「見る、聴く、つなぐ。THEマルチメディアパソコン。」
C型番機は、外見は一体型でも本体CRTが別々になっていて、単に載せてあるだけでしたが、Cbモデルは本体キーボード一体型で、かつて発売されていたPC-9801CSなどと同じ構造です。
初代98MULTiが1993年5月に発売されたときから、「98MULTi」の愛称がついていましたが、「Canbe」の文字が付加され、新たに「98MULTi Canbe」の愛称となりました。
当時はまだ486系が主流でした。
PC-9821Cbスペック

- CPU
i486SX 33MHz。 - ROM
BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB - メインRAM
標準7.6MB、最大39.6MB。
※専用のメモリボードを利用すること。 - VRAM
1MB。ビデオ/アクセラレータ共用。 - テキストRAM
12KB。 - テキスト表示※MS-DOS時のみ
80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用。
キャラクタ単位にアトリビュート設定可(リバース、ブリンク、シークレット、カラー8色)。グラフィックス画面とは独立表示(合成可) - グラフィックス表示※MS-DOS時のみ
640×400ドット2画面4096色中16色表示。
640×200ドット4画面4096色中16色表示。
640×480ドット1画面1677万色中256色。
640×480ドット2画面1677万色中256色 - 内蔵アクセラレータ
CIRRUS LOGIC社製 GD5430標準装備(ローカルバス接続)。 - アクセラレータ画面
640×400ドット(256色または1,677万色)
640×480ドット(256色または1,677万色)
※Windows3.1で使用可 - 漢字表示※MS-DOS時のみ
JIS第1水準漢字、JIS第2水準漢字、拡張漢字、約7,600種 - キーボード
(スカルプチャータイプ) JIS標準配列準拠、テンキー、コントロールキー、15ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー。
セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続) - シリアルI/F
RS232C準拠 - プリンタI/F
セントロニクス社仕様準拠 - マウスI/F
バスマウス仕様 - FAXモデム
model 2及び、model 2Dがオプション。専用スロットに内蔵
※model 2FにはPC-9821CB-B04同等品を専用スロットに内蔵済み(DATA/FAX:14400bps)。 - 内蔵FDD
モード対応3.5インチFDDを1台または2台内蔵。 - HDD
210MB内蔵済み - 内蔵CD-ROM仕様
電動トレー式CD-ROMドライブ内蔵(倍速) - CRT接続
本体内蔵15インチノーマルCRT。
※640×400ドット/640×480ドット自動切り替え - サウンド
FM音源6音/リズム音源6音/SSG音源3音の6重和音(86音源互換)PCM録音・再生機能/BEEP音。
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
スピーカ出力 (モノラル)
※マイクロホン付属 - 拡張スロット
MPEG再生ボードスロット1個。
※16ビットのCバスとしても利用可。 - 電源
AC100V±10%、50/60Hz - 使用条件
10~30℃,20~80%(但し結露しないこと) - パワーマネジメント機能
あり。内蔵FDD/内蔵HDDのモータON/OFF制御、ディスプレイの制御 - カレンダ時計
電池によるバックアップ - 外寸法
本体355(W)×408(D)×429(H) ㎜
キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜ - 重量
本体:ラインナップ参照
キーボード:約1.2kg - インストール済みソフト
日本語MS-DOS(Ver5.0A-H)、Microsoft(R)Windows(TM)3.1、Microsoft(R)
Works for Windows(TM)Version 3.0、98ランチ、98TV、98プレーヤ、PC-VANナビゲータ、98カレンダ、MAGIC FLIGHTなど - 主な添付品
キーボード、マウス、マイクロホン、リモコン送信機、オーディオ変換ケーブル、PC-VANウェルカムキット、ガイドブック(取扱説明書)、システムインストールディスク、システムインストール/デモンストレーションCD-ROM、アプリケーションCD-ROM、マニュアルセット購入券 - 備考
全機種MS-DOS5.0A-H/Windows3.1インストール済み - 発売
1994年10月
※ガイドブックは付属しますが、詳細なマニュアルは付属するマニュアルセット購入券を利用することになります。
PC-9821Cbラインナップ
- PC-9821Cb model 2
FDD×1台内蔵(3モード対応)
約21.0kg
価格325,000円 - PC-9821Cb model 2D
FDD×2台内蔵(3モード対応)
約21.2kg
価格340,000円 - PC-9821Cb model 2F
FDD×1台内蔵(3モード対応)
FAXモデムPC-9821CB-B04同等品を実装済み(DATA/FAX:14400bps)。
約21.2kg
価格355,000円
Cxではi486SXが採用されていますが、CbではODP高速化は不可です。メモリ最大容量はどちらも標準7.6MB、最大39.6MBとなっています。FAXモデムが標準装備または内蔵可能で、同時にパソコン通信サービス「PC-VAN(現在のBIGLOBE)」のウェルカムキット(入会)が付属しています。
音源チップが変更されたため、マウスコネクタにPC-98DO/P-11を装着してアタリ規格のジョイスティックを接続することはできなくなりました。
本体CRT一体型のため、故障時代替CRTが使えず、丸ごと修理に出す必要があります。
コメント
ソフトが盛りだくさんに入っており、すぐにマルチメディアを楽しむことができるようになっていた。本機種はODPによる高速化ができず、唯一の疑問点となるだろう。