「フルカラー表示の10.1TFTから液晶搭載。このWindowsカラーノートの表現力はすごい。」
Ne3、Ne3/3は1995年6月、Ne2/5は1995年11月に発売ですが、Ne3/5及びこれと併せて価格改定されたNe3から、98NOTE Lavieの愛称がつくこととなります。
Ne3/5はNd/3のHDD容量を大きくしただけのマイナーチェンジです。Nd2との違いは液晶の違いだけです。
PC-9821Ne3 Ne3/3 Ne3/5 スペック
- CPU:i486DX2 50MHz ※内蔵キャッシュ 8KB
- ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ/98NOTE MENU128KB。
- メインRAM:Ne3は標準640KB、最大34MB。Ne3/3 Ne3/5は標準8MB、最大40MB
※Ne3は98NOTEメニューでRAMドライブ用のメモリを「増設メモリ」に設定した場合、メインRAMは2MB。工場出荷時はRAMディスク1MBに設定。 - テキスト/グラフィックス共用VRAM:1MB。
- テキスト表示:80×25行/80×20行/40×25行/40×20行切り換えて使用(8色表示)。※グラフィックス画面と独立したテキスト画面。合成可。
※MS-DOS利用時のみ。 - グラフィックス表示:640×400ドット(16色または256色) / 640×480ドット(256色)表示 ※MS-DOS利用時のみ。
- ビデオアクセラレータ:Trident社製 Cyber9320を搭載 640×480ドット(26万色中256色/65,536色)
※外部CRT接続時は以下の表示可能
640×480ドット(1,677万色)
800×600ドット(256色、65,536色)
1,024×768ドット(256色)表示可能 - 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載 約7,600字320KB
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F
- ポインティングデバイス:サムボール標準装備(マウスと排他使用)
- 赤外線通信(IrDA規格に準拠)
- CRT接続:アナログRGB接続可
- サウンド:オプション
- PCカードスロット:TypeII*2(Type III*1)[JEIDA Ver4.2/PCMCIA2.1]
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDD1台内蔵。3モード対応。
- HDD:内蔵可
- RAMディスク:本体メモリのうち1MBを使用可(この場合本体メモリ利用域が1MB減る)
- 液晶:10.1インチ デュアルスキャンTFTカラー液晶
- バッテリ:ニッケル水素バッテリ。
- レジューム機能:LCD開閉レジューム機能搭載(98NOTEメニューにより設定可能)
- 外形寸法:316(W)×254(D)×58(H)mm(突起物含まず)
- インストール済みソフトウェア:Ne3/3、Ne3/5はMS-DOS6.2、Windows3.1、PCカードサポートソフトウェア、TranXit(TM)。Ne3はなし
- 主な添付品:共通:バッテリパック、ACアダプタ、デモンストレーションプログラム、ガイドブック、ソフトウェア関連マニュアル、保証書、お客様登録カード等
Ne3:アップグレードディスクTranXit(フロッピーディスク)
Ne3/3 Ne3/5:システムインストールディスク,バックアップディスク/マニュアルセット購入券
バッテリ稼働時間はSTN液晶に比べるとTFT液晶はかなりバックライトが必要ということが分かりますがそれでも10分程度です。
- PC-9821Ne3:約1.9時間~2.1時間
- PC-9821Ne3/3:約1.8時間~2.0時間
- PC-9821Ne3/5:約1.8時間~2.0時間
1995年11月に価格改定とNe3/3をHDD容量をアップしたNe3/5にマイナーチェンジされ、価格も引き下げられました。これは、Windows95発売を控えていたことからの対応だったのでしょう。
ラインナップ
- PC-9821Ne3:発売1995年6月 価格318,000円 HDDオプション 重量約3.0Kg ※2005/11価格改定258,000円
- PC-9821Ne3/3:発売1995年6月 価格378,000円 HDD340MB内蔵 重量約3.2Kg
- PC-9821Ne3/5:発売1995年11月 価格298,000円 HDD540MB内蔵 重量約3.2Kg
「Lavie」の愛称は、1997年11月から発売開始されるPC98-NXにも引き継がれるわけで、その始まりはPC-9821Nd2/Ne2だったわけです。
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あとがき
98NOTE Lavieは、Nd2/Ne2から始まったが、どちらも似たり寄ったりのハードスペックであり、カラー液晶画面がSTNかTFT可の違いでしかないことも分かる。やはり手詰まり状態、ということだったのだろうか。
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