PC-9801NVは、PC-9801Nの後継機種で、CPUを16MHzに高速化し、RAMディスクやレジューム機能を使えるようにしたマシンだ。PC-9801Nは98NOTEの試作品だったとも言える。
PC-9801NVスペック

- CPU
V30HL:16MHz/8MHz ※切り換えて稼働。 - ROM
N88-BASIC(86)及びモニタ、98NOTENVメニュー128KB - メインRAM
標準1.6MB(うち1MBはRAMドライブ兼用)。最大8.6MB ※メモリ専用スロットに増設 - ビデオRAM
192KB。 - テキストRAM
12KB。 - テキスト表示
80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用。
文字及びグラフィック記号(248種)
キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8階調表示。 - グラフィックス表示
640×400ドット2画面
640×200ドット4画面
8階調表示 - モノクログラフィックス
640×400ドット4画面
640×200ドット16画面 - 画面合成
テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可) - 漢字表示標準搭載
文字構成:16×16ドットゴシック体
文字種類:JIS第1、JIS第2、非漢字、拡張他約7,600種。
ユーザー定義文字機能188種
画面構成:40文字×25行、40文字×20行
※グラフィックス/テキスト画面に表示可 - 液晶モニタ
8.9インチCFLサイドライト付き青液晶(8階調)
最大解像度:640×400ドット。 - 内蔵FDD
3.5インチ2HD/2DD自動切り替えFDDを1台内蔵。 - RAMドライブ
専用1MB(EMSメモリとしても利用可) - シリアルI/F
RS232C準拠 - プリンタI/F
セントロニクス社仕様準拠 - マウスI/F
バスマウス仕様 - テンキーI/F
PC-9801LV-01接続可 - 専用モデムI/F
拡張バスと排他利用 - CRT接続
不可 - サウンド
オプション - 拡張スロット
増設RAMカードスロット×1個 - 拡張バス
110ピン拡張バス(専用外付け3.5インチFDD or I/O拡張ユニット等用) - 電源
AC100V±10%、50/60Hz - 使用条件
10~30℃,20~80%(但し結露しないこと) - バッテリ
ニッカドバッテリ。セカンドバッテリ利用可(内蔵モデムと排他使用) - バッテリ稼働時間
約3.5時間(セカンドバッテリ取り外し時約1.5時間)/ACアダプタ稼働可 - レジューム機能
あり。LCD開閉レジューム機能搭載(98NOTEメニューにより設定可能) - 外寸法
W)316×(D)253×(H)49.5㎜ - 重量
2.98kg - 主な添付品
ガイドブック、N88-BASIC(86)ガイド、ACアダプタ、ラベル2枚(認定、ケーブル)、モデムカバー、保証書、お客様登録カード、サービス網一覧表、グリーティングカード、クイックシート、バッテリパック(本体装着済み)、98NOTEセットアップディスク - 発売
1990年10月 - 価格
248,000円
誰にでもお勧めのV30搭載98NOTE
V30の省エネ設計版のV30HLが採用され、92年初頭まで98NOTE新製品に使われた他、デスクトップ機のPC-9801UR/UFにも搭載されている。
メインメモリは1.6MBあり、このうち1MBはRAMディスクとして使うことができる。メモリ専用スロットを利用して最大8.6MBまで増設可能。このメモリは、EMSとして使うことができる。FDDは1台内蔵しているが、前モデルのNが結構出たこともあり、1FDDでも動作するように配慮したソフトが出ていたのだ。増設メモリは、PC-98DO+用としても使用可。
増設用FDDやI/O拡張ユニット(PC-9801N-U08)等は110ピン拡張バスコネクタに接続する。I/O拡張ユニットはCバス用のボードを1枚内蔵でき、これを使えばFM音源等も使用できる。
翌年には、ボディカラーにブルーとピンクを採用した限定品モデルであるPC-9801NVBP(AMUSING VERSION)が発売された。
:1991年10月発売。性能は全く変わらない。価格278,000円。
PC-9801NV(B):ストーンブルー
PC-9801NV(P):パールグレイッシュピンク
MS-DOS3.3Cが標準添付されている他、ソフトもいろいろとついていたようだった。
寸評:誰にでもお勧め
コメント
初代98NOTEの問題点を解決したNVはEMSを設定してMS-DOSアプリを使うのにはちょうど良く場所もとらずに済んだ。NVではパステルブルー/ピンクのモデルも用意され、主に女性にPRした。