「基幹業務に、イントラネットに。先進の高性能が応える。」
R-MATEの愛称がついたRシリーズは、企業ユーザーを想定しているとはいえ、個人にもシンプルな性能であり余分なソフトがつかない分、人気があったようです。
Rvモデルは、ネットワーククライアントモデルであり、SV-98シリーズ(当時はまだ販売されていた)や同じRシリーズのRs型番機等、文字通りクライアントとして使うことが想定されていたと思います。
PC-9821RvⅡ23/N20スペック
- CPU:Ra20/N30 Pentium Ⅱ 233MHz ※内蔵キャッシュメモリ 512KB
- マルチCPU:2個対応 ※標準1個
- チップセット:ReliantComputer Champion1.0 [PCI Rev:2.1]
- ROM:BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB
- メインRAM:32MB ECC対応 EDO DRAM。
- メインRAM増設:最大512MB。※本体メモリ専用スロットのサブボード4枚を外し、64MBサブボード4枚と換装する。
- ビデオ/テキスト/アクセラレータ共用RAM:4MB。
- テキスト表示:英数カナ:80文字×25行/80文字×20行 漢字(16ドット、ゴシック体)40文字×25行/40文字×20行 ※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。切り換えて使用(8色表示)。MS-DOS時のみ可。アクセラレータとの合成不可
- グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示 or 1677万色中256色表示 ※MS-DOSモードのみ。
- アクセラレータ:Matrox社製 MGA-2064W(Millenium) [VRAM:4MB] ビデオアクセラレーション機能搭載。PCIスロットに実装済み(抜いちゃ駄目ボード)
640× 480ドット(256色/65,536色/1,677万色)
800× 600ドット(256色/65,536色/1,677万色)
1,024× 768ドット(256色/65,536色)
1,280×1,024ドット(256色)
1,600×1,200ドット(256色/65,536色) - 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載。約7,600字。320KB
- LAN:内蔵(100BASE-TX<10BASE-Tにも対応>、オンボードPCI接続)
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス付属
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:PCM録音/再生機能(ステレオ)標準装備。BEEP音。
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面) - スピーカ:内蔵 (モノラル)
- 拡張スロット:16ビットのCバス4個。
- PCIスロット:3個。うち1個はアクセラレータボードで占有済みのため空きは2個
- ネットワーク:内蔵(100BASE-TX[10BASE-Tにも対応] / オンボードPCI接続)
- 増設FDDベイ:増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
- ファイルベイ:3個。うち1個は8倍速CD-ROMドライブ実装済みのため空きは2個。
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDDを1台内蔵。
- HDD:2GB内蔵済み。※UltraSCSI接続。I/Fには外部接続端子あり
- PD:容量約650MB。CD-ROM読み込み速度約16倍速。※独自I/F
- パワーマネージメント:あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
- セキュリティ:パワーONパスワード機能、セットアップパスワード機能、I/Oロック機能(フロッピィディスク、シリアル/パラレルI/F、PD)、筐体ロック対応(市販の盗難防止用ケーブルなどを接続。)
- 外形寸法:本体 195(W)×488(D)×425(H)㎜(ゴム足含む) / 約14.4kg
キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜ 1.2kg - 主な添付品:ガイドブック、キーボード、マウス、電源ケーブル、アース線、アナログRGBケーブル、終端BOXWindowsNT Workstation4.0等バックアップCD-ROM及び再セットアップ用FD媒体、お客様登録カード、サービス網一覧表、ソフトウェアご使用条件、保証書
※使用するOS/アプリによっては、上記ハードウェア機能をサポートしていない場合があります。
ラインナップ:1997年5月発売。
- PC-9821RvII23/N20:価格530000円 ※WindowsNT4.0Service Pack2モデル
WindowsNT4.0はServerではなく、Workstartionなので、ネットワーククライアントモデルであることが分かります。
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あとがき
これだけの機能があれば、クライアントとしてだけでなく、サーバー機として使うことも十分可能。なおRv型番機もこれで最後となった。マザーボード上に二つのメインCPUを載せるマルチCPUマシン(SMP)は、当時のDOS/V機でもよく利用されていた。
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