PC-9821Rs20/B20 ※1996年12月発売

「イントラネットのための到達点、そして出発点。」

PC-9821Rs20

PC-9821Rv20/Ra20/Ra18/Rs20共通カタログより

R-MATEの愛称がついたシリーズには、Rs型番機もあります。これは、Raがクライアントなのに対し、Rsはサーバー機となっており、PC-9801RAが上位機で、PC-9801RSが下位機だったのとは異なります。

何故かインストール済みOSはMS-DOS6.2となっており、目的と合わない気もします。

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PC-9821Rs20/B20スペック

  1. CPU
    Pentium Pro 200MHz。標準1個。最大2個でマルチCPU可。
    ※内蔵キャッシュメモリ 256KB
  2. チップセット
    Intel 440FX(Natoma) [PCI Rev:2.1]
  3. ROM
    BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB
  4. 漢字ROM
    320KB
  5. メインRAM
    32MB ECC対応 EDO DRAM。
  6. メインRAM増設
    最大512MB。
    ※本体メモリ専用スロットのサブボード2枚を外し、64MBサブボード2枚と換装した場合。
  7. VRAM
    2MB。
    ※ビデオ/テキスト/アクセラレータ共用。
  8. テキスト表示 ※MS-DOSのみ対応
    英数カナ:80文字×25行/80文字×20行
    漢字(16ドット、ゴシック体):40文字×25行/40文字×20行
    ※切り換えて使用。
    ※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。文字単位にアトリビュート設定可。アクセラレータとの合成不可
  9. グラフィックス表示※MS-DOSモードのみ(NetWare4.1J/4.11J時)。
    640×400ドット2画面4096色中16色表示 or 1677万色中256色表示
  10. 内蔵アクセラレータ
    Trident社製 TGUI9682XGi
    ※ビデオアクセラレーション機能搭載。専用スロットに実装済み。
  11. アクセラレータ画面
    640× 480ドット(256色/65,536色/1,677万色)
    800× 600ドット(256色/65,536色/1,677万色)
    1,024× 768ドット(256色/65,536色)
    1,280×1,024ドット(256色)
  12. 漢字表示※MS-DOS時のみ
    JIS第1、JIS第2、拡張、非漢字等約7,600種
  13. キーボード
    (スカルプチャータイプ) JIS標準配列準拠、テンキー、コントロールキー、15ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー。
    セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続)
  14. 内蔵FDD
    3モード対応3.5インチFDDを1台内蔵。1台増設可
  15. HDD
    2GB内蔵済み。増設スロットあり。Ultra SCSI I/F仕様。
    ※MS-DOS6.2インストール済み
  16. CD-ROM
    4倍速CD-ROMドライブをファイルベイに実装。
    ※独自I/F
  17. シリアルI/F
    RS232C準拠
  18. プリンタI/F
    セントロニクス社仕様準拠
  19. マウスI/F
    バスマウス付属
  20. CRT接続
    アナログRGB
  21. LAN
    内蔵(100BASE-TX<10BASE-Tにも対応>、オンボードPCI接続)
  22. サウンド
    オプション
  23. スピーカ
    内蔵 (モノラル)
  24. PCIスロット
    2個。
  25. 拡張スロット
    16ビットのCバス4個。※サーバマネージャボードが1個占有済みのため空きは3個
  26. 増設FDDベイ
    増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
  27. ファイルベイ
    1個。4倍速CD-ROMドライブ実装済み。
  28. パワーマネージメント
    あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
  29. サービスコンセント
    1個
  30. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  31. 使用条件
    10~30℃,20~80%(但し結露しないこと)
  32. セキュリティ
    パワーONパスワード機能、セットアップパスワード機能、I/Oロック機能(FDD、PD、シリアル/パラレルインタフェース)セキュリティロック対応
  33. 外形寸法/重量
    本体:195(W)×458(D)×425(H)mm(ゴム足含む) / 約15.3kg
    キーボード:439(W)×183(D)×31(H)㎜ 1.2kg
  34. インストール済みソフトウェア
    MS-DOS6.2
  35. 主な添付品
    ガイドブック、システム設定ガイド、システムチェックマニュアル、ソフトウェア関連マニュアル、システムチェックプログラム、MS-DOSバックアップディスク、サーバ管理ソフトウェアCD-ROM、キーボード、終端BOX、電源ケーブル、アース線、お客様登録カード、サービス網一覧表、98あんしんサポートガイド、保証書
  36. 1996年12月発売。
  37. 価格:498,000円

※使用するOS/アプリによっては、上記ハードウェア機能をサポートしていない場合があります。

グラフィックアクセラレータはPCIスロットの3番目側にある専用スロット(実際はPCIバスらしい)に実装されており、これを抜いてしまうと一切何も表示されません。MS-DOSモード(Windows95/MS-DOS6.2)のテキスト/グラフィックス画面もオンボードグラフィックスではありません。このため、「抜いちゃ駄目ボード」と呼ばれることがあります。

サーバーマシンですが、インストール済みソフトが本機専用とはいえ、MS-DOS6.2(NetWare(R)対応)というのはちぐはぐな感じがします。

CPUはPentiumProであり、マルチCPUに対応するので、もう1個増設しマルチCPUマシンとすることが可能ですが、MS-DOSはシングルCPUにのみ対応するので、そのままではマルチCPUになりません。

サーバー用途ならば、WindowsNTServer4.0とするのが妥当であり、MS-DOS6.2インストール済みとしたのは何か意図があったのだろうか。CPUを1個増設して2個搭載のマルチCPUマシンとすることもできるが、この場合、WindowsNT4.0等の対応OSにしないとマルチCPU動作はしない。
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