「ネットワーク時代のハイエンドデスクトップ。」
R-MATEの愛称がついたRaシリーズです。もしかすると、かつて発売されていた「PC-9801RA」を意識したネーミングなのかもしれません。
WindowsNT3.51がインストール済みなので、Windows95の環境より安定して使えます。
PC-9821Ra20/N20スペック
- CPU:Pentium Pro 200MHz ※内蔵キャッシュメモリ 256KB
- チップセット:Intel 440FX(Natoma) [PCI Rev:2.1]
- ROM:BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB
- メインRAM:16MB ECC対応 EDO DRAM。
- メインRAM増設:最大128MB。※本体メモリ専用スロットのサブボード2枚を外し、32MBサブボードを2枚2組枚で実装した場合。サブボードは2枚単位で実装する。
- ビデオ/テキスト/アクセラレータ共用RAM:2MB。
- テキスト表示:英数カナ:80文字×25行/80文字×20行 漢字(16ドット、ゴシック体)40文字×25行/40文字×20行 ※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。切り換えて使用(8色表示)。MS-DOS時のみ可。アクセラレータとの合成不可
- グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示 or 256色表示 ※MS-DOSモードのみ。
- アクセラレータ:Trident社製 TGUI9682XGi [VRAM:2MB] ビデオアクセラレーション機能搭載。※専用スロットに実装済み。
640× 480ドット(256色/65,536色/1,677万色)
800× 600ドット(256色/65,536色/1,677万色)
1,024× 768ドット(256色/65,536色)
1,280×1,024ドット(256色) - 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載。約7,600字。320KB
- LAN:内蔵(100BASE-TX<10BASE-Tにも対応>、オンボードPCI接続)
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス付属
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:PCM録音/再生機能(ステレオ)標準装備。BEEP音。
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面) - スピーカ:モノラルスピーカー内蔵
- 拡張スロット:16ビットのCバス3個。
- PCIスロット:2個。
- ネットワーク:内蔵(100BASE-TX[10BASE-Tにも対応] / オンボードPCI接続)
- 増設FDDベイ:増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
- ファイルベイ:1個。6倍速CD-ROMドライブ実装済み。
- PCカードスロット:搭載可(増設FDDと排他使用)
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDDを1台内蔵。1台増設可
- 増設内蔵FDDスロット:増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
- HDD:1.2GB内蔵済み。※WindowsNT3.51WorkStartionインストール済み
- CD-ROM:6倍速CD-ROMドライブをファイルベイに実装。※独自I/F
- パワーマネージメント:あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
- セキュリティ:パワーONパスワード機能、筐体ロック対応(市販の盗難防止用ケーブルなどを接続。)
- 外形寸法:本体 400(W)×410(D)×150(H)mm(ゴム足含む) / 約10.2kg
キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜ 1.2kg - インストール済みソフトウェア:WindowsNT Workstation3.51,InternetExplorerVer1.5 for WindowsNT日本語版
- 主な添付品:ガイドブック、ソフトウェア関連マニュアル、キーボード、マウス、電源ケーブル、アース線、サービス網一覧、お客様登録カード、保証書
※利用するOS/ソフトによっては、上記ハードウェア機能をサポートしていない場合があります。
ラインナップ:1996年6月発売。
- PC-9821Ra20/N12:価格398,000円
グラフィックアクセラレータはPCIスロットの3番目側にある専用スロット(おそらくPCIスロット相当)に実装されており、これを抜いてしまうと一切表示されません。MS-DOSモード(Windows95/MS-DOS6.2)のテキスト/グラフィックス画面もオンボードグラフィックスではなくなりました。このため、「抜いちゃ駄目ボード」と呼ばれることがあります。
InternetExplorerが利用できますが、インターネットに接続するためには、ISDN等に接続する環境が必要となります。
スポンサーリンク
あとがき
WindowsNT3.51ではWindows95用に搭載されているWIN32CのAPIが組み込まれているので、Windows95用のアプリも動作する。また、動作しないとWindows95認定を受けられないという仕組みだった。
コメントする