PC-9801LV21/LV22 互換性だけの平凡ラップトップ

「本格的なビジネスユースに応える実力のラップトップ98。」※LV21

「オフィスの戦力をパワーアップするラップトップ98。」※LV22

1988年3月発売のLV21は、同時発売のUV11/CV21の外装を換えてラップトップ化したもの、と考えると良いです。

当時はまだカラー液晶がなかったためモノクロ液晶(青系)を採用していますが、外部RGB端子を持つため、外付けCRTを接続することができます。

PC-9801LV21/LV22スペック

  1. CPU:V30を8MHz/10MHz切り換えて稼働。
  2. ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メインRAM:640KB。最大6.6MB
  4. ビデオRAM:192KB。
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用(8階調表示。アナログディスプレイ接続時8色表示)。
  7. グラフィックス表示:640×400ドット2画面8階調表示/640×200ドット4画面8階調表示 ※アナログディスプレイ接続時は4096色中16色表示可
  8. 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
  9. シリアルI/F:RS232C
  10. プリンタI/F:セントロニクス社仕様
  11. 外付けFDD用I/F:2HD
  12. マウスI/F
  13. カセット(CMT):オプション(300ボー/1200ボー)
  14. CRT接続:アナログRGB、デジタルRGB、モノクロディスプレイ(ライトペン接続可)
  15. サウンド:BEEP音(オプションでFM音源3重和音、PSG音源3重和音の計6重和音8オクターブ搭載可。拡張BOXが必要)
  16. 拡張スロット:オプションの拡張BOXを接続することで16ビットのCバス3個利用可
  17. 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DD自動切り替えFDDを2台内蔵。
  18. HDD:外付け可(I/Fボード別売、拡張BOXが必要)
  19. 液晶モニタ:LV21は青色系8階調表示、LV22は白系8階調表示。

1989年2月発売の液晶画面を見やすい白黒系に換えただけで、他はLV21と同じです。

PC-98LTは互換性がないため不人気だったことと、互換機メーカーの出したエプソンPC-286Lが相当売れていたことなどから、このままではラップトップ市場で負けてしまうと見たのか、完全互換のPC-9801LV21が登場することになります。

FDDは2台搭載していますが、重ねているため、その分厚みが増しています。キャリングハンドルがあるので、持ち運びも便利ですが、何分従量があるので、そういう目的には適していません。バッテリ駆動しますが、1時間前後ですから、バッテリ切れ間近になると本体の警告ランプがつくようになっています。

このマシンは拡張性が全くないため、外付けのHDDを直接繋ぐことができず、拡張BOXがないと拡張ができません。後から出すならもう少し設計に詰めがあったようにも思えますが・・・。

一言で言えば、互換性だけの平凡ラップトップということができます。

ラインナップ

  1. PC-9801LV21:1988/3発売。345,000円
  2. PC-9801LV22:1989/02発売。378,000円。

LV22が出る頃は、上位にLSや2ヶ月後発売されるLXがラインされる形となります。LVシリーズの後継機種は通称98NOTE「PC-9801N」となります。

あとがき
この大きさでHDD内蔵モデルを作ることは別段難しくはなかったはずで、EPSON PC-286Lの発売で慌てて作ったという感じで、どうも設計の詰めが甘かった。シリーズとしては長く続かず、98NOTEに置き換わっている。
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