PC-9801NA/C「98NOTE NA」※1992/11発売

「高速CPU i486搭載、快適高性能PC-9801NA誕生。」

これまでの98NOTEは386SX系のCPUを搭載したモデルしかなかったが、ようやく486を搭載したNOTEがラインナップされることになった。カラー液晶搭載版はNA/Cという型番がついた。

スポンサーリンク

PC-9801NA/Cスペック

PC-9801NA/Cカタログ
  1. CPU
    i486SX:20MHz
  2. コプロセッサ
    i487SX搭載可能
  3. ROM
    N88-BASIC(86)及びモニタ/98NOTE MENU128KB。※98NOTEメニュー(ユーティリティ)はモード設定、FDコピー、動作環境設定、バッテリ残量表示
  4. メインRAM
    標準2.6MB(1MB分はRAMドライブ兼用)。最大14.6MB(専用カードスロットに実装)
  5. ビデオRAM
    256KB。
  6. テキストRAM
    12KB。
  7. テキスト表示
    80文字×25行、80文字×20行 40文字×25行、40文字×20行
    ※上記のいずれかを選択可
    文字及びグラフィック記号(248種)
    キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8色表示。
  8. グラフィックス表示
    640×400ドット2画面
    640×200ドット4画面
    4096色中16色表示
  9. モノクログラフィックス
    640×400ドット4画面
    640×200ドット16画面
  10. 画面合成
    テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可)
  11. 漢字表示標準搭載
    文字構成:16×16ドットゴシック体
    文字種類:JIS第1、JIS第2、非漢字、拡張漢字等約7600文字。
    ユーザー定義文字機能188種
    画面構成:40文字×25行、40文字×20行
    ※グラフィックス/テキスト画面に表示可
  12. 液晶モニタ
    8.9インチTFTカラー液晶(16色)
    最大解像度:640×400ドット
  13. 内蔵FDD
    3.5インチ2HD/2DD FDDを1台内蔵。専用外付けFDD接続可。
  14. RAMドライブ
    1MB(EMSメモリとしても利用可)
  15. HDD
    内蔵可(SASI、実際はIDE)
  16. シリアルI/F
    RS232C準拠
  17. キーボード(スカルプチャータイプ)
    JIS標準配列準拠、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー
    本体キーボード一体型。
  18. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様準拠
  19. マウスI/F
    バスマウス仕様
  20. テンキーI/F
    あり
  21. CRT接続
  22. サウンド
    オプション
  23. 拡張スロット
    拡張カードスロット×1個
  24. 拡張バス(110ピン拡張コネクタ)
    外部FDD接続用、I/O拡張ユニット(PC-9801N-08)接続用、TVチューナ付きビデオ表示アダプタ(PC-9801NC-01)接続用、B4680I/FパックT(PC-9801N-25)接続用
  25. レジューム機能
    あり。LCD開閉レジューム機能搭載(98NOTEメニューにより設定可能)
  26. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  27. 使用条件
    10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
  28. バッテリ:ニッカドバッテリ。セカンドバッテリ利用可
  29. バッテリ稼働時間(セカンドバッテリ併用)
    NA/C(FDD10%使用時) Highモード1.5時間 Middleモード/Lowモード1.7時間
    NA/C40(HDD10%使用時) Highモード1.2時間 Middleモード/Lowモード1.4時間
    NA/C140(HDD10%使用時) Highモード1.2時間 Middleモード/Lowモード1.4時間
  30. 外寸
    (W)316×(D)254×(H)59㎜
  31. 重量
    NA/C:3.4kg
    NA/C40:3.4kg
    NA/C120:3.7kg
  32. 主な添付品
    グリーティングカード、ACアダプタ、モデムカバー、クイックシート、保証書、お客様登録カード、ラベル2枚(認定、ケーブル)、サービス網一覧表、バッテリパック(本体装着済み)、セカンドバッテリパック(本体装着済み)
  33. 添付FD
    98NOTEセットアップディスク、N88-日本語BASIC(86)ユーティリティディスク
  34. 添付マニュアル
    ガイドブック、N88-BASIC(86)ガイド
  35. HDD内蔵モデルに追加
    MS-DOS5.0A-Hインストールガイド、さあ始めようMS-DOS、ステップアップマニュアル、補足マニュアル
  36. 発売
    1992年11月

ここで採用されている486SXは省電力版ではないため、バッテリ駆動時間は短くなる。またカラー液晶のものはモノクロ版と比べバッテリ駆動時間が短くなる。

液晶サイズは98NOTEでは標準的な8.9インチのものを採用。カラー液晶のものも同じサイズだがまだまだ高額だった。

PC-9801NA/Cラインナップ

  1. PC-9801NA/C
    3.5インチFDD×1
    HDD無し(内蔵可能)
    価格498,000円
  2. PC-9801NA/C40
    3.5インチFDD×1
    HDD40MB内蔵
    価格588,000円
  3. PC-9801NA/C120
    3.5インチFDD×1
    HDD120MB内蔵
    価格638,000円

ここで使用している486SXは省電力版ではないということもあるのか、半年前後でモデルチェンジされ、486SX(J)を採用したPC-9801NXが発売された。486カラーノートとしてはまだ試作品だったとも言える。

なお1992年のOh!PCではPC-9821とPC-9801NAがベストイヤーに選ばれている。

寸評:個人でも何とか手に届くカラーNOTE

コメント

カラー液晶搭載モデルは、随分努力したことは当時としては窺える。それでも、モノクロ液晶モデルとの価格差は9万円ほどもあり、まだまだ高額だったと思う。カラー液晶が一般的になるのにはまだ相当の年月がかかった。

タイトルとURLをコピーしました