「洗練された使いごこちの本格派ノートパソコンです。」
1992年にはアメリカでは386SXを採用したPCはほとんど見あたらなかったのだが、日本では意外なほど長く採用されていた。PC-9801では特にノート型では1993年1月にまで新製品として採用されていた。
PC-9801NS/Tスペック

- CPU
i386SL(98)20MHz
V30 8MHz相当エミュレーション
※切り換えて稼働。 - ROM
N88-BASIC(86)及びモニタ/98NOTE MENU128KB。 - メインRAM
標準1.6KB(1MB分はRAMドライブ兼用)。最大9.6MB(専用カードスロットに実装) - ビデオRAM
256KB。 - テキストRAM
12KB。 - テキスト表示
80文字×25行、80文字×20行 40文字×25行、40文字×20行
※上記のいずれかを選択可
文字及びグラフィック記号(248種)
キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8階調表示(外部CRT接続時8色表示)。 - グラフィックス表示
640×400ドット2画面
640×200ドット4画面
8階調表示(外部CRT接続時4096色中16色表示) - モノクログラフィックス
640×400ドット4画面
640×200ドット16画面 - 画面合成
テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可) - 漢字表示標準搭載
文字構成:16×16ドットゴシック体
文字種類:JIS第1、JIS第2、非漢字、拡張漢字等約7600文字。
ユーザー定義文字機能188種
画面構成:40文字×25行、40文字×20行
※グラフィックス/テキスト画面に表示可 - 液晶モニタ
8.9インチCFLサイドライト付き白黒液晶(8階調)
最大解像度:640×400ドット - 内蔵FDD
3.5インチ2HD/2DD FDDを1台内蔵。専用外付けFDD接続可。 - HDD
内蔵可(SASI、実際はIDE) - RAMドライブ
1MB(EMSメモリとしても利用可) - シリアルI/F
RS232C準拠 - プリンタI/F
セントロニクス社仕様準拠 - キーボード(スカルプチャータイプ)
JIS標準配列準拠、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー
本体キーボード一体型。 - マウスI/F
バスマウス仕様 - テンキーI/F
あり - 専用モデムスロット
※CRTパック接続用I/F、セカンドバッテリと排他利用 - CRT接続
オプション - サウンド
オプション - 拡張スロット
拡張カードスロット×1個 - 拡張バス
110ピン拡張バス(専用外付け3.5インチFDD or I/O拡張ユニット等用) - 電源
AC100V±10%、50/60Hz - 使用条件
10~30℃,20~80%(但し結露しないこと) - バッテリ
ニッカドバッテリ。セカンドバッテリ利用可(モデムと排他利用) - バッテリ稼働時間(セカンドバッテリと併用した場合)
NS/T (FDD10%使用時):3.8時間
NS/T40 or 80 (HDD10%使用時):3.6時間 - レジューム機能
あり。LCD開閉レジューム機能搭載(98NOTEメニューにより設定可能) - 外寸
(W)316×(D)254×(H)53㎜ - 重量
NS/T:2.9kg
NS/T40:3.1kg
NS/T80:3.1kg - 主な添付品
マニュアル、FD、ACアダプタ、モデムカバー、クイックシート、保証書、お客様登録カード、ラベル2枚(認定、ケーブル)、サービス網一覧表、グリーティングカード、バッテリパック(本体装着済み)、セカンドバッテリパック(本体装着済み) - 添付FD2枚
98NOTESX/Tセットアップディスク、N88-日本語BASIC(86)(Ver6.0)ディスク - 添付マニュアル
ガイドブック、N88-BASIC(86)ガイド - 発売
1992年1月
ラインナップ
- PC-9801NS/T
3.5インチFDD×1台
HDD内蔵可能
価格288,000円 - PC-9801NS/T40
3.5インチFDD×1台
HDD40MB内蔵
価格398,000円 - PC-9801NS/T80
3.5インチFDD×1台
HDD80MB内蔵
価格458,000円
PC-9801NS/TのCPUには、98向けに省電力設計とされた386SXの亜種、というべき386SL(98)が採用されている。別途数値演算プロセッサを取り付けることも可。
セカンドバッテリを使用したときはモデムとの併用は不可。
ハードディスクなしとハードディスク内蔵のモデルがラインナップされた。なしのモデルにサードパーティのハードディスクを取り付ける方がずっと安くできる。
寸評:省電力設計98NOTE
コメント
省電力設計のi386SXを採用、クロックも20MHzに向上した。要望が多かったのか、外部CRT接続もオプションでできるようになった。