PC-9801N 「98NOTE」 ※1989/11発売

「いつでもどこでもステーショナリー感覚で使えるパソコン、98NOTE。」

初代98NOTE、PC-9801Nは、LVシリーズを小型軽量化したもので、実質的に後継機であると考えるとよい。V30をCPUに搭載し、FDDは1台となっているが、RAMドライブやレジューム機能はまだ搭載されていない。

シリーズとして展開される98NOTEの試作機ともいえる。

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PC-9801Nスペック

PC-9801Nカタログ
  1. CPU
    V30:10MHz/8MHz ※切り換えて稼働。
  2. ROM
    N88-BASIC(86)及びモニタ、98NOTEメニュー128KB
  3. メインRAM
    標準640KB。最大2.6MB(EMSメモリ)
  4. ビデオRAM
    256KB。
  5. テキストRAM
    12KB。
  6. テキスト表示
    80文字×25行、80文字×20行 40文字×25行、40文字×20行
    ※上記のいずれかを選択可
    文字及びグラフィック記号(248種)
    キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8階調表示。
  7. グラフィックス表示
    640×400ドット2画面
    640×200ドット4画面
    8階調表示
  8. モノクログラフィックス
    640×400ドット4画面
    640×200ドット16画面
  9. 画面合成
    テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可)
  10. 漢字表示標準搭載
    文字構成:16×16ドットゴシック体
    文字種類:JIS第1、JIS第2、非漢字、拡張漢字等約7600文字。
    ユーザー定義文字機能188種
    画面構成:40文字×25行、40文字×20行
    ※グラフィックス/テキスト画面に表示可
  11. 液晶モニタ
    8.9インチFLバックライト付き青液晶(8階調)
    最大解像度:640×400ドット
  12. 内蔵FDD
    3.5インチ2HD/2DD両用FDDを1台内蔵。専用外付けFDD接続可。
  13. シリアルI/F
    RS232C準拠
  14. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様準拠
  15. キーボード(スカルプチャータイプ)
    JIS標準配列準拠、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー
    本体キーボード一体型。
  16. マウスI/F
    バスマウス仕様
  17. テンキーI/F
    PC-9801LV-01接続可
  18. CRT接続
    不可
  19. サウンド
    オプション(I/O拡張ユニットが必要)
  20. 拡張スロット
    増設メモリスロット1個
  21. 拡張バス
    110ピン拡張バス(専用外付け3.5インチFDD or I/O拡張ユニット等用)
  22. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  23. 使用条件
    10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
  24. 外寸法
    (W)316×(D)253×(H)44.5㎜
  25. 重量
    2.7kg
  26. バッテリ
    Ni-Cdバッテリ、動作時間約1.5時間
  27. 主な添付品
    ガイドブック、N88-BASIC(86)ガイド、ACアダプタ、ラベル2枚(認定、ケーブル)、保証書、お客様登録 カード、サービス網一覧表、グリーティングカード、クイックシート、バッテリパック(本体装着済み)、98NOTEセットアップディスク
  28. 発売
    1989年11月
  29. 価格
    248,000円

バッテリは1台のみ搭載可能で、バッテリによる稼働は1時間30分程度だった。まだカラー液晶が高額だったため青色液晶が搭載されていたが、外部CRTの接続が考えられておらず、主にビジネス用途として使うことが想定されていた。

複数個のバッテリが搭載できないことや、RAMドライブが使えない、レジューム機能がないなど不便な点があったが、この問題は翌年のPC-9801NVで解決。

購入後、メモリさえ増設すれば、EMSメモリとして使えるので、結構でていたようだった。

寸評:誰にでもお勧めNOTE

コメント

PC-9801Nは、実質的にPC-9801LVの後継機種である。V30はRシリーズ等では扱いが軽くなっていたが、3.5インチではまだまだ重要視されていたのだ。

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