくらいしか目に付くところはありません。技術的にはすでに飽和してきたといえます。
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あとがき
PC-9801はMS-DOS6.*採用が遅く、4.*に至っては採用さえしていない。Windows3.1インストール済みとはいえ、アクセラレータは16ビットのCバスに実装、なので、やはりMS-DOSベースでの利用が想定されていた、といえる。
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