「32ビットCPU搭載、20MB固定ディスク内蔵の98NOTE SX。」
32ビットの98NOTE、98NOTESXという愛称がありました。SXの文字からも分かるように、i386SX搭載機で、PC-9801LSを小型化したようなマシンです。画面は青系の液晶となっています。
PC-9801NSスペック
- CPU:i386SX 12MHz/V30 10MHz ※切り換えて稼働。
- ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ/98NOTE MENU128KB。
- メインRAM:標準640KB。最大9.6MB(EMS対応メモリ最大2.6MB)
- ビデオRAM:192KB。
- テキストRAM:12KB。
- テキスト表示
英数カナ80文字×25行 / 80文字×20行 / 40文字×25行文字 / 40文字×20行 ※切り換えて使用。
文字及びグラフィック記号(248種)リバース、ブリンク、シークレット(キャラクタ単位に指定可)、8階調表示(キャラクタ単位に指定可) - カラーグラフィックス表示
640×400ドット2画面表示
640×200ドット4画面
※8階調表示 - モノクログラフィックス表示
640×400ドット4画面
640×200ドット16画面 - 漢字表示標準搭載
JIS第1水準漢字2965種、JIS第2水準漢字3384種、非漢字885種、ユーザー定義文字機能188種、拡張漢字388文字
グラフィックス/テキスト画面に表示可 - 画面合成:テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可)
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DD FDDを1台内蔵。専用外付けFDD接続可。
- HDD:内蔵可(メーカーに依頼)
- シリアルI/F:RS232C準拠
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様準拠
- マウスI/F:バスマウス対応
- テンキーI/F:PC-9801N-23利用可
- 専用モデムスロット:あり(拡張バスに取り付け)
- CRT接続:不可
- サウンド:オプション
- 拡張バス:110ピン拡張バス(専用外付け3.5インチFDD or I/O拡張ユニット等用)
- 液晶モニタ:青系8階調表示。
- バッテリ:ニッカドバッテリ
- 外寸法:(W)316×(D)254×(H)53㎜ 2.8kg
- 主な添付品:ガイドブック、N88-BASIC(86)ガイド、ACアダプタ、ラベル2枚(認定、ケーブル)、モデムカバー、保証書、お客様登録 カード、サービス網一覧表、グリーティングカード、クイックシート、バッテリパック(本体装着済み)、98NOTEセットアップディスク
PC-9801NSラインナップ
- PC-9801NS:278,000円 HDD無し(ユーザーでの内蔵不可) 1990年6月発売
- PC-9801NS-20:448,000円 HDD20MB内蔵 1990年9月発売
HDDは、ユーザーでは後から組み込むことができず、組み込みにはメーカーに依頼して行う必要があるなど、不便な点が多いマシンでした。ユーザーサイドで取り付けられるようになるのはモデルチェンジ機NS/Eからとなります。また、まだレジューム機能の搭載はありませんでした。
V30マシンのPC-9801Nに比べると、メモリさえ増設してやれば、EMSメモリの設定ができるので、大抵のMS-DOSアプリなら問題なく使えます。HDDなしモデルで比べると3万円の差ですが、かなり大きいと思います。使い終わったら、片づけられるので、場所をとらない点も受けたようです。
スポンサーリンク
あとがき
PC-9801LSを小型軽量化したようなマシンだが、とりあえず作ってみました、という感じが強い。もっとも価格が安くなったので、個人でも手が届きやすくなっている。
コメントする