PC-9801LX2/LX4/LX5 ※1989年4/6月発売

PC-9801LXは、LSとLVの間を埋めるマシンで、カラー液晶搭載モデルもラインされたが、価格からいえばモノクロ液晶搭載機が主力だった。

ビジネスソフトもカラー表示が前提で開発されているから、カラー液晶で使わないと使いづらさがあると思う。

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PC-9801LX2/LX4/LX5スペック

PC-9801LXカタログ
  1. CPU
    i286の12/10MHzを搭載。
    V30 8MHz ※切り換えて稼働。
  2. コプロセッサ
    i287使用可
    ※i286稼働時のみ使用可
  3. ROM
    N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  4. メインRAM
    640KB
    ※本体内専用スロットを利用することで3.6MBまで内蔵可能
  5. ビデオRAM
    256KB。
  6. テキストRAM
    12KB。
  7. テキスト表示
    80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用。
    文字及びグラフィック記号(248種)
    キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8色表示カラー(黒、青、赤、マゼンタ、緑、シアン、黄、白)。
    ※カラー8色はアナログディスプレイ接続時。本体液晶使用時は16階調表示)。
  8. グラフィックス表示
    640×400ドット2画面
    640×200ドット4画面
    16階調表示
    ※アナログディスプレイ接続時は4096色中16色表示可
  9. モノクログラフィックス
    640×400ドット4画面
    640×200ドット16画面
  10. 画面合成
    テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可)
  11. バックグラウンドカラー
    8階調表示可(専用高解像度ディスプレイ使用時は8色表示)
  12. 漢字表示標準搭載
    文字構成:16×16ドットゴシック体。
    テキスト画面/グラフィックス画面どちらにも表示可
    JIS第一水準/第2水準漢字、拡張漢字、非漢字等約7,600文字。
    ユーザー定義文字188種設定可。
    画面構成:40文字×25行、40文字×20行
  13. 液晶モニタ
    16階調の白黒液晶搭載。
  14. キーボード(スカルプチャータイプ)
    JIS標準配列準拠、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー
    本体キーボード一体型。
    テンキー接続可。
  15. 外部ビデオ出力
    アナログRGBセパレート信号出力(75Ωアナログインタフェース、カラー)
  16. 内蔵FDD
    3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。
  17. HDD
    LX2は内蔵可能。LX4は20MBHDDを内蔵済み(SASI)。LX5は40MBHDDを内蔵済み(SASI)
  18. シリアルI/F
    RS232C準拠
  19. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様準拠
  20. マウスI/F
    バスマウス仕様
  21. CRT接続
    アナログRGB接続可
  22. サウンド
    オプション、使用にはI/O拡張ユニットが必要
  23. 拡張バス
    専用拡張アダプタ(モデムボード、PC-98LT互換ボード等用)
    I/O拡張ユニット(各種拡張ボード3枚まで利用可)接続用
  24. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  25. 使用条件
    10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
  26. 外寸
    (W)339×(D)380×(H)103㎜
  27. 重量
    LX2:7.6kg
    LX4:8.3kg
    LX5:8.3kg
  28. 主な添付品
    電源ケーブル、アース線、プリンタケーブル、ヒンジキャップ、保証書、お客様登録カード、ケーブルラベル、サービス網一覧表、グリーティングカード
  29. 添付FD
    N88ー日本語BASIC(86)(6.1)システムディスク、辞書ディスク(1)、辞書ディスク(2)、PCトレーニングディスク
  30. 添付マニュアル
    ガイドブック、日本語入力ガイド、N88ー日本語BASIC(6.1)関連(N88ーBASIC(86)入門、ユーザーズマニュアル、リファレンスマニュアル)

オプションの例

  1. PC-9801LS-01:テンキーボード。価格14,500円
  2. PC-9801LS-07:専用拡張アダプタ。モデムボード、PC-98LT互換ボード等接続用。価格125,00円
  3. PC-9801LX-01:増設RAMボード。価格59,00円
  4. PC-9801LS-07:専用拡張アダプタ。価格12,000円。

※I/O拡張ユニットはPC-9801LV-08(価格98,000円)が使用可。この場合専用拡張アダプタ、FD増設ケーブルとの併用は不可。

ラインナップ

  1. PC-9801LX2
    3.5インチFDD×2台
    HDDなし(内蔵可)
    1989年4月発売
    価格448,000円
  2. PC-9801LX4
    3.5インチFDD×2台
    HDD20MB内蔵(SASI)
    1989年4月発売
    価格588,000円
  3. PC-9801LX5
    3.5インチFDD×2台
    HDD40MB内蔵(SASI)
    1989年6月発売
    価格638,000円

※液晶は白黒表示の16階調で、外部CRT接続時のみカラー表示。

バッテリ駆動は不可能

LVシリーズではバッテリ駆動可能だったが、電力使用量の点から、LS/LXでは不可能だった。重量を考えると、とても膝の上(ラップトップ)での使用は無理だ。使い終わった後すぐ片づけられるという場所をとらない長所はある。

ラップトップ機全体がまだ出てまもない時期だった。それ故に、小型軽量化はまだまだ進歩している段階だったこともあり、このシリーズも長く続いていない。98NOTE SXに置き換わるのが早かったのである。

寸評:最初で最後の286ラップトップ

結論

使い終わった後すぐ片付けられる利点はあるが、何分重量があることやバッテリ稼働が出来ない不便さがある。ビジネスソフトもカラー表示が前提である。筆者ならこれを買うよりデスクトップ機に外付けCRTを接続して使いたい。

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