PC-9801BA/BX 98Fellowの登場

「i486DX2(40MHz)搭載、ハイコストパフォーマンスを実現した高性能モデル」※BA

「i486SX(20MHz)搭載、コストパフォーマンスを大幅に向上したエントリモデル」※BX

DOS/V PCの本格的上陸が始まって1年ほど経過し、うかうか出来なくなってきた1993年1月、コストパフォーマンスを追求することで実現したのがこのPC-9801BA/BXで、98Fellowの愛称がつけられました。

FM音源を削除したり、拡張スロットを減らすことで低価格化を実現しています。FA/FS/FXの後継機種という位置づけですが、実際はPC-9821Aが直接的な後継機種であり、本機種はベーシックなハードを提供し、後は必要に応じてオプションを買い足すようになっています。

PC-9801BA/BXスペック

  1. CPU:BAはi486DXを40MHz。BXはi486SX 20MHz。数値演算コプロセッサ(BXのみ)、ODP使用可。
  2. ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メインRAM:1.6MB。※全機種とも14.6MBまで拡張可能。本体メモリ専用スロットに増設可。
  4. ビデオRAM:256KB。
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用(8色表示)。
  7. グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示/640×200ドット4画面4096色中16色表示
  8. 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
  9. シリアルI/F:RS232C
  10. プリンタI/F:セントロニクス社仕様
  11. マウスI/F:あり
  12. CRT接続:アナログRGB
  13. サウンド:BEEP音のみ。FM音源等はオプション(拡張スロット内に実装)
  14. 拡張スロット:16ビットのCバス3個
  15. 内蔵FDD:Mモデルは5.25インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。Uモデルは3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵(3モード対応)。HDD内蔵モデルは1台のみ(増設不可)
  16. HDD:内蔵可(IDE)※内蔵済みモデルはMS-DOS5.0Aインストール済み。
  17. 外寸法:(W)380×(D)335×(H)150㎜ / キーボード439(W)×183(D)×31(H)㎜ 約1.2Kg

全機種486を採用しており、BAは486DX2、BXは486SXを採用しています。BXではコプロセッサを後付けできるようになっており、全機種ODP(オーバー・ドライブ・プロセッサ)によるパワーアップが可能となっています。なおメモリの上限は相変わらず14.6MBまでになっていました。

ラインナップ:1993年2月発売

  1. PC-9801BX/U2:価格218,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可/IDE) 7.8kg
  2. PC-9801BX/U6:価格288,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 80MBHDD内蔵(IDE) 8.6kg
  3. PC-9801BX/M2:価格232,000円 5.25インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可/IDE) 8.6kg
  4. PC-9801BA/U2:価格328,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可/IDE) 7.8kg
  5. PC-9801BA/U6:価格388,000円 3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 80MBHDD内蔵(IDE) 8.6kg
  6. PC-9801BA/M2:価格342,000円 5.25インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可/IDE) 8.6kg

価格を見てみると、FAより半額から1/3程度安くなっています。また今回から5.25インチFDD内蔵型はMの型番がつくようになり、Uモデルよりも高く価格設定されています。HDD内蔵モデルはUの型番がつく3.5インチFDD内蔵型のみとなっています。なおFellowから3モード対応3.5インチFDDが採用されています。

PC-9821でもそうでしたが、HDD内蔵モデルはFDD1台のみ搭載されており、追加増設はできないようになっています。これは、HDDがあればフロッピーのバックアップを取るのにFDD1台でよかったからですが、評判がよくなかったのか、後継機種では増設できるように変更されています。

仕様を見るとFM音源がオプションになっていたり、スロットが減らされるなどしている他、HDDはFA/FS/FXからの流用は出来ず、専用品を使わなければならないことなど、FA/FS/FXの後継機種とは言い難いものがあり、むしろFAの機能を一部削除してコスト削減した低価格機、とみた方がよいように見えます。また、内蔵HDDはIDEのものが正式に採用されました。

PC-9821Aと同等のサウンド機能を実現するためのオプションとして、PC-9801-86ボードが発売され、拡張スロットに実装すればFM音源6音/リズム音6音/SSG3音/PCM録音再生機能が使えるようになり、86互換音源と呼ばれます。PC-9801FA等でもこのボードが利用可能です。

Windows3.1での利用はできますが、アクセラレータボードはCバス仕様のため、本命は98MATEという位置づけでした。まだまだMS-DOSが主流でした。

デザインはIDEO社に依頼したもので、シンプルな感じに仕上げられています。

あとがき
型番が「B」に変わったが、文字通り「BASIC(ベーシック)」を表しているのがよく分かる。FM音源は削除されたが、別途オプションを拡張スロットに入れることで、PC-9821Aと同等の機能を使うことができる。基本的にMS-DOSでの利用が想定されていたのが分かる。
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