PC-9801U2 ※1985/5発売~何故VRAMが半分に減らされたのか疑問だ

「パソコンの機能をさらに高めた、この機動性。」

NECの8ビット機である4つのSRがキャンペーンを行うなどしていた頃に発売されたのがこのPC-9801U2だった。

U2から、初めてアナログRGBモニタ出力が可能となった。グラフィックスは4096色中8色表示だが、オプションの16色ボードを取り付ければ4096色中16色表示となる。組み込み専用の音源ボードが用意されており、FM音源・SSG音源6重和音(モノラル)使用が可能だった。CPUにはNEC開発のV30が初めて採用されている。

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PC-9801U2スペック

  1. CPU
    V30を8MHz稼働。
  2. ROM
    N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メインRAM
    128KB。
  4. メインRAM増設
    最大640KBまで拡張可。
    384KBまでの増設は本体内にPC-9801-21Nを2個増設すると良い。
  5. ビデオRAM
    96KB。
  6. テキストRAM
    12KB。
  7. テキスト表示
    英数カナ80文字×25行 / 80文字×20行 / 40文字×25行文字 / 40文字×20行
    ※切り換えて使用。
    文字及びグラフィック記号(248種)
    リバース、ブリンク、シークレット、8色表示カラー(黒、青、赤、マゼンタ、緑、シアン、黄、白)。※キャラクタ単位に指定可
  8. カラーグラフィックス
    640×400ドット1画面
    640×200ドット2画面
    ※アナログRGB接続時4096色中8色(オプションの16色ボードを取り付ければ4096色中16色表示可)
    ※デジタルRGB接続時8色表示
  9. モノクログラフィックス
    640×400ドット2画面
    640×200ドット8画面
  10. 漢字表示標準搭載
    文字構成:16×16ドットゴシック体
    文字種類:JIS第1水準漢字2965種、JIS第2水準漢字3384種、非漢字885種、ユーザー定義文字機能188種、拡張漢字388文字(オプション)
    画面構成:40文字×25行、40文字×20行
    ※グラフィックス/テキスト画面に表示可
  11. 画面合成
    テキスト/グラフィックス画面の合成可(優先順位付け可)
  12. バックグラウンドカラー
    8色表示可(専用高解像度ディスプレイ使用時)
  13. キーボード
    (スカルプチャータイプ) JIS標準配列準拠、テンキー、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー。
    セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続)
  14. シリアルI/F
    RS232C準拠
  15. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様
  16. FDD外付け用I/F
    2DD
  17. マウスI/F
    バスマウス仕様
  18. CRT出力
    アナログRGB
    デジタルRGB
    モノクロディスプレイ
    家庭用テレビ接続可(別売テレビアダプタが必要)
  19. カセット(CMT)I/F
    オプション、拡張スロットに実装(300ボー/1200ボー)
  20. サウンド
    オプション(専用スロットに実装)
  21. 拡張スロット
    16ビットのCバス2個
  22. 内蔵FDD
    3.5インチ2DD(640KB)2台内蔵。
  23. HDD
    外付け可(I/Fボード別売)
  24. サービスコンセント
    1個
  25. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  26. 使用条件
    10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
  27. 外寸法
    本体(W)398×(D)335×(H)87㎜。
    キーボード(W)435×(D)180×(H)34㎜
  28. 重量
    本体 7.8kg。
    キーボード 1.2kg
  29. 主な添付品
    ガイドブック、N88-日本語BASIC(86)ユーザーズマニュアル(ハードウェア解説も含む)、N88-日本語BASIC(86)リファレンスマニュアル・N88-日本語BASIC(86)プログラミング入門、N88-日本語BASIC(86)リファレンスブック、キーボード、アース線、電源 ケーブル、保証書、お客様登録カード、ケーブルラベル、サービス網一覧表、N88-(86)日本語BASICシステムディスク、デモプログラムディスク、未使用フロッピー1枚
  30. 発売
    1985/05
  31. 本体価格
    298,000円

何故かビデオRAMがPC-9801初代機と同じ96KBに減っている。そのため、ソフトウェアのパッケージにはPC-9801(初代機)/U2を除くと書かれるようになってしまった。

PC-9801U2の特徴等

カタログなどで目玉となっていたのがこのプラズマディスプレイで、198,000円もしていた。薄型で、専用アタッシュケースも用意され、持ち運びのできるトランスポータブル機、というのも一つの売りだった。しかし、本体とキーボードあわせると9kgにもなり、それにディスプレイも含めれば、とても持ち運びに適しているとは言えるものではない。

標準ではアナログRGB4086色中8色表示だが、オプションの16色ボードを専用スロットに実装すれば4096色中16色表示となる。サウンド機能も専用スロットにFM音源ボードを実装することでFM音源3音/SSG音源3音の6重和音が可能で、FM音源ボードにはMSX仕様のジョイスティックポートが2個搭載されていた。

PC-9801では初めて3.5インチFDDが採用されている。

不人気機種、値引率も大

フロッピーの容量はすでに時代遅れになっている2DD(640KB)仕様のため、市販ソフトの辞書が収まらない状況になり、頻繁に抜き差ししなければならなくなった。

ビデオRAMが半減していることから、市販ソフトは「初代機/U2を除く」と書かれるなど、動作対象外となることが多かった。また、メインメモリは128KBしかなく、購入後すぐに増設しないと使い物にならない、ということから、人気が出ることはなかった。

PC-9801はまもなく登場するVMシリーズに人気が集中し、事実上の標準機となった。U2はVM2の影に隠れて全く目立たない存在となった。

寸評:PC-9800シリーズの黒歴史的マシン

VRAMが半減、メインメモリは購入後すぐに増設が必要、FDDの容量はすでに時代遅れになっている2DD、という問題は1年後に登場するUV2で解決することになった。こうしてみると、発売後1年を経過しないマシンには手を出してはいけないという原則の正しさが証明されているようなものだった。

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